怖い話《誰かを呼んでしまった》前編
※このタイピングは、ランキング登録を受け付けていません。
関連タイピング
-
好評だった小説の続きです
プレイ回数7173長文797打 -
プレイ回数5733歌詞かな1065打
-
初心者の方、暇ならプレイしてみて!
プレイ回数34万496打 -
テトリスサビ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プレイ回数10万歌詞かな167打 -
Mrs.GREEN APPLEの青と夏です!
プレイ回数14万歌詞1030打 -
長文を打つ練習ができます。
プレイ回数33万長文786打 -
タイピングに慣れてきた人におすすめ
プレイ回数110万長文かな1008打 -
めっちゃいい曲....
プレイ回数2.3万歌詞かな200打
問題文
(なつのよる、おれはゆうじんのけいたとおれのあぱーとでぐだぐだとさけをのんでいた。)
夏の夜、俺は友人のケイタと俺のアパートでグダグダと酒を飲んでいた。
(おれ「なにかおもしろいことねえかな・・・」)
俺「何か面白い事ねえかな・・・」
(けいた「ねえなあ・・・」)
ケイタ「ねえなあ・・・」
(しゃかいじんになりたてだったおれたちは、しゅうしょくするもとくにきんもこみゅりょくもないため、)
社会人になりたてだった俺たちは、就職するも特に金もコミュ力もないため、
(しゅうまつはこんびにでさけをかい、)
週末はコンビニで酒を買い、
(こうしてたくのみでただただすごすのがしゅうかんになっていた。)
こうして宅飲みでただただ過ごすのが習慣になっていた。
(けいた「あ・・・」)
ケイタ「あ・・・」
(おれ「どうした?」)
俺「どうした?」
(けいた「おまえこれしってるか?」)
ケイタ「お前コレ知ってるか?」
(そういい、だしてきたすまほにはyoutubeのどうががうつっていた。)
そう言い、出してきたスマホにはYouTubeの動画が映っていた。
(おれ「なになに?ゆっくりじっきょう?おもしろいのかこれ?」)
俺「なになに?ゆっくり実況?面白いのかこれ?」
(けいた「いや、これみてておもったんだけどさ、)
ケイタ「いや、これ見てて思ったんだけどさ、
(このどうがのおんせいってごうせいそふとだよな?」)
この動画の音声って合成ソフトだよな?」
(おれ「そうだな、とくめいでとうこうしたいときにつかうよな。」)
俺「そうだな、匿名で投稿したいときに使うよな。」
(けいた「これでおんせいつくってさ、だれかにいたずらでんわしねえか?」)
ケイタ「これで音声作ってさ、誰かにいたずら電話しねえか?」
(おれ「・・・なにそれめっちゃおもしろそうじゃん!」)
俺「・・・何それめっちゃ面白そうじゃん!」
(おんせいごうせいそふとには、ゆうりょうばんとむりょうばんがあり)
音声合成ソフトには、有料版と無料版があり
(むりょうばんでもぼうよみにならないすぐれたそふとがたすうそんざいする。)
無料版でも棒読みにならない優れたソフトが多数存在する。
(おれたちはなるべくこわいこえがつくれるそふとをさがし、それっぽいのをはっけん。)
俺たちはなるべく怖い声が作れるソフトを探し、それっぽいのを発見。
(どんなないようにするか・・・よいがまわったあたまでかんがえる。)
どんな内容にするか・・・酔いが回った頭で考える。
(おれ「なあ、けいただったらどんなでんわがかかってきたらこわいとおもう?」)
俺「なあ、ケイタだったらどんな電話が掛かってきたら怖いと思う?」
(けいた「そうだなあ・・・あ、あれだ。)
ケイタ「そうだなあ・・・あ、あれだ。
(べただけど「めりーさん」おれはあのかんじがこわい」)
ベタだけど「メリーさん」俺はあの感じが怖い」
(「めりーさん」とは、せつめいするまでもないが)
「メリーさん」とは、説明するまでもないが
(「わたしめりーさん、いまどこどこにいるの」といい、)
「私メリーさん、今○○にいるの」と言い、
(だんだんじぶんがいまいるばしょまでちかづいてくるゆうめいなかいだんばなしだ。)
だんだん自分が今いる場所まで近付いてくる有名な怪談話だ。
(おれ「いいじゃん!あ、でもそれだと、)
俺「いいじゃん!あ、でもそれだと、
(おれらがいえしってるやつじゃなきゃだめだな」)
俺らが家知ってる奴じゃなきゃダメだな」
(けいた「そうだな・・・いえしってるやつ・・・」)
ケイタ「そうだな・・・家知ってる奴・・・」
(おれけいた「なおやしかいねえな・・・」)
俺・ケイタ「ナオヤしかいねえな・・・」
(なおやとはおれらのきょうつうのゆうじんで、ほんとうならきょうここに)
ナオヤとは俺らの共通の友人で、本当なら今日ここに
(さけをのみにくるよていだったが、)
酒を飲みに来る予定だったが、
(「あしたしごとでつかうしりょうをつくる」とかできょうはふさんかだった。)
「明日仕事で使う資料を作る」とかで今日は不参加だった。
(けいた「あいつのいえならわかる、aえきからあるいて1きろくらいだったな」)
ケイタ「あいつの家なら分かる、A駅から歩いて1キロくらいだったな」
(おれ「ああ、たしかそのとちゅうにbしょうてんがあるな」)
俺「ああ、確かその途中にB商店があるな」
(おれたちはおんせいごうせいそふとにてきすとをにゅうりょくし、「わたしめりーさん」のあとに)
俺たちは音声合成ソフトにテキストを入力し、「私メリーさん」の後に
(「いまaえきにいるの」「いまbしょうてんのまえにいるの」「いまあなたのいえのまえにいるの」)
「今A駅にいるの」「今B商店の前にいるの」「今あなたの家の前にいるの」
(とそれぞれにゅうりょくしほぞん。)
とそれぞれ入力し保存。
(そしておきまりの「いま、あなたのうしろにいるの」もつくり、さぎょうはかんりょう。)
そしてお決まりの「今、あなたの後ろにいるの」も作り、作業は完了。
(ばれないようにひつうちででんわし、)
バレないように非通知で電話し、
(ぱそこんからじゅんばんにおんせいをながしていきびびらせるさくせんだ。)
パソコンから順番に音声を流していきビビらせる作戦だ。
(じかんはよる9じ、まだなおやもおきているだろうと、さいしょのでんわをかけた。)
時間は夜9時、まだナオヤも起きているだろうと、最初の電話を掛けた。
(よびだしおんがなり、3こーるめででた。)
呼び出し音が鳴り、3コール目で出た。
(すぴーかーにしておれたちはおとをださないようにした。)
スピーカーにして俺たちは音を出さないようにした。
(なおや「・・・もしもし?どちらさまですか・・・?」)
ナオヤ「・・・もしもし?どちら様ですか・・・?」
(ひつうちにしているからけいかいしているようすだ。)
非通知にしているから警戒している様子だ。
(おれ「(いまだ、おんせいながせ!)」)
俺「(未だ、音声流せ!)」
(こごえでけいたにつたえると、けいたはさいせいのぼたんをおした。)
小声でケイタに伝えると、ケイタは再生のボタンを押した。
(「わたしめりーさん、いまaえきにいるの」)
「私メリーさん、今A駅にいるの」
(するとなおやは「え・・・?ええ??ええ!!?」)
するとナオヤは「え・・・?ええ??ええ!!?」
(といってでんわをきってしまった。)
と言って電話を切ってしまった。
(おれ「あっはははは!めっちゃびびってたな!!」)
俺「あっはははは!めっちゃビビッてたな!!」
(けいた「どっきりだいせいこう!!」)
ケイタ「ドッキリ大成功!!」
(まじめにがんばっているなおやにはわるいとおもったが、)
真面目に頑張っているナオヤには悪いと思ったが、
(よったてんしょんでぜんあくのはんだんがばぐっていた。)
酔ったテンションで善悪の判断がバグっていた。
(おれ「よし、つぎだ」)
俺「よし、次だ」
(またひつうちででんわし、なおやはまたでんわにでた。)
また非通知で電話し、ナオヤはまた電話に出た。
(なおや「もしもし・・・」)
ナオヤ「もしもし・・・」
(「わたしめりーさん、いまbしょうてんにいるの」)
「私メリーさん、今B商店にいるの」
(なおや「ちょ!ちょっとまじで、まじでだれなんですか!?」)
ナオヤ「ちょ!ちょっとマジで、マジで誰なんですか!?」
(じゅんちょうだとおもっていたが、ここでけいたが)
順調だと思っていたが、ここでケイタが
(なおやのびびりっぷりにふきだしてしまった。)
ナオヤのビビりっぷりに吹き出してしまった。
(けいた「ぷっ・・・あっははは!)
ケイタ「ぷっ・・・あっははは!
(びびりすぎだろ、まじか!おまえ・・・くくくwww」)
ビビりすぎだろ、マジか!お前・・・クククwww」
(そのこえがなおやにとどいてしまい、どうやらこのいたずらにきづいたようで、)
その声がナオヤに届いてしまい、どうやらこのいたずらに気付いたようで、
(なおや「おまえらか・・・!びびらすなよ!まじで!!」)
ナオヤ「お前らか・・・!ビビらすなよ!マジで!!」
(けいた「いやあ、がんばったかいがあったわーwww」)
ケイタ「いやあ、頑張った甲斐があったわーwww」
(なおや「こんどあったらおぼえとけよ・・・」)
ナオヤ「今度会ったら覚えとけよ・・・」
(さくせんはしっぱいだったが、てきどにたのしめた。)
作戦は失敗だったが、適度に楽しめた。
(ただ、このためだけにつくったおんせいそふとはまだつづきがのこっている、そこで)
ただ、このためだけに作った音声ソフトはまだ続きが残っている、そこで
(おれ「なあなおや」)
俺「なあナオヤ」
(なおや「なんだよ」)
ナオヤ「なんだよ」
(おれ「あといえのまえにいるばーじょんと、)
俺「あと家の前にいるバージョンと、
(おまえのうしろにいるばーじょんのおんせいがのこってるんだ」)
お前の後ろにいるバージョンの音声が残ってるんだ」
(なおや「・・・で?」)
ナオヤ「・・・で?」
(おれ「これさいごまでやらせてくれないか?」)
俺「コレ最後までやらせてくれないか?」
(なおや「ふざけてんのかおまえ?」)
ナオヤ「ふざけてんのかお前?」
(しょうじきねたはわれてしまったが、おれたちがよっぱらいながらけんめいにさくせいした)
正直ネタは割れてしまったが、俺たちが酔っぱらいながら懸命に作成した
(このおんせいがひのめをみないのはまことにいかん、といいだだをこねたため、)
この音声が日の目を見ないのは誠に遺憾、と言い駄々をこねたため、
(なおや「・・・あといっかいだけだ)
ナオヤ「・・・あと一回だけだ
(いっかいだけでんわにでてやる。それでおわりにしろよ」)
一回だけ電話に出てやる。それで終わりにしろよ」
(おれ「ありがとうございます!!」)
俺「ありがとうございます!!」
(そうしてでんわはきれた。)
そうして電話は切れた。
(おれ「あといっかいかあ、おんせいあとにこあるんだけどな・・・」)
俺「あと一回かあ、音声あと二個あるんだけどな・・・」
(けいた「なにいってるんだ、やくそくはやぶるためにあるんだよ。でんわはにかいかけるぞ」)
ケイタ「何言ってるんだ、約束は破るためにあるんだよ。電話は二回掛けるぞ」
(おれ「・・・かっこいいなおまえ!!」)
俺「・・・かっこいいなお前!!」
(やくそくをやぶることにしたおれたちは、またひつうちでなおやにでんわをかけた。)
約束を破ることにした俺たちは、また非通知でナオヤに電話を掛けた。
(2こーるめででた、そしておんせいをながす。)
2コール目で出た、そして音声を流す。
(「わたしめりーさん、あなたのいえのまえにいるの」)
「私メリーさん、あなたの家の前にいるの」
(ながしおえたあと、しばらくまっていたがなおやにはんのうがない。)
流し終えた後、しばらく待っていたがナオヤに反応が無い。
(あきれはててむししてんな・・・。)
呆れ果てて無視してんな・・・。
(かるくしゃざいをこめてはなしかけようとしたとき、)
軽く謝罪を込めて話しかけようとした時、
(ざざっとのいずがはいり、すまほのすぴーかーから)
ザザっとノイズが入り、スマホのスピーカーから
(「・・・あ・・そこに・・・いるん・・・だ・・ね・・・?」)
「・・・あ・・そこに・・・いるん・・・だ・・ね・・・?」
(とこえがきこえた。)
と声が聞こえた。
(いまきこえたのはなおやのこえじゃない・・・すこしこえのひくい、おんなのこえだ・・・)
今聞こえたのはナオヤの声じゃない・・・少し声の低い、女の声だ・・・
(けいた「え!!??」)
ケイタ「え!!??」
(おれはすぐにでんわをきった。)
俺はすぐに電話を切った。
