小説長文8! 第一話

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投稿者投稿者まりとっつぉ🎐いいね0お気に入り登録
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恋愛小説系です!「君の隣で見る世界」第一話

小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!

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問題文

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(はるのかぜが、こうもんのさくらをゆらしていた。) 春の風が、校門の桜を揺らしていた。 (こうこうにねんせいになったわたしは、あたらしいくらすひょうをながめながらちいさくいきをはいた。) 高校二年生になった私は、新しいクラス表を眺めながら小さく息を吐いた。 (あたらしいきょうしつ。) 新しい教室。 (あたらしいともだち。) 新しい友達。 (あたらしいいちねん。) 新しい一年。 (きっと、きょねんとおなじようにへいぼんなまいにちがはじまる。) きっと、去年と同じように平凡な毎日が始まる。 (そうおもっていた。) そう思っていた。 (このひ、あのひとにであうまでは。) この日、あの人に出会うまでは。 (きょうしつへむかうとちゅう、ろうかのむこうからひとりのだんしせいとがあるいてきた。) 教室へ向かう途中、廊下の向こうから一人の男子生徒が歩いてきた。 (まわりのひとがしぜんとかれをみる。) 周りの人が自然と彼を見る。
(きんいろのかみ。) 金色の髪。 (あおみがかったひとみ。) 青みがかった瞳。 (にほんじんとはすこしちがうふんいき。) 日本人とは少し違う雰囲気。 (だけど、めだとうとしているかんじはなかった。) だけど、目立とうとしている感じはなかった。 (ともだちとたのしそうにわらいながらあるいている。) 友達と楽しそうに笑いながら歩いている。 (そのときだった。) その時だった。 (かれのまえをあるいていたいちねんせいが、ぷりんとをおとした。) 彼の前を歩いていた一年生が、プリントを落とした。 (「あ。」) 「あ。」 (きづいたかれは、すぐにしゃがんでぷりんとをひろった。) 気付いた彼は、すぐにしゃがんでプリントを拾った。 (「これ、おとしたよ。」) 「これ、落としたよ。」
など
(「ありがとうございます!」) 「ありがとうございます!」 (「きをつけてね。」) 「気をつけてね。」 (たったそれだけ。) たったそれだけ。 (ほんのすうびょうのできごと。) ほんの数秒の出来事。 (でも、なぜかわたしはそのすがたからめをはなせなかった。) でも、なぜか私はその姿から目を離せなかった。 (みためがきれいだから。) 見た目が綺麗だから。 (めずらしいかみいろだから。) 珍しい髪色だから。 (さいしょはそうおもった。) 最初はそう思った。 (でも、ちがった。) でも、違った。 (かれのやさしさが、わたしのこころにのこった。) 彼の優しさが、私の心に残った。 (「もも、なにぼーっとしてるの?」) 「モモ、何ぼーっとしてるの?」 (ともだちのこえでわれにかえる。) 友達の声で我に返る。 (「え?」) 「え?」 (「さっきからあのだんしみてたでしょ。」) 「さっきからあの男子見てたでしょ。」 (「みてないよ!」) 「見てないよ!」 (おもわずひていした。) 思わず否定した。 (でも、かおがあつくなるのがわかった。) でも、顔が熱くなるのが分かった。 (「ぜったいみてたじゃん。」) 「絶対見てたじゃん。」 (ともだちはわらう。) 友達は笑う。 (「ちなみにあのひと、にかいどうるいくんだよ。」) 「ちなみにあの人、二階堂ルイくんだよ。」 (「にかいどう......るいくん?」) 「二階堂......ルイくん?」 (そのなまえを、わたしはこころのなかでなんどもくりかえした。) その名前を、私は心の中で何度も繰り返した。 (そして。) そして。 (まさかおなじくらすになるなんて、そのときのわたしはしらなかった。) まさか同じクラスになるなんて、その時の私は知らなかった。 (きょうしつにはいると、こくばんにせきじゅんがかかれていた。) 教室に入ると、黒板に席順が書かれていた。 (じぶんのなまえをさがす。) 自分の名前を探す。 (そして、そのとなり。) そして、その隣。 (そこにあったなまえをみて、わたしはいっしゅんかたまった。) そこにあった名前を見て、私は一瞬固まった。 (さくらもも。) 桜モモ。 (そのとなりには。) その隣には。 (にかいどうるい。) 二階堂ルイ。 (「......うそ。」) 「......嘘。」 (ちいさくつぶやいた。) 小さく呟いた。 (「どうしたの?」) 「どうしたの?」 (ともだちがふしぎそうにきく。) 友達が不思議そうに聞く。 (「なんでもない。」) 「なんでもない。」 (わたしはあわててせきにすわった。) 私は慌てて席に座った。 (しばらくすると、となりのせきからこえがした。) しばらくすると、隣の席から声がした。 (「よろしく。」) 「よろしく。」 (ふりむく。) 振り向く。 (そこには、さっきのだんしがいた。) そこには、さっきの男子がいた。 (「おれ、にかいどうるい。」) 「俺、二階堂ルイ。」 (「しってる...」) 「知ってる...」 (おもわずくちにだしてしまった。) 思わず口に出してしまった。 (「え?」) 「え?」 (「あ、いや!おなじくらすだから!」) 「あ、いや!同じクラスだから!」 (あわてていいなおす。) 慌てて言い直す。 (るいはすこしわらった。) ルイは少し笑った。 (「そっか。」) 「そっか。」 (そのえがおをみたしゅんかん。) その笑顔を見た瞬間。 (またむねがどきっとした。) また胸がドキッとした。 (それから、わたしたちはすこしずつはなすようになった。) それから、私たちは少しずつ話すようになった。 (「ももってどくしょすき?」) 「モモって読書好き?」 (「うん。けっこうよむよ。」) 「うん。結構読むよ。」 (「おれもすき。」) 「俺も好き。」 (「いがい。」) 「意外。」 (「よくいわれる。」) 「よく言われる。」 (やすみじかんのみじかいかいわ。) 休み時間の短い会話。 (じゅぎょうちゅうのちいさなやりとり。) 授業中の小さなやり取り。 (かえりみちでぐうぜんいっしょになるじかん。) 帰り道で偶然一緒になる時間。 (ぜんぶ、とくべつだった。) 全部、特別だった。 (でも、わたしはわかっていた。) でも、私は分かっていた。 (るいにとってわたしは、ただのくらすめいと。) ルイにとって私は、ただのクラスメイト。 (なかのいいじょしともだち。) 仲の良い女子友達。 (きっと、それいじょうではない。) きっと、それ以上ではない。 (それでも、わたしはかれとはなせるだけでうれしかった。) それでも、私は彼と話せるだけで嬉しかった。 (ほうかご、ゆうやけにそまるきょうしつで、るいがまどのそとをみながらいった。) 放課後、夕焼けに染まる教室で、ルイが窓の外を見ながら言った。 (「このがっこう、おもったよりたのしいかも。」) 「この学校、思ったより楽しいかも。」 (「そう?」) 「そう?」 (「うん。」) 「うん。」 (「ももがはなしかけてくれたからかな。」) 「モモが話しかけてくれたからかな。」 (そのひとことだけで、むねがいっぱいになった。) その一言だけで、胸がいっぱいになった。 (わたしはしらなかった。) 私は知らなかった。 (このなにげないいちにちが。) この何気ない一日が。 (これからはじまるながいこいの、さいしょのいちぺーじになることを。) これから始まる長い恋の、最初の一ページになることを。 (はるのさくらがまうこうてい。) 春の桜が舞う校庭。 (きんいろのかみのしょうねん。) 金色の髪の少年。 (そして、いっしゅんでこころをうばわれたわたし。) そして、一瞬で心を奪われた私。 (あのひから。) あの日から。 (わたしのせかいは、すこしずつかわりはじめた。) 私の世界は、少しずつ変わり始めた。
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