ハイキュー!! ３３巻　①

(かんたんでささいで　でもわすれがちな　たかくやさしいふぁーすとたっち)

簡単で些細で　でも忘れがちな　高く優しいファーストタッチ

(みかたに　こきゅうをさせる　ふぁーすとたっち)

味方に　呼吸をさせる　ファーストタッチ

(かんきゃく・・・いやかんせんしてるせんしゅもなんともおもわないかもしれない)

観客・・・いや観戦してる選手も何とも思わないかもしれない

(ただのぱす　・・・やべぇ　なきそう)

ただのパス　・・・やべぇ　泣きそう

(みかたにじかんをつくることはあいてにもおなじこと　もんだいない　さあ　まっこうしょうぶ)

味方に余裕を作る事は相手にも同じ事　問題無い　さあ　真っ向勝負

(どっからだろうと　かんたんにとおさへんぞ)

どっからだろうと　カンタンに通さへんぞ

(このいち　ころあい　このかくど　どん　ぴしゃり)

この位置　頃合い　この角度　どん　ぴしゃり

(たぶん　みんながおどろいていたけれど　ぼくらはおどろかない　０．１びょうがしょうぶのしゅんかんに)

多分　皆が驚いていたけれど　僕らは驚かない　0.1秒が勝負の瞬間に

(こいつらだけが　このたいみんぐの　ふたごのはやいばっくあたっくに)

日向・影山だけが　このタイミングの　双子の早いBAに

(ゆいいつ　１みりもどうようしていなかった)

唯一　1mmも動揺していなかった

(「はやさ」はとても　とてもつよいぶきでみりょくてきでかっこうよくて)

「はやさ」はとても　とても強い武器で魅力的で格好良くて

(それでもむてきなんかじゃないと　ひとよりすこしだけしっているから)

それでも無敵なんかじゃないと　他人より少しだけ知っているから

(はしゃぎすぎたなあ　つむ　・・・せやな　さむ)

燥ぎすぎたなあ　侑　・・・せやな　治

(おれのぶろっくみたかかげやまぁ　・・・いまとめたのはおれだ)

おれのブロック見たか影山ァ　・・・今止めたのは俺だ

(じゃあまたなとびおくん　しょうようくん　おれはいつかあんたにとすをあげるで)

じゃあまたな飛雄くん　翔陽くん　俺はいつかアンタにトスを上げるで

(でもそのまえに　いんたーはいでつぶしたるからかくごしときや　まけいぬのとおぼえか)

でもその前に　IHで潰したるから覚悟しときや　負け犬の遠吠えか

(このえんごがなければ　いなりざきにのまれてた　ほんとうに)

この援護が無ければ　稲荷崎に呑まれてた　本当に

(ののしれや　はいしゃにはくしゅなんかいらんねん)

罵れや　敗者に拍手なんか要らんねん

(こんかいかつにはもっとてがたくせめるべきだったかもしれないですね　わたしのみすです)

今回勝つにはもっと手堅く攻めるべきだったかもしれないですね　私のミスです

(だがかくじつに　せんしゅやくしんのいっせんでした)

だが確実に　選手躍進の一戦でした

(おまえらがのりのりのとき　ほかのやつはたいていおいてきぼりになるんやけど)

お前らがノリノリのとき　他の奴は大抵おいてきぼりになるんやけど

(こんかいにかぎってはむこうもおなじくらいのりのりやったんやなあ　こうようしたやろ)

今回に限っては烏野も同じくらいノリノリやったんやなあ　高揚したやろ

(けどやっぱりくやしいなあ　いままで　ちゃんとやってきたし)

けどやっぱり悔しいなあ　今まで　ちゃんとやってきたし

(おれにはこうかいなんかないっていいきれる　おれにとって「けっか」はたんなるふくさんぶつ)

俺には後悔なんか無いって言い切れる　俺にとって「勝敗」は単なる副産物

(なんやろなあ　どや　おれのなかますごいやろってもっといいたかったわ)

なんやろなあ　どや　俺の仲間すごいやろってもっと言いたかったわ

(いってくださいよ　まごのだいまでじまんできるこうはいになりますから)

言ってくださいよ　孫の代まで自慢できる後輩になりますから

(きょう　たぶん　たにんの”そのしゅんかん”をもくげきした　はるこう２かめ)

今日　多分　他人の”その瞬間”を目撃した　春高2日目

(こいつが　もういちだんふかく　ばれーぼーるにはまったひ)

日向が　もう一段深く　バレーボールにハマった日

(やっぱもっとみんなとやりたかったなー！)

やっぱもっと皆とやりたかったなー！

(３かいせん・じゅんじゅんけっしょう・じゅんけっしょう・けっしょう・・まださきはながいですよ　うん　ぜんぶかつ)

3回戦・準々決勝・準決勝・決勝・・まだ先は長いですよ　うん　ぜんぶ勝つ