メシアによろしく

(めいれいしっこうにとまどってちゅうちょしてるなしんまい)

命令執行に戸惑って躊躇してるな？新米

(さぁいったいぜんたいどうりょうりしようか)

さぁ一体全体どう料理しようか？

(ふせいかいだってばってんついた)

不正解だって×(ばってん)ついた

(すぎたりそうろんはまよわずぐしんせよ)

過ぎた理想論は迷わず具申せよ。

(けいしょうをみくびったぐどんなさんねんけいかくと)

警鐘を見くびった愚鈍な三年計画と

(いっちょういったんのいっぽうつうこうとんちんかんなしっこうゆうよ)

一長一短の一方通行　頓珍漢な執行猶予

(けいかくのこうせいいんはすでにきまっていた)

計画の構成員は既に決まっていた

(さよならだ)

サヨナラだ

(もっかないじさんぜんにんのきゅうがい)

目下　内示三千人の旧街

(はいしさいてっかいにあいたあがいたそんな)

廃止　再撤回に飽いた、足掻いたそんな

(さいていへんのおもいとふぁんたじー)

最底辺の想いとファンタジー

(じごくのそこにいどむかくごはできたか)

地獄の底に　挑む覚悟はできたか？

(なきそうだよさすがゆうとうせい)

泣きそうだよ　流石、優等生

(はやまるしんおんとしらないはずのこもりうたがひびく)

速まる心音と　知らないはずの子守唄が響く

(ああいとしききみよ)

嗚呼、愛しき君よ。

(しょうじきものまでたちきって)

正直者まで断ち切って

(ほらだいおうじょうろんがい)

ほら、大往生！……論外？

(きみのめをきみのこえを)

君の目を君の声を

(なんどだっておもうだろう)

何度だって想うだろう

(もうなんぜんかいなんまんかいだってさけんだぼくに)

もう何千回何万回だって叫んだ僕に

(きづかれぬように)

気付かれぬように

(あーあきみの)

あーあ、君の

(ぜったいぜつめいをすくうのは)

絶体絶命を救うのは

(きっとぼくじゃないんだって)

きっと僕じゃないんだって

(しっていたんだ)

知っていたんだ

(えんりょしないでよゆうとうせいかさなるへいこうせん)

遠慮しないでよ、優等生　重なる平行線

(はらのなかのおのれのちがさわぐ)

胎の中の己の血が騒ぐ

(ああこいしききみよ)

嗚呼、恋しき君よ。

(そもさんせっぱのぜんもんどうならだいかんげい)

作麼生説破の禅問答なら大歓迎！

(まけそうだよさすがゆうとうせい)

負けそうだよ　流石、優等生

(からぶったえいしょうと)

からぶった詠唱と

(はらのわたをつらぬくのはふぐたいてん)

腹のわたを貫くのは不倶戴天？

(ああわたしのきみよ)

嗚呼、私の君よ。

(わらってごめんをいえるように)

笑って「ごめん」を言えるように

(またあいたいな)

また会いたいな。

(なかないでよどうしたゆうとうせい)

泣かないでよ、どうした？優等生！

(なかないでよめしあ)

泣かないでよメシア。

(こぼれおちたこのいのちはいきたえて)

零れ落ちたこの命は息絶えて

(あああいするきみよ)

嗚呼、愛する君よ

(ぼくだけがいないだいだんえんのさいしゅうしょうじゃあね)

僕だけがいない大団円の最終章　じゃあね。

(ずっとじごくのそこに)

ずっと　地獄の底に

(おちるかくごはできてた)

落ちる覚悟はできてた

(いつかきみがめざめるひまで)

いつか『君』が目覚める日まで