怖い話《ごめんください》

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問題文
(「ごめんくださーい」)
「ごめんくださーい」
(そふぼをたずねてくるひとがおおかったときによくきいていたあいさつ。)
祖父母を訪ねてくる人が多かった時によく聞いていた挨拶。
(げんかんががらがらとひらき、いえにひびいていました。)
玄関がガラガラと開き、家に響いていました。
(そぼがたいおうし、「どうぞどうぞ」といえにあがるよううながし、)
祖母が対応し、「どうぞどうぞ」と家に上がるよう促し、
(ちゃのまでおきゃくさんがそふやそぼをはなしをよくしていました。)
茶の間でお客さんが祖父や祖母を話をよくしていました。
(そふぼがなくなり、ほうもんきゃくもすくなくなりました。)
祖父母が亡くなり、訪問客も少なくなりました。
(そんなあるひ、たいちょうをくずしやすんでいたわたしはじたくにひとりでねていました。)
そんなある日、体調を崩し休んでいた私は自宅に一人で寝ていました。
(つまやこどもたちはそれぞれ、しごとやがっこうでふざいでした。)
妻や子供達はそれぞれ、仕事や学校で不在でした。
(わたしのたいちょうはすっかりよくなり、あしたからしごとにいこうとおもっていました。)
私の体調はすっかり良くなり、明日から仕事に行こうと思っていました。
(にかいのべっどでよこになり、すまほをいじりながらうとうとしていました。)
二階のベッドで横になり、スマホをいじりながらウトウトしていました。
(そんなとき、)
そんな時、
(「ごめんくださーい」というこえがきこえました。)
「ごめんくださーい」という声が聞こえました。
(はじめはとなりのおきゃくかな?とおもっていましたが)
初めは隣のお客かな?と思っていましたが
(どうやらわがやのおきゃくさんのようでした。)
どうやら我が家のお客さんのようでした。
(「だれだろう、もうしわけないけどいるすをつかおう。」)
「誰だろう、申し訳ないけど居留守を使おう。」
(げんかんはかぎがかかっているし、るすだとおもってかえるだろうとおもいねることに。)
玄関は鍵がかかっているし、留守だと思って帰るだろうと思い寝ることに。
(こえもきこえなくなり、ねていました。)
声も聞こえなくなり、寝ていました。
(「ごめんくださーい」というこえでめがさめました。)
「ごめんくださーい」という声で目が覚めました。
(ないしん、また?とおもいましたがさいど、いるすをつかいました。)
内心、また?と思いましたが再度、居留守を使いました。
(そのあと、わたしのねむけはいっしゅんにしてふきとびました。)
その後、私の眠気は一瞬にして吹き飛びました。
(「ぎんごーん」というかすれたおとがきこえました。)
「ギンゴーン」というかすれた音が聞こえました。
(じたくにちゃいむがせっちされているのですが)
自宅にチャイムが設置されているのですが
(10ねんいじょうまえにこわれてかんぜんにならなくなっています。)
10年以上前に壊れて完全に鳴らなくなっています。
(「ぴんぽーん」とむかしはきれいにきこえていましたが、)
「ピンポーン」と昔は綺麗に聞こえていましたが、
(だんだんこわれてきてさいごのほうは「ぎんごーん」というおとがかすかになっていました。)
段々壊れてきて最後の方は「ギンゴーン」という音が微かに鳴っていました。
(なにじゅうねんぶりにそのおとがきこえ、からだじゅうにさむけがしてうごくことができませんでした。)
何十年振りにその音が聞こえ、体中に寒気がして動くことができませんでした。
(「きのせいか・・・?たまたまなった?」とかんがえているあいだも)
「気のせいか・・・?たまたま鳴った?」と考えている間も
(「ごめんくださーい」というこえはしていました。)
「ごめんくださーい」という声はしていました。
(このひとがちゃいむをおして、たまたまなっただけか。)
この人がチャイムを押して、たまたま鳴っただけか。
(わたしはおりてたいおうしようとしましたがからだがうごけなくなってました。)
私は降りて対応しようとしましたが体が動けなくなってました。
(すると、げんかんがひらくおとが「がらがら・・・」とし、)
すると、玄関が開く音が「ガラガラ・・・」とし、
(「ごめんくださーい」といっていました。)
「ごめんくださーい」と言っていました。
(ありえないじょうきょうにぼうぜんとし、かぎしめたよな?)
あり得ない状況に呆然とし、鍵閉めたよな?
(そのあともありえないことがつづいていきました。)
その後もあり得ないことが続いていきました。
(どす、どすをろうかをあるきながら「ごめんくださーい」とあるきまわっています。)
ドス、ドスを廊下を歩きながら「ごめんくださーい」と歩き回っています。
(「いとこかしんせきかな?それしかかんがえられないな、そうにきまってる。」)
「いとこか親戚かな?それしか考えられないな、そうに決まってる。」
(とおもっていました。)
と思っていました。
(そして、にかいにむかって「ごめんくださーい」とさけんできました。)
そして、二階に向かって「ごめんくださーい」と叫んできました。
(こえもだせず、からだもうごかないじょうたいでそのこえをきくことしかできません。)
声も出せず、体も動かない状態でその声を聞くことしかできません。
(「とん、とん」とかいだんをあがってきました。)
「トン、トン」と階段を上がってきました。
(わたしがいるにかいのおくのへやにもうこたであろうところでこえがしなくなりました。)
私がいる二階の奥の部屋にもう来たであろうところで声がしなくなりました。
(わたしはこんらんしていました。)
私は混乱していました。
(こわれたちゃいむもなり、かってにいえにはいり)
壊れたチャイムも鳴り、勝手に家に入り
(にかいまであがってきて、おまけにこえもでずからだがうごけない。)
二階まで上がってきて、おまけに声も出ず体が動けない。
(ふとんにはいったまま、めせんをへやのかどにむけていると)
布団に入ったまま、目線を部屋の角に向けていると
(「なんだ、いるじゃん」)
「なんだ、いるじゃん」
(というひくいこえとどうじにみしらぬだんせいがこちらをのぞきこんできました。)
という低い声と同時に見知らぬ男性がこちらを覗き込んできました。
(あまりのきょうふできをうしなってしまったようでした。)
あまりの恐怖で気を失ってしまったようでした。
(つまとこともたちにおこされわたしはめをさましました。)
妻と子供たちに起こされ私は目を覚ましました。
(「ぱぱだいじょうぶ?というこどもたちのこえと、「あせがすごいよ」とつまのこえ。)
「パパ大丈夫?という子供達の声と、「汗がすごいよ」と妻の声。
(わたしは「う、うん、だいじょうぶだよ。」とこたえました。)
私は「う、うん、大丈夫だよ。」と答えました。
(ゆめをみたんだとおもい、あんしんしふかくいきをはきました。)
夢を見たんだと思い、安心し深く息を吐きました。
(かぞくはいちかいにおりていき、わたしはひとりでべっどわきにすわりあせをふいていると)
家族は一階に降りていき、私は一人でベッド脇に座り汗を拭いていると
(「ごめんくださーい」というこえがきこえました。)
「ごめんくださーい」という声が聞こえました。
(「えっ?」とおもい、しんぞうのこどうがおおきくなりました。)
「えっ?」と思い、心臓の鼓動が大きくなりました。
(したにはかぞくがいるからたいおうするとおもっていましたが、)
下には家族がいるから対応すると思っていましたが、
(「ごめんくださーい」)
「ごめんくださーい」
(かぞくがたいおうすることはなく、どす、どすとろうかをあるくおと)
家族が対応することはなく、ドス、ドスと廊下を歩く音
(にかいにむかえってよびかけるこえ、とん、とんとかいだんをあがってくるおと)
二階に向かえって呼びかける声、トン、トンと階段を上がってくる音
(とゆめとおなじじょうきょうにめをみひらき、あたまをかかえ、こきゅうがあらくなってきました。)
と夢と同じ状況に目を見開き、頭を抱え、呼吸が荒くなってきました。
(そしてゆめをおなじようにへやのちかくでこえがしなくなり、つかのまのせいじゃくごに)
そして夢を同じように部屋の近くで声がしなくなり、束の間の静寂後に
(「やっぱり、いるじゃん」)
「やっぱり、いるじゃん」
(とかくからかおをだしべやをのぞきこんできました。)
と角から顔を出し部屋を覗き込んできました。
(わたしはまたきをうしないました。)
私はまた気を失いました。
(いちかいのものおとでめがさめ、てんじょうをみあげていました。)
一階の物音で目が覚め、天井を見上げていました。
(これもゆめは?げんじつか?まただれかくるのか?)
これも夢は?現実化?また誰か来るのか?
(わけがわからなくなっていました。)
訳がわからなくなっていました。
(からだはうごく、こえもでる、からだをおきあげ、いちかいにいってみようとたちあがりました。)
体は動く、声も出る、体を起き上げ、一階に行ってみようと立ち上がりました。
(「ごめんくださーい」)
「ごめんくださーい」
(というこえがして、いっしゅんにしてきょうふにおそわれ、とりはだがたちたちどまりました。)
という声がして、一瞬にして恐怖に襲われ、鳥肌が立ち立ち止まりました。
(「うそだ、また?なになんだいったい・・・」)
「嘘だ、また?何なんだ一体・・・」
(とおもいましたが、げんかんでつまのこえがしたようなきがしたので、)
と思いましたが、玄関で妻の声がしたような気がしたので、
(「よかった・・・ゆめじゃない。」)
「よかった・・・夢じゃない。」
(あんどし、かいだんをおりていきました。)
安堵し、階段を降りていきました。
(かいだんをおりおえようとしたとき、)
階段を降り終えようとした時、
(「ぎんごーん」「ごめんくださーい」)
「ギンゴーン」「ごめんくださーい」
(うそだ・・・とおもいながらげんかんをみると、げんかんのむこうがわにだれかがたっている。)
嘘だ・・・と思いながら玄関を見ると、玄関の向こう側に誰かが立っている。
(これはまたゆめか、げんじつか)
これはまた夢か、現実か
(げんかんのむこうではだれかがわらっているようにみえた。)
玄関の向こうでは誰かが笑っているように見えた。