箱庭の灯

(あかりをわすれたはこにわでことばがまどべのうみになる)

灯りを忘れた箱庭で言葉が窓辺の海になる

(あいつのばとうはとおくのくもいなびかりだけ)

あいつの罵倒は遠くの雲稲光だけ

(かざりのかじょうなやさしさでしみついたえごはかくせない)

飾りの過剰な優しさで染みついたエゴは隠せない

(あたりいちめんにとびちるすぱんこーるひろってね)

あたり一面に飛び散るスパンコール拾ってね

(ぼくらふかんぜんでひびはみかんせいだ)

僕ら不完全で日々は未完成だ

(ぼくらふあんでひらひらひらとわらう)

僕ら不安でひらひらひらと笑う

(さびしさはいまじゃめんざいふたにんをねたむじぶんをかばうための)

寂しさは今じゃ免罪符他人を妬む自分を庇う為の

(だれもかれもみにくすぎるってじぶんはどうなの？)

誰も彼も醜すぎるって自分はどうなの？

(ありふれたひびにころされるこどくをなめたらちゅうどくになって)

ありふれた日々にころされる孤独を舐めたら中毒になって

(へやのそこだまりはいたことばがまたけがすだけ)

部屋の底溜まり吐いた言葉がまた穢すだけ

(ぼくらふあんていでひびはふかんぜんだ)

僕ら不安定で日々は不完全だ

(ぼくらふあんでひらひらひらとわらう)

僕ら不安でひらひらひらと笑う

(ぼくらふあんていでひびはふかんぜんだ)

僕ら不安定で日々は不完全だ

(はこにわのなかであそぶようにいきをつむげ)

箱庭の中で遊ぶように息を紡げ

(ばいばいどこへゆこうか)

ばいばいどこへゆこうか

(さばくでぽつんとゆめがさめる)

砂漠でぽつんと夢が覚める

(なんかいももとめたひかりはまぼろしだったな)

何回も求めた光は幻だったな

(ばいばいあかりはどこ？あしもとをにくむぎむなんてない)

ばいばい灯りはどこ？足元を憎む義務なんてない

(あなたのことばがつくったせかいをあいせばいい)

あなたの言葉が造った世界を愛せばいい

(あなたのことばをまずてきとうにあいしたっていい)

あなたの言葉をまず適当に愛したっていい

(ぼくらふあんていでふかんぜんだ)

僕ら不安定で不完全だ

(はこにわのそとへわらうようにきみをゆるせ)

箱庭の外へ笑うように君を許せ

(かがやけかたちのないじぶんでも)

輝けかたちのない自分でも

(またあこがれでもこわされきずつけあってもみらいへとずっと)

また憧れでも壊され傷つけあっても未来へとずっと

(くすんだひとみをふりほどくあいがわらった)

燻んだ瞳を振り解く愛が笑った

(ほらわかったろうぼくらこそがはこにわのひ)

ほらわかったろう僕らこそが箱庭の灯

(きみがきみであるならずっとはこにわのひはこにわのひ)

君が君であるならずっと箱庭の灯箱庭の灯

(ぼくらふあんていでひびはふかんぜんだ)

僕ら不安定で日々は不完全だ

(ぼくらふあんでひらひらひらとわらう)

僕ら不安でひらひらひらと笑う

(ぼくらふあんていでひびはふかんぜんだ)

僕ら不安定で日々は不完全だ

(ぼくらふあんでひらひらひらとわらう)

僕ら不安でひらひらひらと笑う

(ぼくらふあんていでひびはふかんぜんだ)

僕ら不安定で日々は不完全だ

(ぼくらふあんでひらひらひらとわらう)

僕ら不安でひらひらひらと笑う