家なき子 2
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問題文
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(このおとこのひとは、ぼくのおとうさんだからきすしてあげなくちゃ・・・)
この男の人は、僕のお父さんだからキスしてあげなくちゃ・・・
(ぼくがそうおもってちかよると、おとこはつえのさきでぼくをおしとどめて)
僕がそう思って近寄ると、男は杖の先で僕を押し留めて
(「どうして、おまえはここにいるんだ?」といいました。)
「どうして、お前はここにいるんだ?」と言いました。
(それからおかあさんのほうをむいて「どうして、おれのいうとおりにしなかったんだ」)
それからお母さんの方を向いて「どうして、俺の言うとおりにしなかったんだ」
(と、おこったようにいいました。)
と、怒ったように言いました。
(「だって、あんまりこのこがかわいそうで・・・」)
「だって、あんまりこの子がかわいそうで・・・」
(おかあさんがいうと、おとこはつえをあげてに、さんぽ、ぼくのほうにちかづいてきました。)
お母さんが言うと、男は杖を上げて二、三歩、僕の方に近づいてきました。
(ぼくはこわくなっておもわずあとずさりしましたが、どうしてこんなことになったのか)
僕は怖くなって思わず後ずさりしましたが、どうしてこんなことになったのか
(さっぱりわかりませんでした。)
さっぱりわかりませんでした。
(このひとが、ほんとうにぼくのおとうさんなら、ぼくをだきしめてくれたっていいはずです。)
この人が、本当に僕のお父さんなら、僕を抱きしめてくれたっていいはずです。
(ところが、このひとはぼくなんかみたくもないようなかおをして)
ところが、この人は僕なんか見たくもないような顔をして
(「ああ、はらがすいた。ばんめしのよういはしてあるのか」とおかあさんにききました。)
「ああ、腹がすいた。晩飯の用意はしてあるのか」とお母さんに聞きました。
(「あげがしをつくっていたんです」)
「揚げ菓子を作っていたんです」
(「それはわかっている。はらのたしになるものはないかってきいているんだ」)
「それはわかっている。腹の足しになるものはないかって聞いているんだ」
(「ほかには、なんにもないの。おまえさんがかえってくるとはおもわなかったもの」)
「他には、何にもないの。おまえさんが帰ってくるとは思わなかったもの」
(するとおとこは、てんじょうからさがっているたまねぎをみて)
すると男は、天井から下がっている玉ねぎを見て
(「そうだ、たまねぎのすーぷをこしらえろ」そういって、ばたーのかたまりを)
「そうだ、玉ねぎのスープをこしらえろ」そう言って、バターのかたまりを
(みんななべのなかになげこんでしまいました。)
みんな鍋の中に投げ込んでしまいました。
(これでは、もうあげがしはつくれません。)
これでは、もう揚げ菓子は作れません。
(ぼくががっかりしていると「ぼんやりするな。さらでもならべろ」)
僕ががっかりしていると「ぼんやりするな。皿でも並べろ」
など
(おとこはぼくをどなりつけました。)
男は僕を怒鳴りつけました。
(そのうちすーぷができたので、ぼくたちはてーぶるのまえにすわりました。)
そのうちスープができたので、僕たちはテーブルの前に座りました。
(でも、ぼくはおとこのことがきにかかって、すこしもたべたくありませんでした。)
でも、僕は男のことが気にかかって、少しも食べたくありませんでした。
(「たべたくないのか?」おとこが、ぼくのかおをにらんでききました。)
「食べたくないのか?」男が、僕の顔をにらんで聞きました。
(ぼくがうなずくと、おとこはいいました。「それなら、べっどへいって)
僕がうなずくと、男は言いました。「それなら、ベッドへ行って
(さっさとねてしまえ。ねむらないと、ひどいめにあうぞ」)
さっさと寝てしまえ。眠らないと、ひどいめにあうぞ」
(そこで、ぼくはだいどころのすみのべっどにもぐりこみました。)
そこで、僕は台所の隅のベッドに潜り込みました。
(でも、いつもとちがって、ちっともねむくありません。)
でも、いつもと違って、ちっとも眠くありません。
(ぼくはねむったふりをして、じっとききみみをたてていました。)
僕は眠ったふりをして、じっと聞き耳を立てていました。
(「さいばんはどうなりました?」と、おかあさんがおとこにたずねました。)
「裁判はどうなりました?」と、お母さんが男に尋ねました。
(「どうしたもこうしたもありゃしない。あしばのしたにいたおれがわるいとか)
「どうしたもこうしたもありゃしない。足場の下にいた俺が悪いとか
(ばいしょうきんをはらうひつようはないって、さいばんかんはいうんだ」)
賠償金を払う必要はないって、裁判官は言うんだ」
(おとこはこぶしでつくえをたたくと、おおごえでいいました。)
男はこぶしで机をたたくと、大声で言いました。
(「さいばんにはまけるし、あしはいためてしまうし、おまけにうちにかえってみりゃ)
「裁判には負けるし、足は痛めてしまうし、おまけに家に帰ってみりゃ
(あのがきがいる!なぜ、あいつをこじいんにつれていかなかったんだ」)
あのがきがいる!なぜ、あいつを孤児院に連れて行かなかったんだ」
(「だって、あのとき、あのこはびょうきだったんですもの」)
「だって、あの時、あの子は病気だったんですもの」
(「いまはどうなんだ?」)
「今はどうなんだ?」
(「いまはげんきです。でもうまれてすぐから、ずっとそだててきたこと)
「今は元気です。でも生まれてすぐから、ずっと育ててきた子と
(どうしてわかれられます?」)
どうして別れられます?」
(「じょうだんじゃない。すぐこじいんへやってしまえ」)
「冗談じゃない。すぐ孤児院へやってしまえ」
(「いいえ、いけません」おかあさんは、すがるようなこえでいいました。)
「いいえ、いけません」お母さんは、すがるような声で言いました。
(「そんなことは、わたしにはできません」)
「そんなことは、私にはできません」
(「なぜできない。それじゃ、このおれに、あいつをやしなえっていうのか?」)
「なぜできない。それじゃ、この俺に、あいつを養えっていうのか?」
(「おおきくなったら、わたしたちのためにはたらいてくれるでしょう。)
「大きくなったら、私たちの為に働いてくれるでしょう。
(かんがえてください、じぇろーむ。わたしたちのこどもはしんだけど)
考えてください、ジェローム。私たちの子供は死んだけど
(れみはそのかわりじゃありませんか」)
レミはその代わりじゃありませんか」
(「あいつがはたらくって?あの、ひょろひょろのやせっぽちがとちなどたがやせるもんか)
「あいつが働くって?あの、ひょろひょろのやせっぽちが土地など耕せるもんか
(あいつはまちっこだぞ。まちっこなんかおれたちにはようがねえ」)
あいつは町っ子だぞ。町っ子なんか俺達には用がねえ」
(「でも、もしあのこのおやがむかえにきたら、どうします?」)
「でも、もしあの子の親が迎えに来たら、どうします?」
(「おやなどいるはずはねえ。いたとしたら、はちねんまえにやってきたはずだ」)
「親などいるはずはねえ。いたとしたら、八年前にやってきたはずだ」
(「でも、もしいきていて、ひきとりにきたら?」)
「でも、もし生きていて、引き取りに来たら?」
(「そうしたら、こじいんへいかせりゃいいさ。もうこんなはなしはたくさんだ。)
「そうしたら、孤児院へ行かせりゃいいさ。もうこんな話はたくさんだ。
(おれはこれからなかまのところへいってくる」おとこはそういうと、いえをでていきました)
俺はこれから仲間のところへ行ってくる」男はそう言うと、家を出て行きました
(ぼくはべっどのうえにおきあがると、わっとなきだしました。)
僕はベッドの上に起き上がると、わっと泣き出しました。
(「ぼく、みんなきいちゃったんだ。おかあさんは、ぼくのおかあさんじゃなかったんだね)
「僕、みんな聞いちゃったんだ。お母さんは、僕のお母さんじゃなかったんだね
(でも、おねがいだからぼくをこじいんへやらないで!」)
でも、お願いだから僕を孤児院へやらないで!」
(「おまえ、ねむっていなかったんだね」おかあさんは、ぼくをやさしくだきしめ)
「お前、眠っていなかったんだね」お母さんは、僕を優しく抱きしめ
(ほおずりをしてくれました。)
頬ずりをしてくれました。
(「いつかほんとうのことをうちあけようとおもったのだけど)
「いつか本当のことを打ち明けようと思ったのだけど
(なかなかそのきっかけがつくれなくてねえ」)
なかなかそのきっかけが作れなくてねえ」
(そして、おかあさんはぼくをみつけたときのはなしをしてくれました。)
そして、お母さんは僕を見つけた時の話をしてくれました。
(「それは、にがつのさむいあさのことだった。ぱりへはたらきにいったおとうさんが)
「それは、二月の寒い朝のことだった。パリへ働きに行ったお父さんが
(みちをあるいていると、とつぜんあかんぼうのなきごえがきこえてきたの。)
道を歩いていると、突然赤ん坊の泣き声が聞こえてきたの。
(みると、うまれてなんかげつもたたないあかんぼうが、いえのまえにすてられていたんだよ。)
見ると、生まれて何か月もたたない赤ん坊が、家の前に捨てられていたんだよ。
(おとうさんは、そこで、けいさつにあかんぼうをつれていくことにしたの。)
お父さんは、そこで、警察に赤ん坊を連れて行くことにしたの。
(けいさつでしらべてみると、うぶぎもしたぎも、たいそうじょうとうなもので)
警察で調べてみると、産着も下着も、たいそう上等なもので
(これはかねもちのこをだれかがぬすんですてたのだろう、ということになったんだって)
これは金持ちの子を誰かが盗んで捨てたのだろう、ということになったんだって
(でも、けいさつであかんぼうをそだてるわけにはいかない。)
でも、警察で赤ん坊を育てるわけにはいかない。
(それで、おまわりさんが「だれか、このこをそだててくれるものはいないか。)
それで、お巡りさんが「誰か、この子を育ててくれる者はいないか。
(いなければ、こじいんにおくってしまう」といったんだって。)
いなければ、孤児院に送ってしまう」と言ったんだって。
(するとおとうさんは、そのうちおやがさがしにきて、どっさりおれいをくれるだろうと)
するとお父さんは、そのうち親が探しに来て、どっさりお礼をくれるだろうと
(おもって、そのあかんぼうをひきとることにしたの。それがおまえで)
思って、その赤ん坊を引き取ることにしたの。それがお前で
(そのころ、うちにはおないどしのあかんぼうがいたのだけど、)
その頃、うちには同い年の赤ん坊がいたのだけど、
(そのこはさんかげつごにしんでしまった。それでわたしはますます、おまえがかわいくなり)
その子は三か月後に死んでしまった。それで私はますます、お前が可愛くなり
(ほんとうのこでないこともわすれてしまったんだよ」)
本当の子でないことも忘れてしまったんだよ」
(「おかあさん、ぼくをこじいんにやらないで!」)
「お母さん、僕を孤児院にやらないで!」
(「やらないとも、こじいんなんかにやるもんかね。さあ、しんぱいしないでおやすみ。)
「やらないとも、孤児院なんかにやるもんかね。さあ、心配しないでおやすみ。
(おとうさんがかえってきて、おきていることがわかったらたいへんだからね」)
お父さんが帰ってきて、起きていることがわかったら大変だからね」
(おかあさんは、ぼくのあたまをなでてそういいました。)
お母さんは、僕の頭をなでてそう言いました。