巨人の研究 -8-

・スマホ向けフリック入力タイピングはこちら
※アプリのインストールが必要です。
・PC向けタイピングはこちら
タブレット+BlueToothキーボードのプレイもこちらがオススメです!
Webアプリでプレイ
投稿者投稿者蛍☆いいね0お気に入り登録
プレイ回数15難易度(5.0) 3575打 長文 長文モードのみ
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 Haku 7801 7.9 97.8% 447.2 3569 80 59 2025/12/16

関連タイピング

問題文

ふりがな非表示 ふりがな表示

(ししょうはみぎてをたてて、おやゆびとひとさしゆびをおってみせる。)

師匠は右手を立てて、親指と人差し指を折ってみせる。

(でていないけど、だいさんのきょじんが、びっぐふっとやゆきおとこなどがぞくする)

出ていないけど、第三の巨人が、ビッグフットや雪男などが属する

(「umaとしてのきょじん」というぶんるいだ」)

「UMAとしての巨人」という分類だ」

(あっ、とおもった。)

あっ、と思った。

(umaか。あんあいでんてぃふぁいど・みすてりあす・あにまる。)

UMAか。アンアイデンティファイド・ミステリアス・アニマル。

(みかくにんせいぶつのことだ。そのことをしつねんしていた。)

未確認生物のことだ。そのことを失念していた。

(「でんせつじょうのきょじんほどにはこうとうむけいではないもの、きょじんしょうかんじゃのように)

「伝説上の巨人ほどには荒唐無稽ではないもの、巨人症患者のように

(かくじつにそんざいしているともいえない。つねにそのじつざいがぎろんのまとになるきょじんたち。)

確実に存在しているとも言えない。常にその実在が議論の的になる巨人たち。

(umaはわせいえいごだから、ただしくはくりぷてぃっどというらしいが、)

UMAは和製英語だから、正しくはクリプティッドと言うらしいが、

(ひまらやのいえてぃやにほんのひばごん、ちゅうごくのやじんなんかもこれにはいるな」)

ヒマラヤのイエティや日本のヒバゴン、中国の野人なんかもこれに入るな」

(がぜん、はなしがうさんくさくなってきた。ししょうはやけにうれしそうにつづける。)

俄然、話が胡散臭くなってきた。師匠はやけに嬉しそうに続ける。

(「umaにもきょじんはおおいけど、ぶつりてきにはなくもないかも、というていどの)

「UMAにも巨人は多いけど、物理的にはなくもないかも、という程度の

(おおきさのものがほとんどだな。せいぜいがに、さんめーとるだいというところか。)

大きさのものがほとんどだな。せいぜいが二、三メートル台というところか。

(ねっしーみたいなかいじゅうがたのumaだとそうとうでかいのもいるけど。)

ネッシーみたいな怪獣型のUMAだと相当でかいのもいるけど。

(umaのきょじんはほぼげんせいじんるいのあしゅというしょうたいがほのめかされているから、)

UMAの巨人はほぼ現生人類の亜種という正体がほのめかされているから、

(じゅうめーとるとかひゃくめーとるみたいなむちゃもいえないんだろう。)

十メートルとか百メートル見たいな無茶も言えないんだろう。

(ごりらとかおらんうーたんみたいなおおがたのるいじんえんのみまちがいというのが)

ゴリラとかオランウータンみたいな大型の類人猿の見間違いというのが

(じっさいのはなしじゃないかな。でもこんなおもしろいはなしがあったぞ。)

実際の話じゃないかな。でもこんな面白い話があったぞ。

(ちゅうごくのumaでもうじんとかいてまおれんとよむやつがいるんだが、)

中国のUMAで毛人と書いてマオレンと読むヤツがいるんだが、

(じのごとくてむくじゃらのあにんげんだ。)

字の如く手むくじゃらの亜人間だ。

など

(こいつがほかくされたあと、けんきゅうじょのいっしつにとじこめられて)

こいつが捕獲されたあと、研究所の一室に閉じ込められて

(まいにちじっけんどうぶつとしてあつかわれていたんだけど、あるひけんきゅういんがへやにはいると)

毎日実験動物として扱われていたんだけど、ある日研究員が部屋に入ると

(すでにしんでしまっていた。どんなふうにしんでたとおもう?」)

すでに死んでしまっていた。どんな風に死んでたと思う?」

(「しぬようなじっけんはしてなかったんですよね。びょうきとかじゃないですか。)

「死ぬような実験はしてなかったんですよね。病気とかじゃないですか。

(ひとにちかいせいでいんふるえんざにかんせんしたとか」)

ヒトに近いせいでインフルエンザに感染したとか」

(「おしいな。ひとにちかいからというのはいいせんだ。じつはくびをつってしんでいた。)

「おしいな。ヒトに近いからというのはいい線だ。実は首を吊って死んでいた。

(がせいかい。ぜつぼうがしいんになるのはにんげんくらいじゃないかね。)

が正解。絶望が死因になるのは人間くらいじゃないかね。

(いったいかれらはなにをほかくしたんだろうな」)

いったい彼らは何を捕獲したんだろうな」

(どこでしいれたよたばなしかしらないが、いかにもししょうがすきそうなはなしだ。)

どこで仕入れた与太話か知らないが、いかにも師匠が好きそうな話だ。

(「このだいさんのきょじんが、げんだいにいきているとされているものの、)

「この第三の巨人が、現代に生きているとされているものの、

(そのじつざいがしかるべきけんきゅうきかんなどでかくにんされていないというものなら、)

その実在がしかるべき研究機関等で確認されていないというものなら、

(だいよんのきょじんはげんだいにいきていないけれどかこにかくじつにじつざいしたきょじん、)

第四の巨人は現代に生きていないけれど過去に確実に実在した巨人、

(「じんるいのえんせきとしてのきょじん」だ。)

「人類の縁戚としての巨人」だ。

(ぎがんとぴてくすというのをきいたことがないかな。)

ギガントピテクスというのを聞いたことがないかな。

(ひゃくまんねんまえからさんじゅうまんねんまえにかけてちゅうごくやいんどにせいそくしていた)

百万年前から三十万年前にかけて中国やインドに生息していた

(おおがたのるいじんだ。しんちょうでおおよそさんめーとるくらい。)

大型の類人だ。身長でおおよそ三メートルくらい。

(ねんだいてきにぺきんげんじんやじゃわげんじんとせいそくきかんがかぶっている。)

年代的に北京原人やジャワ原人と生息期間がかぶっている。

(じんるいのちょくせつのせんぞだというせつもあったみたいだけど、そうそうにひていされているな。)

人類の直接の先祖だという説もあったみたいだけど、早々に否定されているな。

(ほかにもすいていしんちょうでじゅうめーとるをこえるようなちょうとくだいのじんこつがはっけんされたり、)

他にも推定身長で十メートルを超えるような超特大の人骨が発見されたり、

(ふつうのひとかんのすうばいのおおきさのあしあとのかせきなんかがしゅつどしたりという)

普通の人間の数倍の大きさの足跡の化石なんかが出土したりという

(まゆつばもののうわさがおかるとかいではまことしやかにながれてるけど。)

眉唾モノの噂がオカルト界ではまことしやかに流れてるけど。

(そういうのはどちらかというとだいさんの、「umaとしてのきょじん」の)

そういうのはどちらかというと第三の、「UMAとしての巨人」の

(ぶんるいにいれるべきだとおもう。そして・・・・・」)

分類に入れるべきだと思う。そして・・・・・」

(いいかげんしゃべりつかれたのか、ししょうはまたれいぞうこにむぎちゃをとりにいった。)

いい加減しゃべり疲れたのか、師匠はまた冷蔵庫に麦茶を取りに行った。

(そしてもどってくるや、こっぷをかたむけながらあぐらをかいて「で、だ」といった。)

そして戻ってくるや、コップを傾けながらあぐらをかいて「で、だ」と言った。

(「だいいちの「でんせつじょうのきょじん」とだいさんの「umaとしてのきょじん」)

「第一の「伝説上の巨人」と第三の「UMAとしての巨人」

(のちゅうかんにいちするのが、だいごのきょじん、「ようかいとしてのきょじん」だ。)

の中間に位置するのが、第五の巨人、「妖怪としての巨人」だ。

(にほんならおおにゅうどうやみこしにゅうどう、のでらぼうのようなにゅうどう、ぼうずのたぐいから、)

日本なら大入道や見越入道、野寺坊のような入道、坊主の類から、

(しゅてんどうじ、こぶとりじいさんのはなしにでてくるあかおに、あおおになどのおにたちも)

酒呑童子、瘤取りじいさんの話に出てくる赤鬼、青鬼などの鬼たちも

(きょじんとしてのようそをもっている。かいがいにもひとつめきなどのかいだんたんがたたある。)

巨人としての要素を持っている。海外にも一つ目鬼などの怪談譚が多々ある。

(にくたいをもたないゆうれいてきなあらわれかたをするきょじんもいるけど、それこここへ)

肉体を持たない幽霊的な現れ方をする巨人もいるけど、それこここへ

(ぶんるいしていいだろう。そしてさいごが、かんぜんにかくうのそんざいとしてでざいんされた)

分類していいだろう。そして最後が、完全に架空の存在としてデザインされた

(だいろくのきょじん、「ふぃくしょんとしてのきょじん」だ。)

第六の巨人、「フィクションとしての巨人」だ。

(まあ、あらためてせつめいするまでもないかな。まんがやしょうせつにでてくるような)

まあ、あらためて説明するまでもないかな。漫画や小説に出てくるような

(やつだ。れとりっくとしてつかうおんがくかいのきょじん、)

やつだ。レトリックとして使う音楽会の巨人、

(みたいなひょうげんはむししてもかまわないだろう。)

みたいな表現は無視しても構わないだろう。

(これでおおむねこのだいいちからだいろくまでのぶんるいにどのきょじんもおさまるはずだ。)

これでおおむねこの第一から第六までの分類にどの巨人も収まるはずだ。

(じっさいにはきょうかいがあいまいなけーすもおおいとおもうけど」)

実際には境界があいまいなケースも多いと思うけど」

(なんだかややこしくなってきた。かみにかいてせいりしてみる。)

なんだかややこしくなってきた。紙に書いて整理してみる。

問題文を全て表示 一部のみ表示 誤字・脱字等の報告

蛍☆のタイピング

オススメの新着タイピング

タイピング練習講座 ローマ字入力表 アプリケーションの使い方 よくある質問

人気ランキング

注目キーワード