「彼の落書き」　aiko

(きょうもやっぱれんらくはない)

今日もやっぱ連絡はない

(きっといそがしいんだとおもってみたり)

きっと忙しいんだと　思ってみたり

(とうていくりあできないげーむを)

とうていクリア出来ないゲームを

(がんかけするつもりで)

願掛けするつもりで

(ちゃれんじしたり)

チャレンジしたり

(あしたこそはでんわのべるが)

明日こそは　電話のベルが

(おおきなこえであたしのこと)

大きな声で　あたしのこと

(よびだしますように)

呼び出しますように

(おちぬとれぬきえぬ)

落ちぬ　取れぬ　消えぬ

(あなたへのおもいはまさに)

あなたへの想いは正に

(からだじゅうのらくがきみたい)

体中の落書きみたい

(こすってあかくはれてしまうからいますぐ)

こすって赤く腫れてしまうから　今すぐ

(そのてでぎゅっと)

その手でぎゅっと

(つよくつつみこんで)

強く包み込んで

(きょうなにかにすがりついてないと)

今日何かにすがりついてないと

(うごきだすそらにまけてしまいそう)

動き出す空に　負けてしまいそう

(まってるだけじゃかわらないから)

待ってるだけじゃ変わらないから

(きつくしばったままのにっきを)

きつく縛ったままの日記を

(もういちどあけて)

もう一度開けて

(あたしのこころひびきわたるあなたのあしおと)

あたしの心響き渡るあなたの足音

(ずっとずっとよいしれてたい)

ずっとずっと　酔いしれてたい

(はじまりしかしりたくない)

始まりしか知りたくない

(おわりなどいらない)

終わりなどいらない

(あなたのむねにあたしをしまいこんで)

あなたの胸に　あたしをしまい込んで

(ねぇこのかたまりひえたこころを)

ねぇ　このかたまり　冷えた心を

(いますぐもえとかしてよ)

今すぐ燃え溶かしてよ

(しらないふりしてあたしのまえを)

知らないふりして　あたしの前を

(さりげなくとおるあなた)

さり気なく通るあなた

(おちぬとれぬきえぬ)

落ちぬ　取れぬ　消えぬ

(あなたへのおもいはまさに)

あなたへの想いは正に

(からだじゅうのらくがきみたい)

体中の落書きみたい

(こすってあかくはれてしまうからいますぐ)

こすって赤く腫れてしまうから　今すぐ

(そのてでぎゅっと)

その手でぎゅっと

(つよくつつみこんで)

強く包み込んで