漏電

(つまんないあさは)

つまんない朝は

(よれたえりぐりのださいばんてぃーをきて)

ヨレた襟ぐりのださいバンＴを着て

(れんたるあっぷのふぁいとくらぶみて)

レンタルアップのファイト・クラブ観て

(にがいばっかのこーひーをのんでる)

苦いばっかの珈琲を飲んでる

(あるはずもないみぎじだのぴあすをさがしたり)

あるはずもない右耳朶のピアスを探したり

(べらんだはいざらをただねめつける)

ベランダ、灰皿をただ睨めつける

(ぶばったしぇいぷのうでどけい)

武張ったシェイプの腕時計

(ふらっとなちゅーにんぐのぎたー)

フラットなチューニングのギター

(あれもこれもようがないのに)

あれもこれも用がないのに

(されどえもいわれないきぶんだ)

されど、えも言われない気分だ

(ひかれたりゆうはゆくえしれずでかざっているぽすたー)

惹かれた理由は行方知れずで飾っているポスター

(ひやけたあともきにいるさ)

日焼けた跡も気に入るさ

(せまいかうちはひだいしてまるでうちゅうだろう)

狭いカウチは肥大してまるで宇宙だろう

(そであましているとらっくとっぷだっておなじさ)

袖余しているトラック・トップだって同じさ

(なれていくのもまたたくまなのに)

慣れていくのも瞬く間なのに

(うわずるこころはじれている)

上擦る心は焦れている

(きみだけがかおりがうすれていく)

君だけが、香りが薄れていく

(ひびにもだえている)

日々に悶えている

(よるにかさなったきみのいめーじ)

夜に重なった君のイメージ

(くだらない)

くだらない！

(あいがうずいているきたいがぐずついている)

隘が疼いている　期待がぐずついている

(ぜんぶすててわすれてあげんだよ)

全部捨てて、忘れてあげんだよ

(あっととびおきたべっどかべがわはいやにきれいだ)

あっと飛び起きたベッド　壁側は嫌に綺麗だ

(ａｓａｐみじたくｇｉｖｉｎｇｕｐ)

ASAP　身支度　giving up

(にあわないやみにくいくらいにきれいだ)

似合わないや、醜いくらいに　綺麗だ

(いらいらするだれのためにそめあげているかみのいろ)

苛々する　誰のために染め上げている髪の色

(いたんだままもらんだなんだろう)

痛んだままも　懶惰なんだろう

(あんばらんすなの)

アンバランスなの

(あかいばらのたばはかれいつかにごるんだろう)

赤いバラの束は枯れ、いつか濁るんだろう

(もてあましているとらっどすたいるもすたれてしまうわ)

持て余しているトラッド・スタイルも廃れてしまうわ

(かんしょうてきになるひまばかりで)

感傷的になる暇ばかりで

(ちらつくあのひがじゃれている)

ちらつくあの日が戯れている

(ふんいきをよんで)

雰囲気を読んで？

(ｇｒｅｅｄｙもむいぎにしないでかきまわせば)

greedyも無意義にしないで掻き回せば

(うえんでいてもいずれはくれていく)

迂遠でいても、いずれは暮れていく

(じれてしまうわ)

焦れてしまうわ！

(ほらざぁっとふるあめゆれている)

ほら、ザァっと降る雨　揺れている

(うらぶれるあいへいとゆー)

うらぶれる　アイ・ヘイト・ユー

(あまいだけならよえないやもう)

甘いだけなら酔えないや、もう

(ばかだなぁ)

馬鹿だなぁ

(にじみだすめいべりんこいはうれいのせいに)

滲みだすメイベリン　恋は憂いのせいに

(ぐらついたつみきみたいだ)

ぐらついた積み木みたいだ

(ああかおりがきえていく)

ああ！　香りが消えていく

(ひびにこたえている)

日々に堪えている

(よるにかさなったきみはいないし)

夜に重なった君はいないし

(くだらない)

くだらない！

(なにもいらないよどれもすてるのになぁ)

何もいらないよ　どれも捨てるのになぁ

(またおもいだしている)

また思い出している

(ねぇてんぜろならあいにいく)

ねぇ　点ゼロなら愛に逝く？

(うそぶいてよあいにーどゆー)

嘯いてよ　アイ・ニード・ユー

(あのほうがらしくあんいにいきてよ)

あの邦画らしく安易に生きてよ

(ばかだなぁ)

馬鹿だなぁ

(でもみらいはおぼえているあえておぼれていく)

でも、味蕾は憶えている　敢えて溺れていく？

(このへやはきみであふれている)

この部屋は君で溢れている

(なじんでいくきみがいないのになぁ)

馴染んでいく　君がいないのになぁ

(さよならがとけて)

さよならが溶けて