青春と一瞬

(かいてけしてなやんでだしたていりは)

書いて　消して　悩んで出した定理は

(いねむりのごごさんじはんにみうしなった)

居眠りの午後三時半に見失った

(ぜんぶぜんぶまなんでどわすれしたい)

全部ぜんぶ　学んでド忘れしたい

(むげんのうちゅうをじてんしゃでかけぬける)

無限の宇宙を自転車で駆け抜ける

(かたりあったりたまにないたりできるくらいの)

語り合ったりたまに泣いたりできるくらいの

(すばらしいひびをくれ)

すばらしい日々をくれ

(つまらないくだらないたいくつだけをあいしぬけ)

つまらない、くだらない退屈だけを愛し抜け

(てばなすなよわかものわがものがおで)

手放すなよ若者、我が物顔で

(いつでもぼくらにじかんがすこしたりないのは)

いつでも僕らに時間が少し足りないのは

(せいしゅんといっしゅんがせっとだから)

青春と一瞬がセットだから

(おぼえておいてみらいはころがるもの)

覚えておいて、未来は転がるもの

(このばしょにずっとまえからあるもの)

この場所にずっと前からあるもの

(ぜんぶぜんぶまぶしいね)

全部ぜんぶ　眩しいね

(ともよこえよきのうよぼくじしんよ)

友よ　声よ　昨日よ　僕自身よ

(つまらないうまらないたいくつだけをあいしぬけ)

つまらない、埋まらない退屈だけを愛し抜け

(ゆめがふえればはらがへるわかものであれ)

夢が増えればハラが減る、若者であれ

(いつでもぼくらにじかんはすこしたりないのだ)

いつでも僕らに時間は少し足りないのだ

(せいしゅんといっしゅんはせっとなんだぜ)

青春と一瞬はセットなんだぜ

(そまりたいね)

染まりたいね

(つかいきっていたいおうごんいろにさくはる)

使い切っていたい　黄金色に咲く春

(よだれまみれできごころのこいもむきだしで)

よだれまみれ　出来心の恋も剥き出しで

(だれにもぼくらのすばらしいひびはうばえない)

誰にも僕らのすばらしい日々は奪えない

(つまらないくだらないたいくつだけをあいしぬけ)

つまらない、くだらない退屈だけを愛し抜け

(てばなすなよわかものわがものがおで)

手放すなよ若者、我が物顔で

(ずっとうまらないくらいでいい)

ずっと埋まらないくらいでいい

(じかんはすこしたりないのがいい)

時間は少し足りないのがいい

(せいしゅんといっしゅんはせっとなんだぜ)

青春と一瞬はセットなんだぜ

(まちがいだらけのせいぎなんだぜ)

間違いだらけの正義なんだぜ

(かぜとともにおくるうただぜ)

風と友に贈る歌だぜ