オリジナル呼吸 文字の呼吸2
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問題文
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(いちのかた:ひともじ・かいひつ)
壱の型:一文字・開筆
(がいよう:もじのこきゅうのすべてのはじまりとなるきほんおうぎであり、さいしょにしゅうとくするかた。)
概要:文字の呼吸のすべての始まりとなる基本奥義であり、最初に習得する型。
(いっけんするとたんじゅんにひともじをかくだけのわざだが、)
一見すると単純に一文字を書くだけの技だが、
(そのひともじにはぜんしゅうちゅうのこきゅうによってたかめられた、)
その一文字には全集中の呼吸によって高められた、
(せいしんりょく、せいめいりょく、いしがこめられており、)
精神力、生命力、意思が込められており、
(かいたもじそのものがじゅつしきとなってじったいかする。)
書いた文字そのものが術式となって実体化する。
(しようしゃはきょだいなしょてんをひらき、はねぺんでくうちゅうへひともじをえがく。)
使用者は巨大な書典を開き、羽ペンで空中へ一文字を描く。
(そのもじはあおじろいひかりをはなちながら、)
その文字は蒼白い光を放ちながら、
(きょだいなりったいもじへへんかし、てきへむかってひしょうする。)
巨大な立体文字へ変化し、敵へ向かって飛翔する。
(こうげきだけではなく、ぼうぎょ、こうそく、けんせい、しえんのきてんにもなるため、)
攻撃だけではなく、防御、拘束、牽制、支援の起点にもなるため、
(すべてのかたへつながるきひつのやくわりをになう。)
すべての型へ繋がる起筆の役割を担う。
(じゅくれんしたつかいてほど、ひともじにこめられるいみがふかくなり、)
熟練した使い手ほど、一文字に込められる意味が深くなり、
(おなじもじでもいりょくやこうかはおおきくへんかする。)
同じ文字でも威力や効果は大きく変化する。
(とくちょう:もじのこきゅうでもっともきほんとなるかた。)
特徴:文字の呼吸で最も基本となる型。
(ひともじをかくだけでじゅつしきがはつどうするため、はつどうそくどがひじょうにはやい。)
一文字を書くだけで術式が発動するため、発動速度が非常に速い。
(かくもじによってこうかがへんかするばんのうわざ。)
書く文字によって効果が変化する万能技。
(こうげき、ぼうぎょ、こうそく、しえんのきてんとなる。)
攻撃、防御、拘束、支援の起点となる。
(しょうひたいりょくがすくなく、ちょうきせんでもたようできる。)
消費体力が少なく、長期戦でも多用できる。
(しょどうのぎじゅつがたかいほどいりょく、せいど、じぞくじかんがこうじょうする。)
書道の技術が高いほど威力、精度、持続時間が向上する。
(こうぞくのすべてのかたへしぜんにつなげられる。)
後続のすべての型へ自然に繋げられる。
など
(はつどうえんしゅつ:しようしゃはしずかに「ばんしょうそうてん」をひらき、)
発動演出:使用者は静かに「万象創典」を開き、
(ひだりてでぺーじをささえながらみぎてのしんぴつ「てんぴつ・そうぼく」をゆっくりとかまえる。)
左手でページを支えながら右手の神筆「天筆・蒼墨」をゆっくりと構える。
(ぜんしゅうちゅうのこきゅうとともにはねぺんのせんたんからあおじろいひかりのすみがしたたり、)
全集中の呼吸とともに羽ペンの先端から蒼白い光の墨が滴り、
(ほんのぺーじへおちたしゅんかん、もじがあわくかがやきはじめる。)
本のページへ落ちた瞬間、文字が淡く輝き始める。
(つぎのしゅんかん、しようしゃはくうちゅうへおおきくひともじをえがく。)
次の瞬間、使用者は空中へ大きく一文字を描く。
(ふでさきがとおったきせきはひかりとなってのこり、)
筆先が通った軌跡は光となって残り、
(そのきせきからきょだいなもじがりったいてきにうかびあがる。)
その軌跡から巨大な文字が立体的に浮かび上がる。
(かんせいしたもじはおうごんのそうはくのひかりとおび、)
完成した文字は黄金の蒼白の光と帯び、
(こだいもじのようなしんぴてきなもんようをまといながらゆっくりとかいてんする。)
古代文字のような神秘的な紋様をまといながらゆっくりと回転する。
(しようしゃがはねぺんをまえへふりぬくと、もじはごうおんとともにいっちょくせんにひしょうする。)
使用者が羽ペンを前へ振り抜くと、文字は轟音とともに一直線に飛翔する。
(ひしょうちゅう、もじのしゅういにはむすうのちいさなもじへんがまいちり、)
飛翔中、文字の周囲には無数の小さな文字片が舞い散り、
(りゅうせいぐんのようなひかりのおをひく。)
流星群のような光の尾を引く。
(てきへとうたつしたしゅんかん、もじはまばゆいせんこうとともにはじけ、)
敵へ到達した瞬間、文字は眩い閃光とともに弾け、
(こめられたいみにおうじたじゅつしきがはつどうする。)
込められた意味に応じた術式が発動する。
(たとえば「ざん」であればきょだいなざんげき、)
例えば「斬」であれば巨大な斬撃、
(「ばく」であればひかりのもじぐさり、「たて」であればきょだいなもじへきがしゅつげんする。)
「縛」であれば光の文字鎖、「盾」であれば巨大な文字壁が出現する。
(みため:ほんはしっこくのひょうしをもつ「ばんしょうそうてん」で、)
見た目:本は漆黒の表紙を持つ「万象創典」で、
(ひらいたぺーじにはなにもかかれていないはくしがひろがる。)
開いたページには何も書かれていない白紙が広がる。
(しかしはねぺんがふれたしゅんかん、)
しかし羽ペンが触れた瞬間、
(あおじろいすみがみずからながれはじめ、うつくしいふでもじがまたたくまにえがかれていく。)
蒼白い墨が自ら流れ始め、美しい筆文字が瞬く間に描かれていく。
(はねぺんはじゅんぱくのおおきなはねをもち、)
羽ペンは純白の大きな羽根を持ち、
(ふでさきからはあおじろいひかりのつぶがたえずこぼれおちる。)
筆先からは青白い光の粒が絶えず零れ落ちる。
(かんせいしたもじはたかさすうめーとるにもたっするきょだいなりったいもじとなり、)
完成した文字は高さ数メートルにも達する巨大な立体文字となり、
(ひょうめんにはりゅうやはな、くもをおもわせるせんさいなもんようがうかぶ。)
表面には龍や花、雲を思わせる繊細な紋様が浮かぶ。
(もじのしゅういにはしへんのようなひかりがまい、あおじろいすみがきりとなってただよう。)
文字の周囲には紙片のような光が舞い、青白い墨が霧となって漂う。
(じゅつしきがはつどうしたあと、きょだいなもじはむすうのひかるかみふぶきとなってくずれ、)
術式が発動した後、巨大な文字は無数の光る紙吹雪となって崩れ、
(しずかにかぜへとけるようにきえていく。)
静かに風へ溶けるように消えていく。
(ゆらい:ひともじとは、「すべてのことばはひともじからはじまる」)
由来:一文字とは、「すべての言葉は一文字から始まる」
(というもじのこきゅうのこんぽんりねんをあらわしている。)
という文字の呼吸の根本理念を表している。
(かいひつでは、しょどうにおいてさいしょにふでをかみへおくしゅんかんをいみし、)
開筆は、書道において最初に筆を紙へ置く瞬間を意味し、
(あらたなぶんしょうやものがたりのはじまりをしょうちょうすることばである。)
新たな文章や物語の始まりを象徴する言葉である。
(「ひともじにはせかいをかえるほどのちからがやどる」ということだましそうをおもんじており、)
「一文字には世界を変えるほどの力が宿る」という言霊思想を重んじており、
(このかたはそのしそうをもっともじゅんすいなかたちでたいげんしたわざとされる。)
この型はその思想を最も純粋な形で体現した技とされる。
(れきだいのけいしょうしゃたちは、)
歴代の継承者たちは、
(「もっともつよいじゅつしきはふくざつなぶんしょうではなく、まよいなくかかれたひともじである」)
「最も強い術式は複雑な文章ではなく、迷いなく書かれた一文字である」
(とかたりついできた。そのためいちのかたは、すべてのかたのげんてんであり、)
と語り継いできた。そのため壱の型は、すべての型の原点であり、
(もじのこきゅうのせいしんそのものをしょうちょうするわざとされている。)
文字の呼吸の精神そのものを象徴する技とされている。