輝夜姫

(ほんばかりよんでいた)

本ばかり読んでいた

(きみのきをひこうとした)

君の気を引こうとした

(わざとらしいあくびは)

わざとらしいあくびは

(おみとおしだったかな)

お見通しだったかな

(おやすみかぐや)

おやすみ　かぐや

(とちゅうだったすとーりーは)

途中だったストーリーは

(ぼくにかかせて)

僕に書かせて

(いつかよみきかせるから)

いつか読み聞かせるから

(ぼくのだいてんしよ)

僕の大天使よ

(つきへかえるきみよ)

月へ還る君よ

(どうかずっとみていてくれよ)

どうかずっと見ていてくれよ

(ぼくのぜんせいきを)

僕の全盛期を

(あんたとのひびで)

あんたとの日々で

(おわらせないよ)

終わらせないよ

(おわらせないよ)

終わらせないよ

(むーんないとろすと)

ムーンナイトロスト

(てんのおとしもの)

天の落としもの

(なみだのようなひと)

涙のようなひと

(むーんないとあらーと)

ムーンナイトアラート

(おわかれのときを)

おわかれの時を

(むくわせるよるはいやにうつくしい)

報わせる夜はいやに美しい

(わたしのさいごはあなたのさいごじゃないよ)

わたしの最期はあなたの最後じゃないよ

(いたいのはいまだけと)

痛いのは今だけ　と

(ことばをのこしてまいあがる)

言葉をのこして舞い上がる

(ぼくのだいてんしよ)

僕の大天使よ

(つきへかえるきみの)

月へ還る君の

(せなかをぼんやりとながめていた)

背中をぼんやりと眺めていた

(ながめてただけだった)

眺めてただけだった

(ぼくらものがたりじゃないからさ)

僕ら物語じゃないからさ

(そんなにうまくはいかないが)

そんなにうまくはいかないが

(ものがたりだったとしたら)

物語だったとしたら

(ここでおわるなんていけないな)

ここで終わるなんていけないな

(ほんばかりよんでいた)

本ばかり読んでいた

(きみがいなくなってから)

君がいなくなってから

(おやすみかぐや)

おやすみ　かぐや

(ゆめでもたいくつさせないさ)

夢でも退屈させないさ

(ぼくのだいてんしよ)

僕の大天使よ

(つきへかえるきみよ)

月へ還る君よ

(どうかずっとみていてくれよ)

どうかずっと見ていてくれよ

(ぼくのぜんせいきを)

僕の全盛期を

(あんたとのひびで)

あんたとの日々で

(おわらせないよ)

終わらせないよ

(おわらせないよ)

終わらせないよ