幾星霜の物語

(いろあざやかにちるこのほしのしくみと)

色鮮やかに散るこの地球の仕組と

(そらでみたふかんのけしきはかわることはない)

宇宙で見た俯瞰の景色は変わる事はない

(ざっとうでかきけしたむおんのこころ)

雑踏でかき消した無音の心

(どこでなくしたのかさえしらないままで)

どこで無くしたのかさえ知らないままで

(ここにあるよとわたしのめをみず)

「ここにあるよ」と私の目を見ず

(なにもりかいしないで、うすいことばのせて)

何も理解しないで、薄い言葉乗せて

(またくりかえす)

また繰り返す

(まじりあうといきにどこかさめたきおく)

混じり合う吐息に何処か冷めた記憶

(わるいこになれないどれだけからだよごしても)

悪い子になれない どれだけ躰汚しても

(うけいれたいばしょもつくりあげたにわも)

受け入れた居場所も作り上げた庭も

(きっとだれでもいい)

「きっと誰でもいい」

(そんなおもいがみをちぎる)

そんな思いが身をちぎる

(たったひとりであるくかわらないまち)

たった一人で歩く変わらない街

(ここでうしなったものがみえるきがして)

ここで失ったものが見える気がして

(いつかきこえたおかえりのこえは)

いつか聞こえた「お帰り」の声は

(としをかさねたこえであのひとおなじかお)

歳を重ねた声で あの日と同じ顔

(またながれだす)

また流れ出す

(つよくいきたはずのきずにたえたこころ)

強く生きたはずの 傷に耐えた心

(すりきれたこおりをとかすびねつがめにやどる)

擦りきれた氷を解かす微熱が目に宿る

(うけいれたいばしょもつくりあげたにわも)

受け入れた居場所も作り上げた庭も

(わたしのためにあるみとめてくれるひとがいる)

私の為にある認めてくれる人がいる

(きっとせかいはあたたかい)

きっと世界は暖かい

(ここにあるものことばじゃないもの)

ここにある物 言葉じゃない物

(いくどくりかえしてもうけいれてくれると)

幾度繰り返しても受け入れてくれると

(きづかされるよ)

気付かされるよ

(かなしみもいかりもせつなさもいたみも)

悲しみも怒りも 切なさも痛みも

(かんじてきずのかずしあわせをつかめるから)

感じて傷の数 幸せをつかめるから

(めぐりくるしかいにかがやけるむすうのひかりがあるかぎり)

巡り来る視界に輝ける無数の光がある限り

(わたしはきっとはばたける)

私はきっと羽ばたける

(いろあざやかにちるこのほしのしくみと)

色鮮やかに散るこの地球の仕組と

(そらでみたふかんのけしきはかわることはない)

宇宙で見た俯瞰の景色は変わる事はない

(いろあざやかにちるこのそらのしくみと)

色鮮やかに散るこの空の仕組と

(そらでみたあおりのけしきにみえたかこのこと)

宇宙で見た煽りの景色に見えた過去のこと