本 -5-

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プレイ回数31難易度(4.4) 2410打 長文 長文モードのみ
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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問題文

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(「・・・・・おもしろかったら、やばいじゃん」) 「・・・・・面白かったら、やばいじゃん」 (こいつもすじがねいりだ。) こいつも筋金入りだ。 (あらためてそうおもう。) あらためてそう思う。 (「で、おまえのどうきゅうせいもこわくてよんでない、と。・・・・・おとうとはなんていってんだ」) 「で、お前の同級生も怖くて読んでない、と。・・・・弟はなんて言ってんだ」 (「ええと。とにかくなんでかよめたんだって」) 「ええと。とにかくなんでか読めたんだって」 (じつにゆうえきなじょうほうだ。すばらしすぎる。) 実に有益な情報だ。すばらし過ぎる。 (「おとうとはどうしてこのほんがそうだときづいたんだ」) 「弟はどうしてこの本がそうだと気づいたんだ」 (「べつに「よるのしょ」だとおもってかりたんじゃないんだって。) 「別に「夜の書」だと思って借りたんじゃないんだって。 (たまたまかりたほんがそうだっただけってさ」) たまたま借りた本がそうだっただけってさ」 (「それは、ちょっとおかしいぞ」) 「それは、ちょっとおかしいぞ」 (「なんで」) 「なんで」 (おれはすこしあたまのなかをせいりする。) 俺は少し頭の中を整理する。 (「だったら、どうしてへやをまっくらにしてよんだんだ」) 「だったら、どうして部屋を真っ暗にして読んだんだ」 (「え」) 「え」 (「へやをくらくしてよまないと、そもそもそういうほんだときづかないだろ」) 「部屋を暗くして読まないと、そもそもそういう本だと気づかないだろ」 (そういわれて、おんきょうはふうん、とうなった。) そう言われて、音響はふうん、と唸った。 (「さあ。たまたまなんじゃない?」) 「さあ。たまたまなんじゃない?」 (これいじょうじょうほうはでてきそうになかった。) これ以上情報は出てきそうになかった。 (「「よるのしょ」はいっさつなのか」) 「「夜の書」は一冊なのか」 (「そうきいてる」) 「そう聞いてる」
など
(つまりひとつのきせいたいのようなそんざいが、みつかってやどぬしのほんをはきされるたびに) つまりひとつの寄生体のような存在が、見つかって宿主の本を破棄されるたびに (べつのほんへといどうしているということか。) 別の本へと移動しているということか。 (そのあいだにこどもたちをみりょうし、きけんなじょうたいにおいこみながら。) その間に子どもたちを魅了し、危険な状態に追い込みながら。 (それにしても。) それにしても。 (と、おれはふとおもった。) と、俺はふと思った。 (「「よるのしょ」ってのは、しょうがくせいらしくないねーみんぐだな」とつぶやく。) 「「夜の書」ってのは、小学生らしくないネーミングだな」と呟く。 (うわさのしゅっしょはあんがいきょうしなのかもしれない。) 噂の出所は案外教師なのかも知れない。 (かんがえこんでいるおれをおんきょうがじっとみていた。) 考え込んでいる俺を音響がじっと見ていた。 (「なんだ」) 「なんだ」 (「なとかしてくれそう」) 「なとかしてくれそう」 (そういってまたりょうてのゆびをくんだ。) そう言ってまた両手の指を組んだ。 (おれはそれをみながらいった。) 俺はそれを見ながら言った。 (「ごすろりって、そんなかんじょうひょうげんゆたかでいいのか」) 「ゴスロリって、そんな感情表現豊かでいいのか」 (そのよるのことだ。) その夜のことだ。 (おれはじぶんのへやでひとり、) 俺は自分の部屋で一人、 (ぱそこんじょうでだーびーすたりおんというげーむをしていた。) パソコン上でダービースタリオンというゲームをしていた。 (いいきょうそうばができたので、それをそだてるのにねっちゅうしていて、) いい競走馬が出来たので、それを育てるのに熱中していて、 (きがつくとよるのいちじをまわっていた。) 気がつくと夜の一時を回っていた。 (とけいをみたとき、なにかすることがあったきがしてかるくふあんになる。) 時計を見た時、なにかすることがあった気がして軽く不安になる。 (ああ、おんきょうからあずかったほんのことだ。) ああ、音響から預かった本のことだ。 (それをおもいだしてほっとする。) それを思いだしてホッとする。 (こころおきなくげーむにもどそうとしたが、) 心置きなくゲームに戻そうとしたが、 (なんだかそういうわけにもいかないきがしてきて、) なんだかそういうわけにもいかない気がしてきて、 (しぶしぶせーぶをしてからぱそこんのでんげんをおとした。) しぶしぶセーブをしてからパソコンの電源を落とした。 (どこにおいたかいな。と、へやのなかをみまわす。) どこに置いたかいな。と、部屋の中を見回す。 (するとべっどのうえにひりだしてあった。) するとベッドの上に放り出してあった。 (「それまんのくうかんてい」いしかわえいすけ さく) 「ソレマンの空間艇」石川英輔 作 (とある。) とある。 (そういえばどういうはなしだったかおもいだそうとしていたのがとちゅうだった。) そういえばどういう話だったか思い出そうとしていたのが途中だった。 (おれはこたつにいどうし、ほんをひろげた。) 俺はこたつに移動し、本を広げた。 (そのほんは、ふみおというしょうねんががくしゃせんせいとあさまやまにとざんにでかけたときに、) その本は、文夫という少年が学者先生と浅間山に登山に出かけた時に、 (それまんじんとなのるうちゅうじんのufoにとらえられ、) ソレマン人と名乗る宇宙人のUFOに捕らえられ、 (ぼうけんをすることになるはなしだった。) 冒険をすることになる話だった。 (じつはげんせいじんるいいぜんにそんざいしたちきゅうじょうのちてきせいめいたいであったそれまんじんたちが、) 実は現生人類以前に存在した地球上の知的生命体であったソレマン人たちが、 (たびだったさきのとおいうちゅうでめつぼうのききにひんしていて、それをすくうため、) 旅立った先の遠い宇宙で滅亡の危機に瀕していて、それを救うため、 (かつてかれらのせんぞがちきゅうにのこしたというあるいさんをいっしょにさがす、というすじだ。) かつて彼らの先祖が地球に残したというある遺産を一緒に探す、という筋だ。 (こどものころによんだときは、sfというちょっとおとなのおはなし) 子どものころに読んだ時は、SFというちょっと大人のお話 (というかんかくでいたのだが、いまよむとやはりじゅぶないるであり、) という感覚でいたのだが、今読むとやはりジュブナイルであり、 (ぶんたいにはいわかんがあった。こんなだったかなあ、と。) 文体には違和感があった。こんなだったかなあ、と。 (しかしそれでもよみはじめるといがいにおもしろくて、おれはそのままよみすすめた。) しかしそれでも読み始めると意外に面白くて、俺はそのまま読み進めた。
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