心霊写真 -27-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ぎんなんまる | 8385 | 神 | 8.6 | 96.9% | 278.8 | 2414 | 76 | 58 | 2026/07/31 |
| 2 | berry | 8312 | 神 | 8.3 | 99.5% | 286.3 | 2392 | 12 | 58 | 2026/07/25 |
| 3 | subaru | 8015 | 神 | 8.3 | 96.4% | 288.3 | 2400 | 89 | 58 | 2026/07/29 |
| 4 | HAKU | 7987 | 神 | 8.2 | 96.6% | 294.2 | 2434 | 84 | 58 | 2026/07/27 |
| 5 | だったかもしれな | 7515 | 神 | 7.7 | 96.7% | 318.8 | 2478 | 82 | 58 | 2026/08/05 |
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問題文
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(おがわちょうさじむしょにかかってきた、たむらをみつけた、というでんわだ。)
小川調査事務所に掛かってきた、田村を見つけた、という電話だ。
(あのときは、ふけたかおのやくざがでんわをとったのだが、)
あの時は、老けた顔のヤクザが電話を取ったのだが、
(あのでんわのおかげでおがわちょうさじむしょからまーくがはずれたのだった。)
あの電話のおかげで小川調査事務所からマークが外れたのだった。
(もしあのままなら、ひょっとするとごうもんまがいのほんかくてきなとりしらべをされ、)
もしあのままなら、ひょっとすると拷問まがいの本格的な取調べをされ、
(ししょうがそのときもっていたほんもののしゃしんもはっけんされていたかもしれない。)
師匠がその時持っていた本物の写真も発見されていたかも知れない。
(そうしてけっかてきにたむらはつかまっていない。)
そうして結果的に田村は捕まっていない。
(そうおもうと、あのでんわにはなにかさくいてきなものをかんじるのはたしかだった。)
そう思うと、あの電話にはなにか作為的なものを感じるのは確かだった。
(「・・・・・」)
「・・・・・」
(でんわぐちでじゅうびょうほどのちんもくがあった。)
電話口で十秒ほどの沈黙があった。
(やがてしめったようなおとがきこえてくる。)
やがて湿ったような音が聞こえてくる。
(「なんのことかわからないな」)
「何のことか分からないな」
(ししょうはしたうちをする。)
師匠は舌打ちをする。
(「まあ、どっちだろうとよいんだがな。なぜわたしが、やつらのおどしにくっして)
「まあ、どっちだろうと良いんだがな。なぜわたしが、奴らの脅しに屈して
(このしゃしんをわたしてしまわないとおもったんだ」)
この写真を渡してしまわないと思ったんだ」
(「・・・・・おれとおなじにおいをかんじたからだ」)
「・・・・・俺と同じ匂いを感じたからだ」
(「なんだそれは」)
「なんだそれは」
(くくく、とでんわぐちでわらうこえがする。)
くくく、と電話口で笑う声がする。
(「やくざがきらいだろう」)
「ヤクザが嫌いだろう」
(「それだけかよ」)
「それだけかよ」
(「いや。こうきしん、ねこをころす、ってな。おまえも、おれも、そういうたいぷなのさ」)
「いや。好奇心、猫を殺す、ってな。お前も、俺も、そういうタイプなのさ」
など
(「ちかごろは、こっきしんだってねこをころすらしいぞ。)
「近頃は、克己心だって猫を殺すらしいぞ。
(おまえ、こんなじぶんのみにあまるねたをにぎってどうしようってんだ」)
お前、こんな自分の身に余るネタを握ってどうしようってんだ」
(「それはおれのかってだ」)
「それは俺の勝手だ」
(「あっそ。だったら、このしゃしん、やつらにくれてやりはしないまでも、)
「あっそ。だったら、この写真、やつらにくれてやりはしないまでも、
(はいざらのうえでひをつけりゃ、あっというまにけむになるぞ。)
灰皿の上で火をつけりゃ、あっという間にケムになるぞ。
(どこにかくれてるのかしらないが、おまえがはしってけしにきたってまにあわない」)
どこに隠れてるのか知らないが、お前が走って消しに来たって間に合わない」
(ししょうがそういうと、あいてはだまりこんだ。)
師匠がそう言うと、相手は黙り込んだ。
(ぼくはつばをのみこむねをきかれないように、すこしはなれたあと、)
僕は唾を飲み込む音を聞かれないように、少し離れた後、
(またじゅわきにみみをつける。)
また受話器に耳をつける。
(「・・・・・えきまえにろっかーがある。)
「・・・・・駅前にロッカーがある。
(その・・・・・54ばんに、そのしゃしんを・・・・・いや・・・・・」)
その・・・・・54番に、その写真を・・・・・いや・・・・・」
(そこでまだだまった。)
そこでまだ黙った。
(ききもらさないように、ぼくはめもちょうとぺんをてさぐりでてもとにひきよせる。)
聞き漏らさないように、僕はメモ帳とペンを手探りで手元に引き寄せる。
(だがたむらはそこでかいわをとめた。)
だが田村はそこで会話を止めた。
(「またれんらくする」)
「また連絡する」
(「おい、ちょっとまてよ。おい」)
「おい、ちょっと待てよ。おい」
(でんわはきれた。)
電話は切れた。
(ぼくとししょうはかおをみあわせる。)
僕と師匠は顔を見合わせる。
(「きりやがった。どういうつもりなんだ」)
「切りやがった。どういうつもりなんだ」
(そうもんくをたれるぼくのいきどおりをかるくききながしながら、)
そう文句を垂れる僕の憤りを軽く聞き流しながら、
(ししょうはなにかしたりがおでうなずいている。)
師匠はなにかしたり顔で頷いている。
(「びびってるねえ。ぎしんあんきってやつだな」)
「びびってるねえ。疑心暗鬼ってやつだな」
(「たむらがですか」)
「田村がですか」
(「そうだよ。さっきはえきのろっかーをつかって、)
「そうだよ。さっきは駅のロッカーを使って、
(しゃしんのうけわたしのしじをしようとしたんだ。)
写真の受け渡しの指示をしようとしたんだ。
(だけど、それをとりにのこのこでてきたところを、)
だけど、それを取りにノコノコ出てきたところを、
(いしだぐみのやつらにまちぶせでもされたらいちころだからな。)
石田組のやつらに待ち伏せでもされたらイチコロだからな。
(とうぜんわたしなんかしんようできないのさ。)
当然わたしなんか信用できないのさ。
(だけど、いしだぐみのやつらがきぐしてるみたいに、ほかのいしだぐみと)
だけど、石田組のやつらが危惧してるみたいに、他の石田組と
(たいりつしてるやくざどものところへ、にげこむこともできないでいる。)
対立してるヤクザどものところへ、逃げ込むことも出来ないでいる。
(けっきょく、ぎしんあんきにおちいって、いまはだれもしんようできず、)
結局、疑心暗鬼に陥って、今は誰も信用できず、
(どこかだれもしらないばしょでいきをひそめてるんだよ。)
どこか誰も知らない場所で息を潜めてるんだよ。
(さっきここへでんわしてきたのだって、ゆうきがいっただろうに」)
さっきここへ電話して来たのだって、勇気が要っただろうに」
(ししょうがおおげさなぽーずであわれんでみせている。)
師匠が大袈裟なポーズで哀れんでみせている。
(「あのかんじじゃあ、しばらくはたむらからもれんらくはないな」)
「あの感じじゃあ、しばらくは田村からも連絡はないな」
(「どうするんですか」)
「どうするんですか」
(「きまってるんだろう。しゃしんの、なぞをとくだけだ」)
「決まってるんだろう。写真の、謎を解くだけだ」
(ししょうはぜんぶでごまいのしゃしんをまとめ、まつうらがのこしていったふうとうにいれた。)
師匠は全部で五枚の写真をまとめ、松浦が残していった封筒に入れた。