未 本編 -23-
cicciさんのアカウント
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 7828 | 神 | 7.9 | 98.5% | 393.8 | 3129 | 46 | 61 | 2025/11/13 |
| 2 | Jyo | 6072 | A++ | 6.1 | 98.1% | 506.4 | 3135 | 60 | 61 | 2025/11/12 |
| 3 | だだんどん | 5656 | A | 6.3 | 90.6% | 497.8 | 3141 | 325 | 61 | 2025/11/13 |
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問題文
(めがさめたのはあさのくじすぎだった。)
目が覚めたのは朝の九時過ぎだった。
(まだあたまがおもく、はだざわりのよいふとんからでるのはおっくうだったが)
まだ頭が重く、肌触りの良い布団から出るのは億劫だったが
(なんとかきあいをいれておきあがった。さんじかんほどねていたらしい。)
なんとか気合いを入れて起き上がった。三時間ほど寝ていたらしい。
(ひろいへやのまんなかにふとんがひとぐみだけしいてあるのをあらためてながめると、)
広い部屋の真ん中に布団が人組だけ敷いてあるのを改めて眺めると、
(すごくぜいたくなきぶんになる。)
凄く贅沢な気分になる。
(おおきなまどのかーてんごしにあさのひかりがへやのなかにさしこんでいる。)
大きな窓のカーテン越しに朝の光が部屋の中に差し込んでいる。
(ゆかたのえりのあたりをかきながらそちらにぼうっとめをやる。)
浴衣の襟のあたりを掻きながらそちらにぼうっと目をやる。
(それからじぶんのしんたいのようすをたしかめたが、とくにいじょうはないようだ。)
それから自分の身体の様子を確かめたが、特に異常はないようだ。
(あのなぞのくすりがきいたのだろうか。)
あの謎の薬が効いたのだろうか。
(へやをでてししょうをさがすと、いっかいのげんかんろびーでolよんにんぐみとはなしをしていた。)
部屋を出て師匠を探すと、一階の玄関ロビーでOL四人組と話をしていた。
(みるとみんなにもつをもっている。もうちぇっくあうとするところらしい。)
見るとみんな荷物を持っている。もうチェックアウトするところらしい。
(「けっきょくおばけでなかったなあ」)
「結局オバケ出なかったなあ」
(「なにつまらなそうにいってんのよ。いちばんびびってたくせに」)
「なにつまらなそうに言ってんのよ。一番ビビってたくせに」
(「ああもう。へんなうわさきかなきゃよかった!あんまねられなかったわ」)
「ああもう。変な噂聞かなきゃ良かった!あんま寝られなかったわ」
(「でもさ、ちょっとみてみてみたくなかった?」)
「でもさ、ちょっと見てみてみたくなかった?」
(olたちはあさからげんきにこえがでている。ししょうはわらってそれをきいているだけだ。)
OLたちは朝から元気に声が出ている。師匠は笑ってそれを聴いているだけだ。
(「じゃあねえ。とししたのかれしくんも、ばいばい」)
「じゃあねえ。年下の彼氏くんも、バイバイ」
(そんなことをいいながらかのじょたちはぼくらにてをふって、そとにとまっていた)
そんなことを言いながら彼女たちは僕らに手を振って、外にとまっていた
(りょかんのばんにのりこんでいった。りょかんのなかがきゅうにしずかになった。)
旅館のバンに乗り込んでいった。旅館の中が急に静かになった。
(かんすけさんがうんてんするばんがゆるゆるとはっしんしていくのをみおくってから、)
勘介さんが運転するバンがゆるゆると発信していくのを見送ってから、
(ぼくはひろまによういされていたちょうしょくをたべた。やきざかなをちゅうしんとした)
僕は広間に用意されていた朝食を食べた。焼き魚を中心とした
(しんぷるなめにゅーだった。)
シンプルなメニューだった。
(しかしおんせんたまごがこざらについていて、それがやたらうまそうにみえて、)
しかし温泉たまごが小皿についていて、それがやたらうまそうに見えて、
(さきにたべるか、さいごにとっておくかなやんでしまった。)
先に食べるか、最後にとっておくか悩んでしまった。
(もうひとくみのおやこづれももうちぇっくあうとしたあとだったので、)
もう一組の親子連れももうチェックアウトした後だったので、
(きゃくはぼくとししょうしかいなくなったことになる。)
客は僕と師匠しかいなくなったことになる。
(いや、もうきゃくをよそおうひつようもなくなったわけだ。)
いや、もう客を装う必要もなくなったわけだ。
(さきにちょうしょくをとりおわっていたししょうに、ぼくがたいけんしたことをことこまかく)
先に朝食をとり終わっていた師匠に、僕が体験したことをこと細かく
(せつめいしながらさいごにおんせんたまごをのこったごはんのうえにのせて、)
説明しながら最後に温泉卵を残ったご飯の上に乗せて、
(こびんにはいった、だししょうゆをたらす。)
小瓶に入った、だし醤油を垂らす。
(「よんかいめのかねできえたか」)
「四回目の鐘で消えたか」
(「はい」)
「はい」
(あじつけのりのふくろをさいて、さらにそのうえにちぎりながらとっぴんぐする。)
味付け海苔の袋を裂いて、さらにその上に千切りながらトッピングする。
(それをいきおいよくかきこんでいると、ししょうがいう。)
それを勢いよくかき込んでいると、師匠が言う。
(「すてがねのいみもりかいしているということは、やっぱりとちのれいだな。)
「捨て鐘の意味も理解しているということは、やっぱり土地の霊だな。
(きのうきょうやってきたようなふゆうれいのるいじゃないのはまちがいなさそうだ」)
昨日今日やってきたような浮遊霊の類じゃないのは間違いなさそうだ」
(さらりといったことばのなかに、ししょうのしそうがいっぽんのくさびのようにとおっている。)
さらりと言った言葉の中に、師匠の思想が一本の楔のように通っている。
(ししょうはれいのありかたにふへんてきなものをあまりみとめない。「しごのれいこんとは)
師匠は霊の在り方に普遍的なものをあまり認めない。「死後の霊魂とは
(こういうものだ」というせいぜんのきおくがそのそんざいののうど、)
こういうものだ」という生前の記憶がその存在の濃度、
(そしてとくせいをきていするのだ、というしそうをもっている。)
そして特性を規定するのだ、という思想を持っている。
(たとえばあしのないゆうれいががひろくしられているにほんではあしのないゆうれいがあらわれるが、)
例えば足のない幽霊画が広く知られている日本では足のない幽霊が現れるが、
(そんなはっそうのないがいこくではゆうれいにしっかりとあしがあるものだ。)
そんな発想のない外国では幽霊にしっかりと足があるものだ。
(きょうかいをこえたことをつげるあけむっつのはじまりのたいみんぐを)
境界を超えたことを告げる明け六つの始まりのタイミングを
(せいかくにわかっているからこそ、そういうきえかたをしたのだ、といっているのだ。)
正確に分かっているからこそ、そういう消え方をしたのだ、と言っているのだ。
(「くったら、いくぞ」)
「食ったら、いくぞ」
(「はい」)
「はい」
(おちゃをいぶくろにながしこみ、くちをふいた。これからわかみやじんじゃにいくのだ。)
お茶を胃袋に流し込み、口を吹いた。これから若宮神社に行くのだ。
(てきのほんまるかもしれないばしょに。そうおもうとすこしきんちょうしてくる。)
テキの本丸かも知れない場所に。そう思うと少し緊張してくる。
(つれだってひろまをでると、じむしょにいたおかみをつかまえる。)
連れ立って広間を出ると、事務所にいた女将をつかまえる。
(「こんやかたをつけるつもりです」)
「今夜カタをつけるつもりです」
(ししょうはしんけんなひょうじょうをそうきりだした。おかみがききかえすと、)
師匠は真剣な表情をそう切り出した。女将が訊き返すと、
(やはりおなじことばをくりかえした。「こんやです」)
やはり同じ言葉を繰り返した。「今夜です」
(それにたいし、おかみはやんわりとしたことばでせつめいをもとめた。)
それに対し、女将はやんわりとした言葉で説明を求めた。
(「きょうは、とまりきゃくがいないはずでしたね」ししょうはせつめいのかわりに、そうたずねた。)
「今日は、泊り客がいないはずでしたね」師匠は説明の代わりに、そう訊ねた。
(「ええ」)
「ええ」
(このいらいのこともあって、おおみそかまでなるべくしゅくはくきゃくをとらないように)
この依頼のこともあって、大晦日までなるべく宿泊客を取らないように
(していたらしい。olよんにんぐみやもうひとくみのおやこづれのように)
していたらしい。OL四人組やもう一組の親子連れのように
(かなりまえからはいっていたよやくのきゃくだけはどうしようもなかったが、)
かなり前から入っていた予約の客だけはどうしようもなかったが、
(そんなきゃくもこんやはいないということだった。)
そんな客も今夜はいないということだった。
(ひるからほかのじゅうぎょういんもやすみになり、「とかの」にはおかみといぐちおやこだけに)
昼から他の従業員も休みになり、「とかの」には女将と井口親子だけに
(なるのだという。)
なるのだという。