ストロー

(きみにいいことがあるようにきょうはあかいすとろーさしてあげる)

君にいいことがあるように　今日は赤いストローさしてあげる

(きみにいいことがあるようにあるようにあるように)

君にいいことがあるように　あるように　あるように

(きみにいいことがあるようにきょうはあかいすとろーさしてあげる)

君にいいことがあるように　今日は赤いストローさしてあげる

(きみにいいことがあるようにあるようにあるように)

君にいいことがあるように　あるように　あるように

(はじめててがふれたこのへやでなんでもないいつものちょうしょくを)

初めて手が触れたこの部屋で　何でもないいつもの朝食を

(のどをとおらなかったこのへやでぱじゃまのままでおみそしるを)

喉を通らなかったこの部屋で　パジャマのままでお味噌汁を

(ねぐせひどいねいってらっしゃいちいさくさようならとてをふる)

寝癖ひどいね　行ってらっしゃい　小さくさようならと手を振る

(あすもきみのえがおをみられますようにとてをふる)

明日も君の笑顔を見られますようにと手を振る

(きみにいいことがあるようにきょうはあかいすとろーさしてあげる)

君にいいことがあるように　今日は赤いストローさしてあげる

(きみにいいことがあるようにあるようにあるように)

君にいいことがあるように　あるように　あるように

(きみにいいことがあるようにきょうはあかいすとろーさしてあげる)

君にいいことがあるように　今日は赤いストローさしてあげる

(きみにいいことがあるようにあるようにあるように)

君にいいことがあるように　あるように　あるように

(あさにはなくなってしまってもにおいがきえてなくなっても)

朝には無くなってしまっても　匂いが消えてなくなっても

(ゆびさきだけにのこるはなびゆきのふるべらんだではこどもに)

指先だけに残る花火　雪の降るベランダでは子供に

(ひとみとじてかいたにっきうすくてつよいおぼえがき)

瞳閉じて書いた日記　薄くて強い覚え書き

(ずいぶんいろがかわったなってみえないこころがいとおしい)

ずいぶん色が変わったなって　見えない心が愛おしい

(おさらにのこるしろいゆめをきみのくちにいれてごちそうさま)

お皿に残る白い夢を　君の口に入れてごちそうさま

(おおきなちいさいはんぶんになれたころおもうこと)

大きな小さい半分に慣れた頃思うこと

(えんちょうせんをくりかえしてやっとみえたほんとうのいたみは)

延長戦を繰り返してやっと見えた本当の痛みは

(であったころよりかなしくてさびしくてたいせつで)

出会った頃より悲しくて寂しくて大切で

(きみにいいことがあるようにきょうはあかいすとろーさしてあげる)

君にいいことがあるように　今日は赤いストローさしてあげる

(きみにいいことがあるようにあるようにあるように)

君にいいことがあるように　あるように　あるように