連想Ⅰ -8-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8530 | 神 | 8.6 | 98.7% | 381.2 | 3295 | 43 | 61 | 2026/02/21 |
| 2 | HAKU | 8243 | 神 | 8.5 | 96.8% | 391.7 | 3338 | 109 | 61 | 2026/02/21 |
| 3 | Jyo | 6306 | S | 6.4 | 98.3% | 513.6 | 3294 | 55 | 61 | 2026/02/21 |
関連タイピング
-
長文を打つ練習ができます。
プレイ回数36万 長文786打 -
長文タイピングパート2です。
プレイ回数63 長文かな414打 -
5分間の速度部門の模擬試験です。打つ速度で級が決まります
プレイ回数94万 長文300秒 -
今週のタイピング練習412-長文のかな入力verです。
プレイ回数56 長文707打 -
めっちゃいい曲....
プレイ回数3.6万 歌詞かな200打 -
コレ最後まで打てたらすごいと思う。(フル)
プレイ回数6135 歌詞120秒 -
テトリスサビ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プレイ回数14万 歌詞かな167打 -
Mrs.GREEN APPLEの青と夏です!
プレイ回数16万 歌詞1030打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(「ざしきろうでしんだおじはひそかにほうむられたようですが、そのあとかれのおんねんは)
「座敷牢で死んだ伯父は密かに葬られたようですが、その後彼の怨念は
(このちかしつにみち、そしてろっけんのつうろにあふれだし、)
この地下室に満ち、そして六間の通路に溢れ出し、
(やがてほんたくをもむしばんでおおくのきょうじ、わざわいをもたらしたとされています」)
やがて本宅をも蝕んで多くの凶事、災いをもたらしたとされています」
(ししょうはつくえのうえにつみかさねられたこもんじょをたたいてみせた。)
師匠は机の上に積み重ねられた古文書を叩いて見せた。
(そのとき、まなみさんのかおいろがかわった。そしてじぶんのりょうてでかたをだき、)
その時、真奈美さんの顔色が変わった。そして自分の両手で肩を抱き、
(おびえたひょうじょうをしてこきざみにふるえはじめたのだ。)
怯えた表情をして小刻みに震え始めたのだ。
(「わたしが・・・・・ぶつかったのは・・・・・」)
「わたしが・・・・・ぶつかったのは・・・・・」
(ごくりとつばをのみながらこうちょくしたかおからがんきゅうだけをうごかして、)
ごくりと唾を飲みながら硬直した顔から眼球だけを動かして、
(はいってきたせまいとびらのほうをぬすみみるようなようすだった。)
入ってきた狭い扉の方を盗み見るような様子だった。
(そのとびらのさきの、ちかつうろをめせんのはしにとらえようとして、)
その扉の先の、地下通路を目線の端に捉えようとして、
(そしてそうしてしまうことをおそれているのだ。)
そしてそうしてしまうことを畏れているのだ。
(ししょうはうなずいていっさつののーとをとりだした。)
師匠は頷いて一冊のノートを取り出した。
(「あなたのおじいさんも、なんどかまっくらなこのつうろで)
「あなたのお祖父さんも、何度か真っ暗なこの通路で
(なにかえたいのしれないものにぶつかり、)
なにか得体の知れないものにぶつかり、
(そのことにきょうふときようみをいだいていろいろとしらべていたようです。)
そのことに恐怖と興味を抱いて色々と調べていたようです。
(こののーとはしつれいながらよませていただいたおじいさんのにっきです。)
このノートは失礼ながら読ませていただいたお祖父さんの日記です。
(やはりざしきろうできょうししたせんぞのそんざいにいきついたようなのですが、)
やはり座敷牢で狂死した先祖の存在に行き着いたようなのですが、
(そのゆうれいやおんねんのなすしぎょうであるというけつろんにいたりかけたところで)
その幽霊や怨念のなす仕業であるという結論に至りかけたところで
(ふでをぴたりととめています」)
筆をピタリと止めています」
(ししょうはいぶかしげなまなみさんをしりめにたちあがり、)
師匠は訝しげな真奈美さんを尻目に立ち上がり、
など
(いちやにしてちらかったどぞうのなかをあるきまわりはじめた。)
一夜にして散らかった土蔵の中を歩き回り始めた。
(「このどぞうにはたしかにいようなけはいをかんじることがあります。)
「この土蔵には確かに異様な気配を感じることがあります。
(おとうさんなど、あなたのごかぞくもかんじているとおりです。)
お父さんなど、あなたのご家族も感じているとおりです。
(なくなったおじいさんもそのことをしきりとかいています。)
亡くなったお祖父さんもそのことをしきりと書いています。
(けはい。けはい。けはい・・・・・しかしそのけはいのあるじのすがたはだれもみていません。)
気配。気配。気配・・・・・しかしその気配の主の姿は誰も見ていません。
(なにかがおこりそうないやなかんじはしても、)
なにかが起こりそうな嫌な感じはしても、
(このよのものではないだれかのすがたをみることはなかったのです。)
この世のものではない誰かの姿を見ることはなかったのです。
(ただ、くらやみのなかでだれかにぶつかったことをのぞいて」)
ただ、暗闇の中で誰かにぶつかったことを除いて」
(どこかでひろったまごのてをつきだして、たったひとつのとびらをさししめす。)
どこかで拾った孫の手を突き出して、たった一つの扉を指し示す。
(そのむこうにははくねつとうのともりがてらす、ちかのみちがのびている。)
その向こうには白熱灯の灯りが照らす、地下の道が伸びている。
(あかりがかすかにまたたいている。また、たまがきれかかっているのだ。)
明かりが微かに瞬いている。また、球が切れかかっているのだ。
(それにきづいたまなみさんのくちからくぐもったようなひめいがもれた。)
それに気づいた真奈美さんの口からくぐもったような悲鳴が漏れた。
(こうかんしたばかりなのに、どうして。ぼうぜんとそううめいたのだ。)
交換したばかりなのに、どうして。呆然とそう呻いたのだ。
(「あなたのおじいさんはこうかんがえました。ほんとうにこのいえをたたるおんねんであれば、)
「あなたのお祖父さんはこう考えました。本当にこの家を祟る怨念であれば、
(もっとなんらかのおそろしいことをおこすのではないかと。)
もっとなんらかの恐ろしいことを起こすのではないかと。
(たしかにそのようなことがあったとされるきろくはこもんじょのなかにさんけんされます。)
確かにそのようなことがあったとされる記録は古文書の中に散見されます。
(しかしいまではそれらしいたたりもありません。にもかかわらず、)
しかし今ではそれらしい祟りもありません。にも関わらず、
(いぜんとしていようなけはいがみちていくようなときがあります。)
依然として異様な気配が満ちていくような時があります。
(これはいったいどういうことなのか。)
これはいったいどういうことなのか。
(そうおもっていたとき、おじいさんはあるこもんじょのきじゅつをみつけるのです」)
そう思っていた時、お祖父さんはある古文書の記述を見つけるのです」
(ししょうはふづくえにもどり、そのひきだしからいっさつのふるびたほんをとりだした。)
師匠は文机に戻り、その引き出しから一冊の古びた本を取り出した。
(「これは、おじいさんがみつけたもので、しんだざしきろうのじゅうにんをほうむった、)
「これは、お祖父さんが見つけたもので、死んだ座敷牢の住人を葬った、
(とうしゅのおとうとにあたるじんぶつがのこしたきろくです」)
当主の弟にあたる人物が残した記録です」
(やけにしんなりとしたふるいかみをしんちょうにまくりながら、)
やけにしんなりとした古い紙を慎重に捲りながら、
(あるぺーじにさしかかったところでてをとめる。)
ある頁に差し掛かったところで手を止める。
(「かれはこのぶんしょのなかで、おじのむざんなしのありさまを)
「彼はこの文書の中で、伯父の無惨な死の有り様を
(こくめいにびょうしゃしているのですが、そのしのまぎわにしきりにくちばしっていた)
克明に描写しているのですが、その死の間際にしきりに口走っていた
(ということばもかきしるしています。ここです」)
という言葉も書き記しています。ここです」
(まなみさんのほうをみながら、たしかめるようにゆっくりとゆびをかみのうえにはわせた。)
真奈美さんの方を見ながら、確かめるようにゆっくりと指を紙の上に這わせた。
(「ここにはこうかいています。「だれかがいる。だれかがいる」と」)
「ここにはこう書いています。「誰かがいる。誰かがいる」と」
(そのとき、すぅっ、ととびらのむこうのちかどうからあかりがきえた。)
その時、すぅっ、と扉の向こうの地下道から明かりが消えた。
(まなみさんはからだをふるわせながらちかどうへのとびらと、)
真奈美さんは身体を震わせながら地下道への扉と、
(ししょうのかかげるこもんじょとをこうごにみやっている。なきだしそうなかおで。)
師匠の掲げる古文書とを交互に見やっている。泣き出しそうな顔で。
(「あなたにぶつかったのは、だれだかわからないだれか・・・・・」)
「あなたにぶつかったのは、誰だかわからない誰か・・・・・」
(あなたのおじいさんもいっていたように、わたしのたどりついたけつろんも)
あなたのお祖父さんも言っていたように、わたしのたどり着いた結論も
(それです。それいじょうのことを、どうしてもしりたいのですか?」)
それです。それ以上のことを、どうしても知りたいのですか?」
(ししょうはしずかにそういってまなみさんのめをしょうめんからみつめた。)
師匠は静かにそう言って真奈美さんの目を正面から見つめた。
(たんたんとかたりおえたししょうのこえのよいんがかすかにみみにのこる。)
淡々と語り終えた師匠の声の余韻が微かに耳に残る。
(おれははなをつまれてもわからないくらやみのなかで、)
俺は鼻を摘まれても分からない暗闇の中で、
(ぞくぞくするようなさむけをかんじていた。)
ぞくぞくするような寒気を感じていた。
(そしてまたこえ。)
そしてまた声。