小説長文10! 第八話
サバイバル小説系です!「NØWHERE」第八話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!
画像協力者:AI(光の演出、衣装)
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問題文
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(とけいとうへのにゅうじょうがきょかされてから、おれたちはいそいでまちのちゅうおうへむかった。)
時計塔への入場が許可されてから、俺たちは急いで街の中央へ向かった。
(しゅういではしろいくうかんがひろがりつづけ、たてもののりんかくもつぎつぎときえている。)
周囲では白い空間が広がり続け、建物の輪郭も次々と消えている。
(「ほんとうに、あとどれくらいもつんだ......。」)
「本当に、あとどれくらい持つんだ......。」
(ゆうまがあせったようすでしゅういをみわたす。)
悠真が焦った様子で周囲を見渡す。
(「わからない。でも、すすむしかない。」)
「分からない。でも、進むしかない。」
(れんはちずをかくにんしながら、せんとうをあるいていた。)
蓮は地図を確認しながら、先頭を歩いていた。
(やがて、きょだいなとけいとうがめのまえにあらわれた。)
やがて、巨大な時計塔が目の前に現れた。
(ちかくでみると、そのおおきさはそうぞういじょうだった。)
近くで見ると、その大きさは想像以上だった。
(もじばんのはりは、あいかわらずごぜんじゅうじじゅうはっぷんをさしている。)
文字盤の針は、相変わらず午前十時十八分を指している。
(「ここにまちのきろくがあるんだよな。」)
「ここに街の記録があるんだよな。」
(「ああ。さいしんぶにかんりそうちがある。」)
「ああ。最深部に管理装置がある。」
(れんがこたえる。)
蓮が答える。
(おれたちがいりぐちにちかづくと、とびらのちゅうおうによっつのひかりがともった。)
俺たちが入口に近づくと、扉の中央に四つの光が灯った。
(「かんさつたいしょうよんめいをかくにん。」)
「観察対象四名を確認。」
(「ぜんいんのにんしょうがかんりょうしました。」)
「全員の認証が完了しました。」
(じゅうこうなとびらがゆっくりとひらいていく。)
重厚な扉がゆっくりと開いていく。
(そのさきには、むすうのきかいときょだいなもにたーがならぶくうかんがひろがっていた。)
その先には、無数の機械と巨大なモニターが並ぶ空間が広がっていた。
(「すごい......。」)
「すごい......。」
(あおいがおもわずつぶやく。)
葵が思わず呟く。
(かべいちめんのがめんには、まちのあらゆるばしょがうつしだされていた。)
壁一面の画面には、街のあらゆる場所が映し出されていた。
など
(そしてちゅうおうには、とうめいなえんちゅうじょうのそうちがせっちされている。)
そして中央には、透明な円柱状の装置が設置されている。
(「これがかんりそうちか。」)
「これが管理装置か。」
(れんがそうちにちかづく。)
蓮が装置に近づく。
(すると、よにんのなまえががめんにひょうじされた。)
すると、四人の名前が画面に表示された。
(「さいしゅうにんしょうをかいしします。」)
「最終認証を開始します。」
(「にんしょうをかんりょうできるのは、かんさつたいしょうよんめいのうちいちめいのみです。」)
「認証を完了できるのは、観察対象四名のうち一名のみです。」
(「ひとりだけ......?」)
「一人だけ......?」
(あおいがふあんそうにたずねる。)
葵が不安そうに尋ねる。
(「にんしょうするにんげんがひとりといういみなのか、それとも......。」)
「認証する人間が一人という意味なのか、それとも......。」
(おれはことばをとめた。)
俺は言葉を止めた。
(そのさきをかんがえたくなかった。)
その先を考えたくなかった。
(すると、がめんにあたらしいぶんしょうがひょうじされた。)
すると、画面に新しい文章が表示された。
(「にんしょうかんりょうご、でぐちをかいほうします。」)
「認証完了後、出口を開放します。」
(「なお、にんしょうしゃにはとしのぜんきろくをかいじします。」)
「なお、認証者には都市の全記録を開示します。」
(「つまり、ひとりがにんしょうすればぜんいんがでられるってことか?」)
「つまり、一人が認証すれば全員が出られるってことか?」
(ゆうまががめんをみつめる。)
悠真が画面を見つめる。
(「そうらしい。ただし、なにがおこるかまではわからない。」)
「そうらしい。ただし、何が起こるかまでは分からない。」
(れんはしんちょうにそうちをしらべはじめた。)
蓮は慎重に装置を調べ始めた。
(そのとき、とつぜんもにたーのえいぞうがきりかわった。)
その時、突然モニターの映像が切り替わった。
(そこにうつっていたのは、みしらぬけんきゅうしつだった。)
そこに映っていたのは、見知らぬ研究室だった。
(はくいをきたじんぶつが、かめらにむかってはなしている。)
白衣を着た人物が、カメラに向かって話している。
(「きろくばんごう、1018。さいしゅうじっけんのじゅんびがかんりょうした。」)
「記録番号、1018。最終実験の準備が完了した。」
(がめんのすみには、いまとおなじごぜんじゅうじじゅうはっぷんがひょうじされていた。)
画面の隅には、今と同じ午前十時十八分が表示されていた。
(「これって......。」)
「これって......。」
(おれががめんにちかづくと、えいぞうのじんぶつがかおをあげた。)
俺が画面に近づくと、映像の人物が顔を上げた。
(「かんさつたいしょうのきおくは、かんぜんにしょきかされた。」)
「観察対象の記憶は、完全に初期化された。」
(「ただし、だいよんたいしょうについてはれいがいとする。」)
「ただし、第四対象については例外とする。」
(おれたちはいっせいにれんをみた。)
俺たちは一斉に蓮を見た。
(「だいよんたいしょうって、れんのことだよな。」)
「第四対象って、蓮のことだよな。」
(れんはなにもこたえなかった。)
蓮は何も答えなかった。
(えいぞうはさらにつづく。)
映像はさらに続く。
(「かれには、さいごのはんだんをゆだねる。」)
「彼には、最後の判断を委ねる。」
(そのちょくご、がめんがあんてんした。)
その直後、画面が暗転した。
(そして、かんりそうちからきかいおんせいがひびいた。)
そして、管理装置から機械音声が響いた。
(「だいよんかんさつたいしょう、あいざわれん。」)
「第四観察対象、相沢蓮。」
(「かんりけんげんをかくにんしました。」)
「管理権限を確認しました。」
(「さいしゅうにんしょうをじっこうできます。」)
「最終認証を実行できます。」
(れんはゆっくりとそうちのまえにたった。)
蓮はゆっくりと装置の前に立った。
(「......おれがやる。」)
「......俺がやる。」
(「まって。だいじょうぶなのか?」)
「待って。大丈夫なのか?」
(おれがたずねると、れんはちいさくわらった。)
俺が尋ねると、蓮は小さく笑った。
(「わからない。でも、ここまできたいじょう、たしかめるしかない。」)
「分からない。でも、ここまで来た以上、確かめるしかない。」
(れんがそうちにてをかざす。)
蓮が装置に手をかざす。
(すると、とけいとうぜんたいがひくいおとをたててうごきはじめた。)
すると、時計塔全体が低い音を立てて動き始めた。
(「さいしゅうにんしょうをかいしします。」)
「最終認証を開始します。」
(「きおくでーたのふくげんをかいしします。」)
「記憶データの復元を開始します。」
(とつぜん、おれのあたまにみおぼえのないこうけいがうかんだ。)
突然、俺の頭に見覚えのない光景が浮かんだ。
(しろいへや。ならんだいす。だれかのこえ。)
白い部屋。並んだ椅子。 誰かの声。
(そして、おれじしんがだれかにむかってはなしているすがた。)
そして、俺自身が誰かに向かって話している姿。
(「これは......おれのきおくなのか?」)
「これは......俺の記憶なのか?」
(あおいもあたまをおさえていた。)
葵も頭を押さえていた。
(ゆうまも、なにかをおもいだしたようにたちつくしている。)
悠真も、何かを思い出したように立ち尽くしている。
(そのとき、とけいとうのはりがはじめてうごいた。)
その時、時計塔の針が初めて動いた。
(ごぜんじゅうじじゅうはっぷんから、じゅうじじゅうきゅうふんへ。)
午前十時十八分から、十時十九分へ。
(どうじに、しょうめんのもにたーにおおきなもじがうかびあがる。)
同時に、正面のモニターに大きな文字が浮かび上がる。
(「さいしゅうにんしょう、かんりょう。」)
「最終認証、完了。」
(「としのぜんきろくをかいじします。」)
「都市の全記録を開示します。」
(そして、さいごにひとつのえいぞうふぁいるがひょうじされた。)
そして、最後に一つの映像ファイルが表示された。
(ふぁいるめいは、)
ファイル名は、
(「nowhere・そうぞうきろく」)
「NØWHERE・創造記録」
(れんのひょうじょうがこおりついた。)
蓮の表情が凍りついた。
(「......これが、ぜんぶのはじまりだったのか。」)
「......これが、全部の始まりだったのか。」
(おれたちのまえで、えいぞうがさいせいされる。)
俺たちの前で、映像が再生される。
(そこにうつっていたじんぶつをみたしゅんかん、おれはことばをうしなった。)
そこに映っていた人物を見た瞬間、俺は言葉を失った。
(それは、おれたちがずっとさがしていた、このまちをつくったじんぶつだった。)
それは、俺たちがずっと探していた、この街を作った人物だった。
(そして、そのじんぶつはたしかにおれたちのことをしっていた。)
そして、その人物は確かに俺たちのことを知っていた。