家なき子 4

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投稿者投稿者ローズマリーいいね0お気に入り登録
プレイ回数6難易度(4.5) 4925打 長文
作者 エクトール・マロ

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問題文

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(つぎのあさ、ぼくがめをさますと、おかあさんがみえません。) 次の朝、僕が目を覚ますと、お母さんが見えません。 (じぇろーむにきくと「むらにいったんだ。ひるすぎでないとかえらない」) ジェロームに聞くと「村に行ったんだ。昼過ぎでないと帰らない」 (とじぇろーむはいいました。ぼくは、なんだかとてもしんぱいになりました。) とジェロームは言いました。僕は、なんだかとても心配になりました。 (にわで、ぼくのつくったやさいばたけのていれをしているととつぜんじぇろーむがぼくをよびました) 庭で、僕の作った野菜畑の手入れをしていると突然ジェロームが僕を呼びました (ぼくがいえにはいると、だんろのそばにびたりすじいさんといぬたちがいたので) 僕が家に入ると、暖炉のそばにビタリス爺さんと犬たちがいたので (ぼくはびっくりしてしまいました。) 僕はびっくりしてしまいました。 (じぇろーむは、おかあさんがいないあいだに、) ジェロームは、お母さんがいない間に、 (ぼくをこのおじいさんにうりとばすつもりなのでしょう。) 僕をこのお爺さんに売り飛ばすつもりなのでしょう。 (「おじいさん、どうかぼくをつれていかないで!」ぼくはわっとなきだしました。) 「お爺さん、どうか僕を連れて行かないで!」僕はわっと泣き出しました。 (「げんきをおだし、ぼうや。わしはおまえをいじめたりはせん。) 「元気をお出し、坊や。わしはお前をいじめたりはせん。
(それに、ゆかいななかまがいるじゃないか。どうしてそんなにかなしがるんだい?」) それに、愉快な仲間がいるじゃないか。どうしてそんなに悲しがるんだい?」 (「おかあさんと、わかれなくちゃならないんだもの」) 「お母さんと、別れなくちゃならないんだもの」 (するとじぇろーむが、ぼくのみみをひっぱっていいました。) するとジェロームが、僕の耳をひっぱって言いました。 (「どっちみち、おまえはこのいえにはいられないんだ。) 「どっちみち、おまえはこの家にはいられないんだ。 (さあ、びたりすじいさんといくかそれともこじいんへいくか、どっちかひとつをえらびな) さあ、ビタリス爺さんと行くかそれとも孤児院へ行くか、どっちか一つを選びな (「いやだ。おかあさんとこがいい」ぼくがなきながらいうと、) 「嫌だ。お母さんとこがいい」僕が泣きながら言うと、 (じぇろーむははらをたてて、ぼくをなぐりつけようとしました。) ジェロームは腹を立てて、僕を殴りつけようとしました。 (「らんぼうしてはいかん。このこは、こころのやさしいこじゃ」) 「乱暴してはいかん。この子は、心の優しい子じゃ」 (おじいさんはそういって「さあ、よんじゅっふらんだ。こどものにもつをわたしなさい」) お爺さんはそう言って「さあ、四十フランだ。子どもの荷物を渡しなさい」 (そしてぼくのしゃつとずぼんのはいったふろしきづつみをじぇろーむからうけとると) そして僕のシャツとズボンの入った風呂敷包みをジェロームから受け取ると
など
(ぼくのてをにぎって「れみ、さあいこう」とぼくにいいました。) 僕の手を握って「レミ、さあ行こう」と僕に言いました。 (それから、おじいさんとぼくといぬたちは、ゆっくりとやまをのぼっていきました。) それから、お爺さんと僕と犬たちは、ゆっくりと山を登って行きました。 (やまのてっぺんにつくと、ぼくはおじいさんにたのみました。) 山のてっぺんに着くと、僕はお爺さんに頼みました。 (「おねがいだから、すこしやすませて」) 「お願いだから、少し休ませて」 (「ああ、いいとも」おじいさんは、ぼくのてをはなしました。) 「ああ、いいとも」お爺さんは、僕の手を放しました。 (すると、すぐにしろいぬのかぴがぼくのそばにやってきました。) すると、すぐに白犬のカピが僕のそばにやってきました。 (これでは、にげだそうとしても、たちまちかぴがぼくにとびかかってくるでしょう) これでは、逃げ出そうとしても、たちまちカピが僕に飛びかかってくるでしょう (ぼくはどてにこしをおろして、おかあさんのいえをさがしました。) 僕は土手に腰を下ろして、お母さんの家を探しました。 (いえはすぐみつかりました。えんとつからきいろいけむりがまっすぐにたちのぼっています。) 家はすぐ見つかりました。煙突から黄色い煙がまっすぐにたちのぼっています。 (そのとき、しろいずきんをかぶったおんなのひとが、いえのほうにむかってあるいているのが) その時、白い頭巾をかぶった女の人が、家の方に向かって歩いているのが (みえました。「おかあさんだ」ぼくのむねは、ごとごとなりだしました。) 見えました。「お母さんだ」僕の胸は、ゴトゴト鳴りだしました。 (おかあさんは、いえにはいるとすぐにそとへでてきて、ぼくをさがしはじめました。) お母さんは、家に入るとすぐに外へ出てきて、僕を探し始めました。 (「おかあさーん!おかあさーん!」ぼくはやまのうえからむちゅうでさけびました。) 「お母さーん!お母さーん!」僕は山の上から夢中で叫びました。 (でも、そのこえはたにまにすいこまれてしまって、おかあさんのところまでは) でも、その声は谷間に吸い込まれてしまって、お母さんのところまでは (とどきません。ぼくのめから、どっとなみだがあふれてきました。) 届きません。僕の目から、どっと涙があふれてきました。 (「かわいそうに・・・」びたりすじいさんがつぶやきました。) 「かわいそうに・・・」ビタリス爺さんがつぶやきました。 (それから、ぼくのてをにぎっていいました。) それから、僕の手を握って言いました。 (「さあ、もうやすんだからでかけることにしよう」) 「さあ、もう休んだから出かけることにしよう」 (しばらくいくと、もうぼくのいえもまわりのけしきも、すっかりみえなくなりました。) しばらく行くと、もう僕の家も周りの景色も、すっかり見えなくなりました。 (するとおじいさんは、ぼくのてをはなしていいました。) するとお爺さんは、僕の手を放していいました。 (「おまえはかなしんでいるね。なきたければないてもいいのだよ。) 「お前は悲しんでいるね。泣きたければ泣いてもいいのだよ。 (それできがすむのならね。でも、わしがおまえをつれていくのは) それで気が済むのならね。でも、わしがお前を連れて行くのは (おまえをふこうにするためではないのだ。そこをよくかんがえてごらん。) お前を不幸にするためではないのだ。そこをよく考えてごらん。 (わしがおまえをつれていかなかったら、おまえはどうなったとおもうかね。) わしがお前を連れて行かなかったら、お前はどうなったと思うかね。 (こじいんにいれられたはずだよ。だって、じぇろーむはおまえのおとうさんでは) 孤児院に入れられたはずだよ。だって、ジェロームはお前のお父さんでは (ないのだからね。おまえが、おかあさんをだいすきなのはよくわかる。) ないのだからね。お前が、お母さんを大好きなのはよくわかる。 (でもじぇろーむが、おまえをいえにおいときたくなければ) でもジェロームが、お前を家に置いときたくなければ (おかあさんだってそれにはんたいはできないのだ。) お母さんだってそれに反対はできないのだ。 (じぇろーむだって、わるいひとではない。あしをわるくして、くらしにこまっているのに) ジェロームだって、悪い人ではない。足を悪くして、暮らしに困っているのに (おまえまでそだてるのは、とてもできないのだよ。) お前まで育てるのは、とてもできないのだよ。 (よのなかというものは、なかなかおもいどおりにいくものではないのじゃ」) 世の中というものは、なかなか思い通りに行くものではないのじゃ」 (しばらくあるいていくと、ぼくはもうへとへとにつかれてしまいました。) しばらく歩いていくと、僕はもうへとへとに疲れてしまいました。 (「きぐつだからそんなにつかれるのだ。ゆせるのまちについたら、かわぐつをかってやろう) 「木靴だからそんなに疲れるのだ。ユセルの町に着いたら、革靴を買ってやろう (ぼくはそれをきいて、うれしくなりました。) 僕はそれを聞いて、嬉しくなりました。 (ぼくたちみたいなまずしいいえのこは、かわぐつなどいっしょうはけないだろうと) 僕たちみたいな貧しい家の子は、革靴など一生履けないだろうと (おもっていたからです。) 思っていたからです。 (「さあ、げんきをおだし。ゆせるまではまだ、さんじゅっきろもある。) 「さあ、元気をお出し。ユセルまではまだ、三十キロもある。 (そうだ、ゆせるについたらかわぐつのほかに、びろーどのずぼんとうわぎと) そうだ、ユセルに着いたら革靴のほかに、ビロードのズボンと上着と (ぼうしもかってあげよう」びたりすじいさんは、ぼくをはげましました。) 帽子も買ってあげよう」ビタリス爺さんは、僕を励ましました。 (しばらくいくと、それまでまっさおだったそらが、きゅうにくもってきて) しばらく行くと、それまで真っ青だった空が、急に曇ってきて (ぽつりぽつりあめがふりだしました。) ポツリポツリ雨が降り出しました。 (そして、そのうちあめはどしゃぶりになりました。) そして、そのうち雨は土砂降りになりました。 (おじいさんは、ひつじのけがわをきているのでへいきです。) お爺さんは、羊の毛皮を着ているので平気です。 (さるのじょりくーるも、あめだとわかるとすぐさまおじいさんのうわぎのなかに) 猿のジョリ・クールも、雨だとわかるとすぐさまお爺さんの上着の中に (かくれてしまいました。) 隠れてしまいました。 (でも、ぼくといぬたちは、たちまちびしょぬれになってしまいました。) でも、僕と犬たちは、たちまちびしょぬれになってしまいました。 (「むこうにむらがみえる。こんやはあそこにとまることにしよう」) 「向こうに村が見える。今夜はあそこに泊まることにしよう」 (おじいさんはそういって、むらにつくと「どうか、わたしたちをとめてください」と) お爺さんはそう言って、村に着くと「どうか、私たちを泊めてください」と (いえのまえにたってたのみました。) 家の前に立って頼みました。 (でも、どこのいえでも、さんびきのいぬとこどもをつれた、みすぼらしいおじいさんを) でも、どこの家でも、三匹の犬と子供を連れた、みすぼらしいお爺さんを (とめようとはしませんでした。) 泊めようとはしませんでした。 (これでは、あめにぬれたままゆせるのまちまでいかなくてはならないのだろうか。) これでは、雨に濡れたままユセルの町まで行かなくてはならないのだろうか。 (ぼくがそうおもって、がっかりしていると、しんせつなおひゃくしょうが) 僕がそう思って、がっかりしていると、親切なお百姓が (「なやならかしてあげてもいい。だが、ひをたいてもらってはこまるよ」) 「納屋なら貸してあげてもいい。だが、火を焚いてもらっては困るよ」 (といってくれました。) と言ってくれました。 (そこでやっとぼくたちは、あめにぬれずにすみました。) そこでやっと僕たちは、雨に濡れずにすみました。 (なやにはいると、びたりすじいさんは、ふくろのなかからまるぱんをとりだして) 納屋に入ると、ビタリス爺さんは、袋の中から丸パンを取り出して (むっつにわけました。みんなおなじおおきさです。) 六つに分けました。みんな同じ大きさです。 (ばるぶらんおかあさんのところでくらしていたとき、ぼくはけっして) バルブランお母さんのところで暮らしていた時、僕は決して (ぜいたくなくらしはしていませんでした。でも、びたりすじいさんたちのくらしは) 贅沢な暮らしはしていませんでした。でも、ビタリス爺さんたちの暮らしは (それよりもっと、きびしいくらしのようでした。) それよりもっと、厳しい暮らしのようでした。 (「ああ、すーぷがのみたい。まいばんおかあさんがこしらえてくれた) 「ああ、スープが飲みたい。毎晩お母さんがこしらえてくれた (あたたかいすーぷは、ばたーがなくてもなんておいしかったろう」) 温かいスープは、バターがなくてもなんておいしかったろう」 (ぼくはそうおもいました。それに、だんろにはひがもえていて、) 僕はそう思いました。それに、暖炉には火が燃えていて、 (いつでもそこへいって、まるくなれたんです。) いつでもそこへ行って、丸くなれたんです。 (それなのに、いまはぬれたようふくをきたまま、わらのなかでがたがたふるえて) それなのに、今は濡れた洋服を着たまま、わらの中でがたがた震えて (いなければなりません。) いなければなりません。 (「さむいのかね。それならここに、かわいたしゃつとちょっきがあるよ。) 「寒いのかね。それならここに、乾いたシャツとチョッキがあるよ。 (これにきがえてからおやすみ」と、おじいさんがいいました。) これに着替えてからおやすみ」と、お爺さんが言いました。 (ぼくはいわれたとおり、かわいたしゃつとちょっきにきがえて) 僕は言われた通り、乾いたシャツとチョッキに着替えて (わらのなかにもぐりこみました。でも、さむくてなかなかねむれません。) わらの中に潜り込みました。でも、寒くてなかなか眠れません。 (するととつぜん、あついいきがぼくのかおにかかりました。かぴです。) すると突然、暑い息が僕の顔にかかりました。カピです。 (かぴがぼくのそばにすりよってきたのです。) カピが僕のそばにすり寄ってきたのです。 (そうだ、ぼくはひとりぼっちじゃない。ともだちがいる。) そうだ、僕は独りぼっちじゃない。友達がいる。 (ぼくはそうおもって、とてもうれしくなりました。) 僕はそう思って、とても嬉しくなりました。
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