未 本編 -16-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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問題文

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(「もうやったの?」)

「もうヤったの?」

(「やってないよ」)

「やってないよ」

(「うそぉ」)

「うそぉ」

(「まじで」)

「マジで」

(どうようしたぼくはゆのそこについていたてをおもわずすべらせてしまった。)

動揺した僕は湯の底についていた手を思わず滑らせてしまった。

(ばしゃんというおとがたつ。)

バシャンという音が立つ。

(「ねえ、となりできいてるんじゃない」たけであまれたかべのむこうからのこえ。)

「ねえ、隣で聞いてるんじゃない」竹で編まれた壁の向こうからの声。

(つづいて、きゃーきゃーというわらいごえ。)

続いて、キャーキャーという笑い声。

(もうでよう。)

もう出よう。

(ぼくはいたたまれなくなってろてんぶろからあがる。どあをあけてだいよくじょうのほうへ)

僕はいたたまれなくなって露天風呂から上がる。ドアを開けて大浴場の方へ

(もどると、あたまのはげたちちおやとしょうがくせいくらいのむすこがからだをあらっていた。)

戻ると、頭の禿げた父親と小学生くらいの息子が身体を洗っていた。

(もうひとくみのとまりきゃくのかぞくだ。)

もう一組の泊まり客の家族だ。

(「こんばんわ」とあいさつをしてだついじょへむかった。)

「こんばんわ」と挨拶をして脱衣所へ向かった。

(でなかったな。)

出なかったな。

(かずおがかんぬしのれいをみた、というろてんぶろだったがそれらしいすがたもけはいも、)

和雄が神主の霊を見た、という露天風呂だったがそれらしい姿も気配も、

(なにもなかった。)

なにもなかった。

(ゆかたにきがえてからろうかにでて、「ゆ」とかかれたのれんのまえにおいてあった)

浴衣に着替えてから廊下に出て、「湯」と書かれた暖簾の前に置いてあった

(とうせいのながいすにこしかけて、なにをするでもなく、)

籐製の長椅子に腰掛けて、なにをするでもなく、

(ただゆあたりすんぜんにまでほてっていたしんたいをさましていた。)

ただ湯あたり寸前にまで火照っていた身体を冷ましていた。

(しばらくぼうっとしていると、ししょうをふくめたじょせいじんがもうひとつの「ゆ」と)

しばらくぼうっとしていると、師匠を含めた女性陣がもう一つの「湯」と

など

(かかれたあかいのれんのしたからわらわらとでてきた。)

書かれた赤い暖簾の下からわらわらと出てきた。

(「あ、やっぱりいた」)

「あ、やっぱりいた」

(なにがやっぱりなのだ。)

なにがやっぱりなのだ。

(olたちはあっちにたっきゅうだいがあったから、みんなでやりませんか、)

OLたちはあっちに卓球台があったから、みんなでやりませんか、

(とさそってくる。)

と誘ってくる。

(あ、いいな。たっきゅうはひさしぶりだ。)

あ、いいな。卓球はひさしぶりだ。

(おんせんにくるとどうしてこんなにたっきゅうをやりたくなるのだろう。)

温泉に来るとどうしてこんなに卓球をやりたくなるのだろう。

(そのそうぞうしいいっかくに、たおるるいをまんさいしただいしゃをおしているかんすけさんが)

その騒々しい一角に、タオル類を満載した台車を押している勘介さんが

(とおりがかった。)

通りがかった。

(じっとりとにらむようなめつきでぼくらのそばをとおりすぎる。)

じっとりと睨むような目つきで僕らのそばを通り過ぎる。

(「かんこうきぶんか・・・・・!」)

「観光気分か・・・・・!」

(そうつめられたようなきがした。)

そう詰められたような気がした。

(「ああ。ええと、わたしたちはえんりょしとくよ。な」)

「ああ。ええと、わたしたちは遠慮しとくよ。な」

(ししょうにはなしをふられて「はい」とへんじをする。)

師匠に話を振られて「はい」と返事をする。

(「じゃあさっきおねがいしたとおり、おばけっぽいのをみたらおしえてね」)

「じゃあさっきお願いしたとおり、オバケっぽいのを見たら教えてね」

(ししょうはolたちにてをふりながらぼくをひっぱっていく。)

師匠はOLたちに手を振りながら僕を引っ張っていく。

(それからぼくらはまたりょかんじゅうをかんさつしてまわった。なかにわやうらのちゅうしゃじょうをふくめて)

それから僕らはまた旅館中を観察して回った。中庭や裏の駐車場を含めて

(みてまわったのだが、ひるまとおなじでとくにいへんはみあたらなかった。)

見て回ったのだが、昼間と同じで特に異変は見当たらなかった。

(しかたなくいちどししょうのへやにもどり、なぜかそなえつけてあったしょうぎばんをみつけたので)

仕方なく一度師匠の部屋に戻り、なぜか備え付けてあった将棋盤を見つけたので

(ふたりでぱちりぱちりとさしながら、きょうあったことをかくにんする。)

二人でパチリパチリと指しながら、今日あったことを確認する。

(「なんなんでしょうねえ、かんぬしのゆうれいって」)

「なんなんでしょうねえ、神主の幽霊って」

(「さあなあ。みてみないことにはな」)

「さあなあ。見てみないことにはな」

(「あの、うらやまのいしにかかれていたっていうかんじとなにかかんけいがあるんですか」)

「あの、裏山の石に書かれていたっていう漢字となにか関係があるんですか」

(「さあなあ」)

「さあなあ」

(ししょうはきのないようなそぶりでじょうほうをひとくしていた。あきらかになにか)

師匠は気のないような素振りで情報を秘匿していた。明らかになにか

(つかんでいるようなかんじなのだが、いつものようにもったいぶっている。)

掴んでいるような感じなのだが、いつものようにもったいぶっている。

(「おい、これちょっとまった」)

「おい、これちょっと待った」

(「にかいめですよ」)

「二回目ですよ」

(「いいから」)

「いいから」

(ためいきをついて、ぎんがもとのいちにもどるのをみのがす。しょうぶにあつくなってきて)

溜め息をついて、銀が元の位置に戻るのを見逃す。勝負に熱くなってきて

(まえのめりになったししょうはひざをたててしんたいをぜんごにゆすりはじめる。)

前のめりになった師匠は膝を立てて身体を前後に揺すり始める。

(ぼくはとうのしょうぶのみえているしょうぎよりも、そのゆかたのすそがきになって)

僕はとうの勝負の見えている将棋よりも、その浴衣の裾が気になって

(しかたがなかった。)

仕方がなかった。

(そんなことをしていると、どあをのっくするおとがきこえた。)

そんなことをしていると、ドアをノックする音が聞こえた。

(へんじをするとひろこさんがおぼんにけーきをのせてやってきた。)

返事をすると広子さんがお盆にケーキを乗せてやってきた。

(「のこったから、あげる」)

「残ったから、あげる」

(そして、あたしもうねるからがんばってねえ、といいながらさっていった。)

そして、あたしもう寝るから頑張ってねえ、と言いながら去っていった。

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