本 -3-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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問題文

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(いっしゅん、うん?をめをうえのほうにやってしまった。なにかぜんもんどうのようなことばだ。) 一瞬、うん?を目を上の方にやってしまった。何か禅問答のような言葉だ。 (「わたしのともだちからそうだんをうけたんだ。そのこのおとうとのことで」) 「私の友だちから相談を受けたんだ。その子の弟のことで」 (おんきょうはそうしてそのぜんもんどうのせつめいをはじめた。) 音響はそうしてその禅問答の説明を始めた。 (そのくらすめいとのじょしせいとにはしょうがくせいのおとうとがいた。) そのクラスメイトの女子生徒には小学生の弟がいた。 (それがなんだかさいきんおとうとのようすがへんだったのだそうだ。) それがなんだか最近弟の様子が変だったのだそうだ。 (よそよそしかったり、はなしかけるといかったり。) よそよそしかったり、話しかけると怒ったり。 (たんにはんこうきだとおもっていたが、あるひおとうとのへやにはいろうとすると、) 単に反抗期だと思っていたが、ある日弟の部屋に入ろうとすると、 (きゅうになにかをかくして「でてってよ」とおこった。) 急になにかを隠して「出てってよ」と怒った。 (せなかにかくしたのはほんのようだった。) 背中に隠したのは本のようだった。 (どこからかいやらしいほんをてにいれてみていたのだろう。) どこからかいやらしい本を手に入れて見ていたのだろう。 (なるほどそういうことか、とおもってそのときはそれいじょうふかくせんさくしないであげた。) なるほどそういうことか、と思ってその時はそれ以上深く詮索しないであげた。 (ところが、そのすうじつご、よなかにふとめがさめてしまったかのじょは) ところが、その数日後、夜中にふと目が覚めてしまった彼女は (じぶんのへやからでてといれにいった。) 自分の部屋から出てトイレに行った。 (そのとちゅう、おとうとのへやのまえをとおったのだが、どあがすこしあいていた。) その途中、弟の部屋の前を通ったのだが、ドアが少し開いていた。 (いつもならしめてやりもせず、そのままとおりすぎるところだが、) いつもなら閉めてやりもせず、そのまま通り過ぎるところだが、 (なかからなにかのけはいをかんじてかのじょはたちどまった。) 中からなにかの気配を感じて彼女は立ち止まった。 (おとうとがおきているのだろうか。) 弟が起きているのだろうか。 (そうおもったが、でんきはきえている。へやはまっくらだ。) そう思ったが、電気は消えている。部屋は真っ暗だ。 (そっとどあにちかづき、すきまからなかをうかがおうとする。) そっとドアに近づき、隙間から中を伺おうとする。 (しかし、ろうかがわのあかりのせいでじぶんがどあのまえにたつと、) しかし、廊下側の明かりのせいで自分がドアの前に立つと、
など
(なかからはきっとひとがきたことがわかってしまうだろう。) 中からはきっと人が来たことが分かってしまうだろう。 (そうおもい、どあのすぐよこにしんたいをはりつけるようにして) そう思い、ドアのすぐ横に身体を張り付けるようにして (ききみみをたてたのだった。) 聞き耳を立てたのだった。 (そのとき、かのじょのみみはきみょうなおとをひろいあげた。) その時、彼女の耳は奇妙な音を拾い上げた。 (しゃり・・・・・) シャリ・・・・・ (しゃり・・・・・) シャリ・・・・・ (ききなじみのあるおと。) 聞き馴染みのある音。 (けれどいまこのじょうきょうではきこえるはずのないおと。) けれど今この状況では聞こえるはずのない音。 (かのじょはみょうなおかんにおそわれた。) 彼女は妙な悪寒に襲われた。 (しゃり・・・・・) シャリ・・・・・ (しゃり・・・・・) シャリ・・・・・ (かみのすれるおと。) 紙の擦れる音。 (かみのひょうめんがゆびとすれあうおと。) 紙の表面が指と擦れ合う音。 (しゃり・・・・・) シャリ・・・・・ (しゃり・・・・・) シャリ・・・・・ (ほんをよんでいるときのおとだった。) 本を読んでいる時の音だった。 (へやのなかはまっくらなのに?) 部屋の中は真っ暗なのに? (かのじょはせすじをはしるしびれにみをふるわせる。) 彼女は背筋を走る痺れに身を震わせる。 (おとうとがふとんとこうむってそのなかでかいちゅうでんとうをつけているわけでもない。) 弟が布団と被ってその中で懐中電灯をつけているわけでもない。 (ひかりもまったくもれないようにふとんをかぶっているなら、) 光も全く漏れないように布団をかぶっているなら、 (そんなせんさいなおともべやのそとへもれだてはこないだろう。) そんな繊細な音も部屋の外へ漏れ出ては来ないだろう。 (おとうとは、くらやみのなかでほんをよんでいるのだ。) 弟は、暗闇の中で本を読んでいるのだ。 (しんぞうがどきどきしている。かのじょはおもいだしていた。) 心臓がドキドキしている。彼女は思い出していた。 (おとうとのかようしょうがっこうでひそかにかたられているうわさばなしのことを。) 弟の通う小学校で密かに語られている噂話のことを。 (「よるのしょ」とよばれるほんのことだ。がっこうのななふしぎのひとつだった。) 「夜の書」と呼ばれる本のことだ。学校の七不思議の一つだった。 (としょかんにいっさつのほんがある。) 図書館に一冊の本がある。 (それはひるまにはただのふつうのほんなのだが、) それは昼間にはただの普通の本なのだが、 (よるみんながねしずまってからひとりでへやをくらくしてぺーじをまくると、) 夜みんなが寝静まってから一人で部屋を暗くしてページを捲ると、 (まったくちがうほんになるのだ。) まったく違う本になるのだ。 (そのほんのなかには、とてもおそろしくて、) その本の中には、とても恐ろしくて、 (そしてぞくぞくするほどたのしいあそびのしかたがかいてある。) そしてゾクゾクするほど楽しい遊びの仕方が書いてある。 (さいごまでよむと、しんじられないようなことがおこるらしい。) 最後まで読むと、信じられないようなことが起こるらしい。 (そのさきはいろいろなうわさがあってはっきりしない。) その先は色々な噂があってはっきりしない。 (あくまがでてくるとか、しにがみがでてくるとかいうはなしもあれば、) 悪魔が出てくるとか、死神が出てくるとかいう話もあれば、 (ほんのいうとおりのことをすると、まどのそとにufoがあらわれる、というはなしもあった。) 本の言う通りのことをすると、窓の外にUFOが現れる、という話もあった。 (みらいやかこのせかいにいったこどものうわさもきいたことがある。) 未来や過去の世界に行った子どもの噂も聞いたことがある。 (いかにもこどもっぽいうわさばなしだ。) いかにも子どもっぽい噂話だ。 (けれどかのじょじしんそのしょうがっこうのそつぎょうせいだった。) けれど彼女自身その小学校の卒業生だった。 (そしてそのほんをよんでしまったせいであたまがへんになり、) そしてその本を読んでしまったせいで頭が変になり、 (にかいのきょうしつのまどからよびだしておおけがをしたどうきゅうせいがじっさいにいたのだ。) 二階の教室の窓から呼び出して大怪我をした同級生が実際にいたのだ。
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