オリジナル呼吸 文字の呼吸26
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(にじゅうごのかた:もじしん・ばんこしゅうえんたん)
弐拾伍の型:文字神・万古終焉譚
(がいよう:もじのこきゅうにおけるさいしゅうけっせんきゅう、ばんしょうとうごうがた。)
概要:文字の呼吸における最終決戦級、万象統合型。
(にじゅうしのかたがせかいそのものをいっさつのしょもつとしてつづりなおすかただったのにたいし、)
弐拾肆の型が世界そのものを一冊の書物として綴り直す型だったのに対し、
(にじゅうごのかたでは、そこからさらにすすみ、これまでつみあげてきたもじ、ことば、)
弐拾伍の型では、そこからさらに進み、これまで積み上げてきた文字、言葉、
(せいめい、せかい、れきし、うんめいを、ひとつのきょだいなものがたりへとうごうする。)
生命、世界、歴史、運命を、一つの巨大な物語へ統合する。
(しようしゃは「ばんしょうそうてん」のぜんぺーじをかいほうし、かこからげんざい、)
使用者は「万象創典」の全頁を解放し、過去から現在、
(そしてむすうのかのうせいまでをひとつのものがたりとしてつなぎあわせる。)
そして無数の可能性までを一つの譚として繋ぎ合わせる。
(そのものがたりのなかでは、もじりゅうも、ほしも、かみなりも、)
その物語の中では、文字龍も、星も、雷も、
(はなも、てんもちも、すべてがひとつのやくわりをもつ。)
花も、天も地も、すべてが一つの役割を持つ。
(つまりにじゅうごのかたは、すべてをあやつるのではなく、)
つまり弐拾伍の型は、すべてを操るのではなく、
(すべてをひとつのものがたりとしていみづけるかた。)
すべてを一つの物語として意味づける型。
(このため、じゅんすいなはかいりょくだけならにじゅうろくのかたにおよばない。)
このため、純粋な破壊力だけなら弐拾陸の型に及ばない。
(しかし、じゅつしきのそうごうりょく、きぼ、かんせいどではもじのこきゅうのちょうてんちょくぜんにいちする。)
しかし、術式の総合力、規模、完成度では文字の呼吸の頂点直前に位置する。
(とくちょう:これまでのかたであつかってきたじゅつしきをほぼすべてとうごうできる。)
特徴:これまでの型で扱ってきた術式をほぼすべて統合できる。
(かこ、げんざい、かのうせいをひとつのものがたりとしてれんけつする。)
過去、現在、可能性を一つの物語として連結する。
(もじりゅう、こだいもじ、せいず、ひゃっき、しんしょ、せかいじゅつしきなどをどうじてんかいかのう。)
文字龍、古代文字、星図、百鬼、神書、世界術式などを同時展開可能。
(こうげき、ぼうぎょ、こうそく、しえん、くうかんそうさをひとつのながれへくみこめる。)
攻撃、防御、拘束、支援、空間操作を一つの流れへ組み込める。
(ひとつひとつのじゅつしきがどくりつせず、たがいにいみをもってれんさする。)
一つ一つの術式が独立せず、互いに意味を持って連鎖する。
(てきのこうどうすらものがたりのいちばめんとしてとりこみ、じゅつしきへりようできる。)
敵の行動すら物語の一場面として取り込み、術式へ利用できる。
(そのばでぶんしょうをついかすることで、ものがたりのてんかいをあるていどへんこうできる。)
その場で文章を追加することで、物語の展開をある程度変更できる。
など
(ただしおきていないことをむせいげんにそうさくすることはできない。)
ただし起きていないことを無制限に創作することはできない。
(せかいそのものをかきかえるにじゅうしのかたよりも、ものがたりとしてのとうごうりょくにすぐれる。)
世界そのものを書き換える弐拾肆の型よりも、物語としての統合力に優れる。
(はつどうえんしゅつ:しようしゃは「ばんしょうそうてん」をしずかにひらく。)
発動演出:使用者は「万象創典」を静かに開く。
(すると、ほんのぺーじがいちまいずつくうちゅうへとびだしていく。)
すると、本のページが一枚ずつ空中へ飛び出していく。
(さいしょのぺーじにはいちのかたのひともじ。)
最初のページには壱の型の一文字。
(つぎのぺーじにはにのかたのもじれつ。)
次のページには弐の型の文字列。
(さらにそのさきには、りゅう、ふういん、ほし、こだいもじ、みらい、せかいなど、)
さらにその先には、龍、封印、星、古代文字、未来、世界など、
(これまでのかたでえがかれたむすうのきろくがならんでいる。)
これまでの型で描かれた無数の記録が並んでいる。
(しようしゃがはねぺんをひとふりすると、それらすべてのぺーじがいっせいにかがやく。)
使用者が羽ペンを一振りすると、それらすべてのページが一斉に輝く。
(そしてぺーじどうしがひかりのいとでつながっていく。)
そしてページ同士が光の糸で繋がっていく。
(いっぽん、じゅっぽん、ひゃっぽん。)
一本、十本、百本。
(やがてむすうのいとがきょだいなものがたりのこうぞうをけいせいする。)
やがて無数の糸が巨大な物語の構造を形成する。
(てんくうにはもじりゅう、ちじょうにはせかいじゅ。)
天空には文字龍、地上には世界樹。
(そのあいだにはせいずとひゃっき。)
その間には星図と百鬼。
(さらにむすうのひかりもじがながれ、そのひとつひとつがかこのかたのきろくとなる。)
さらに無数の光文字が流れ、その一つ一つが過去の型の記録となる。
(しようしゃはそのちゅうおうではねぺんをうごかしつづける。)
使用者はその中央で羽ペンを動かし続ける。
(いちぎょうをかくたびに、これまでのかたがれんさてきにはつどうする。)
一行を書くたびに、これまでの型が連鎖的に発動する。
(りゅうがかけ、ほしがふり、かぜがめぐり、かみなりがはしり、はながさき、もじのけっかいがてんかいする。)
龍が翔け、星が降り、風が巡り、雷が走り、花が咲き、文字の結界が展開する。
(しかしそれらはべつべつのこうげきではない。)
しかしそれらは別々の攻撃ではない。
(すべてがひとつのきょだいなものがたりとしてつながっている。)
すべてが一つの巨大な物語として繋がっている。
(やがてくうちゅうにいっぽんのきょだいなぶんしょうがかんせいする。)
やがて空中に一本の巨大な文章が完成する。
(そのぶんしょうのさいごだけは、まだくうはく。)
その文章の最後だけは、まだ空白。
(しようしゃがそのくうはくへはねぺんをおく。)
使用者がその空白へ羽ペンを置く。
(いっしゅんだけかんぜんなせいじゃくがおとずれる。)
一瞬だけ完全な静寂が訪れる。
(そして、さいごのひともじをかく。)
そして、最後の一文字を書く。
(そのしゅんかん、すべてのもじ、りゅう、ほし、せかい、じゅつしきがひとつのきょだいなひかりへしゅうそくする。)
その瞬間、すべての文字、龍、星、世界、術式が一つの巨大な光へ収束する。
(てんくうにはきょだいなものがたりのわがうまれ、)
天空には巨大な物語の環が生まれ、
(そこからすべてのじゅつしきがさいしゅうてきにいってんへあつまっていく。)
そこからすべての術式が最終的に一点へ集まっていく。
(そのいちげきがはなたれたあと、せかいはいっしゅんだけはくしのようにしずまりかえる。)
その一撃が放たれた後、世界は一瞬だけ白紙のように静まり返る。
(そしてくうちゅうに、いちまいだけあたらしいぺーじがあらわれる。)
そして空中に、一枚だけ新しいページが現れる。
(みため:ぜんたいのしきちょうは、そうはく、おうごん、はくぎん、しこん。)
見た目:全体の色調は、蒼白、黄金、白銀、紫紺。
(そらにはかぞえきれないほどのひかるぺーじがうかび、)
空には数え切れないほどの光るページが浮かび、
(それぞれにことなるじだい、できごと、じゅつしきがきろくされている。)
それぞれに異なる時代、出来事、術式が記録されている。
(てんくうにはきょだいなもじりゅうがえんをえがき、)
天空には巨大な文字龍が円を描き、
(そのしたにはせいずとむすうのもじじんがかさなっている。)
その下には星図と無数の文字陣が重なっている。
(ちじょうにはこがねいろのせかいじゅがたち、そのねもとからもじのかわがしほうへながれていく。)
地上には黄金色の世界樹が立ち、その根元から文字の川が四方へ流れていく。
(さらにしゅういには、かこのじゅつしきをしょうちょうするきょだいなもじやこうけいがだんぺんてきにうかぶ。)
さらに周囲には、過去の術式を象徴する巨大な文字や光景が断片的に浮かぶ。
(とおくからみると、せかいぜんたいがいっさつのきょだいなえまきものになり、)
遠くから見ると、世界全体が一冊の巨大な絵巻物になり、
(そのなかですうせんねんぶんのものがたりがどうじにうごいているようにみえる。)
その中で数千年分の物語が同時に動いているように見える。
(しようしゃのはいごにはきょだいなえんかんがあらわれ、)
使用者の背後には巨大な円環が現れ、
(そのえんしゅうをむすうのぶんしょうがとけいまわりとはんとけいまわりにすすんでいる。)
その円周を無数の文章が時計回りと反時計回りに進んでいる。
(ちゅうしんにはちいさなはくし。)
中心には小さな白紙。
(そこだけはなにもかかれていない。)
そこだけは何も書かれていない。
(そしてさいごのひともじがかんせいしたしゅんかん、そのはくしがこがねいろにかがやく。)
そして最後の一文字が完成した瞬間、その白紙が黄金色に輝く。
(ゆらい:もじしんは、もじにやどるちからがきょくげんまでしゅうせきし、)
由来:文字神は、文字に宿る力が極限まで集積し、
(ひとつのしんかくとしてけんげんしたそんざい。)
一つの神格として顕現した存在。
(ばんこは、はるかなかこからみらいへつづくはてしないじかん。)
万古は、遥かな過去から未来へ続く果てしない時間。
(しゅうえんたんは、ひとつのそうだいなものがたりがしゅうまくへとうたつすることをいみする。)
終焉譚は、一つの壮大な物語が終幕へ到達することを意味する。
(このかたは、にじゅうしのかたのかんせいごにうまれた。)
この型は、弐拾肆の型の完成後に生まれた。
(せかいそのものをいっさつのしょもつとしてあつかえるようになったけいしょうしゃたちは、)
世界そのものを一冊の書物として扱えるようになった継承者たちは、
(さらにひとつのぎもんへたどりついた。)
さらに一つの疑問へ辿り着いた。
(「せかいがいっさつのほんなら、そのほんにかかれた、)
「世界が一冊の本なら、その本に書かれた、
(すべてのできごとは、ひとつのものがたりなのではないか。」)
すべての出来事は、一つの物語なのではないか。」
(そのかんがえから、かこ、げんざい、かのうせい、せいめい、せかいを、)
その考えから、過去、現在、可能性、生命、世界を、
(すべてひとつのものがたりとしてとうごうするじゅつしきがけんきゅうされた。)
すべて一つの物語として統合する術式が研究された。
(このかたは、もじのこきゅうにおいてせかいをつづるだんかいのかんせいけい。)
この型は、文字の呼吸において世界を綴る段階の完成形。
(ただし、それでもまださいごのいっぺーじはかんせいしていない。)
ただし、それでもまだ最後の一ページは完成していない。
(そのためにじゅうごのかたは、もじのこきゅうにおけるさいしゅうおうぎそのものではなく、)
そのため弐拾伍の型は、文字の呼吸における最終奥義そのものではなく、
(さいしゅうきょうちへいたるちょくぜんのきゅうきょくけいとなる。)
最終境地へ至る直前の究極形となる。
(そしてにじゅうろくのかたでは、このおわりのものがたりさえもこえて、)
そして弐拾陸の型では、この終わりの物語さえも超えて、
(おわりとはじまりをひとつのひともじへもどすという、)
終わりと始まりを一つの一文字へ戻すという、
(もじのこきゅうそのもののかんせいへとうたつする。)
文字の呼吸そのものの完成へ到達する。