るらるら

(あなたはうばわれたしょうめい、しきりにさがしつづけていて)

あなたは奪われた照明、頻りに探し続けていて

(そつがないくらしのむこうで、ぬすまれたあこがれはどうだい？)

そつがない暮らしの向こうで、盗まれた憧れはどうだい？

(くだらない、だけのいさかいはとうのむかしにおいてきたんだ)

くだらない、だけの諍いは疾うの昔に置いてきたんだ

(そのこたえをいますぐちょうだい、)

その答えを今すぐ頂戴、

(そうやってとびらをふさいでしまうんだ)

そうやって扉を塞いでしまうんだ

(ゆらりゆれるぼくはもう、しっかくだ)

ゆらり　揺れる　僕はもう、失格だ

(ささいなことなどひとつもない、ってもうそうがはじけるりょうさいど)

些細なことなど一つもない、って妄想が弾ける両サイド

(どちらのみかたにもならない、おくびょうなぼくだ)

どちらの味方にもならない、臆病な僕だ

(つまりといかけにはおうじない、とりまきをおいはらいにいくんだ)

つまり問い掛けには応じない、取り巻きを追い払いに行くんだ

(そのきたいにそむいてしまえば)

その期待に背いてしまえば

(どうにだってつぎのすうびょうはかわるんだ？)

どうにだって次の数秒は変わるんだ？

(あ、そうだねみえないみりょくのしょうたいをかくしんした)

あ、そうだね　見えない魅力の正体を確信した

(いっそくりかえしのまいごではじをすてれば！)

いっそ　繰り返しの迷子で恥を捨てれば！

(みとめない、おもいはどうあれ)

認めない、思いは如何あれ

(「あなたにはぼくがいるんだ」)

「あなたには僕がいるんだ」

(ふがいないみらいは、そうだね)

不甲斐ない未来は、そうだね

(へやにとじこめるよ)

部屋に綴じ込めるよ

(るらら、るら)

るらら、るら

(るららるら)

るららるら

(ともすあすにみとれただけ、ぼくは)

灯す明日に見蕩れただけ、僕は

(あさいよるのそこひとつもないこたえをあわせていくりょうさいど)

浅い夜の底　一つもない答えを合わせていく両サイド

(どちらもぶきようなくらい、にくりかえしてるそうだ。)

どちらも不器用なくらい、に繰り返してるそうだ。

(つまらない、だけのいせかいがきょうもむなしくまわりだすんだ)

つまらない、だけの異世界が今日も虚しく回りだすんだ

(このしばいがかったせいのしょうたいだって、つぎのすうびょうをみたいんだ)

この芝居がかった生の正体だって、次の数秒を見たいんだ

(さんざんだなあ、みえないきぼうのはしをゆずってくれない？)

散々だなあ、見えない希望の橋を譲ってくれない？

(みっともないくらしにはそうだ、うんざりしてるんだ)

みっともない暮らしにはそうだ、うんざりしてるんだ

(ひとりぼっち、だってしってしまった)

独りぼっち、だって知ってしまった

(「わたしにはきみがいるんだ」)

「わたしには君がいるんだ」

(きこえないはずのほころびは)

聞こえない筈の綻びは

(きのうにとじこめるよ)

昨日に綴じ込めるよ

(みとめない、おもいはどうあれ)

認めない、思いは如何あれ

(「あなたにはぼくがいるんだ」)

「あなたには僕がいるんだ」

(ふがいないこたえは、そうだね)

不甲斐ない答えは、そうだね

(へやにとじこめるよ)

部屋に綴じ込めるよ

(ひとりぼっち、だってしってしまった)

独りぼっち、だって知ってしまった

(「わたしにはきみがいるんだ」)

「わたしには君がいるんだ」

(みなれたこころのくさびをここにとじこめるよ)

見慣れた心の楔を此処に綴じ込めるよ

(るらら、るら)

るらら、るら

(るららるら)

るららるら