月華－tsukihana－

(やみとあそぶほしたちへ)

闇と玩ぶ星たちへ

(あいをうたいやきつくして)

愛を唄い焼き尽くして

(ばつをともしひなぎくの)

罪を灯しひなぎくの

(ゆめによりそうつめのあと)

夢に寄り添う爪の痕

(くちびるからくちびるへとつたい)

唇から　唇へと伝い

(そのぬくもりはどこへ？)

その温もりは何処へ？

(たどりつくあてはないのに)

たどり着く宛は無いのに

(あなたでなくちゃみたせない)

貴方でなくちゃ満たせない

(わたしじゃなきゃゆるせなかった)

私じゃなきゃ許せなかった

(だからわたしはこのあしで)

だから私はこの脚で

(たちあがれてぞっとしたんだ)

立ち上がれてぞっとしたんだ

(かいごろしならすくわれる)

飼い殺しなら救われる

(でもみごとにかぎははずれて)

でも見事に鍵は外れて

(わたしはまるで)

私はまるで

(とりかごをほっしているくるったことり)

鳥籠を欲している狂った小鳥

(うそをだいたはな)

嘘を抱いた華

(さめたゆびでみすかして)

さめた指で見透かして

(ふれてだけどよごさないで)

触れてだけど汚さないで

(ふりかえるとひとひらの)

振り返ると一片の

(はねがこげつくいばらみち)

羽根が焦げつく荊道

(まぼろしならまぼろしをあいして)

幻なら　幻を愛して

(あすでさえすてられる)

明日でさえ棄てられる

(おそれるりゆうをおしえて)

恐れる理由を教えて

(あなたがなくちゃいきられず)

貴方がなくちゃ生きられず

(くちるよるをおいかけたのは)

朽ちる夜を追いかけたのは

(わたしをすべてそのうでへ)

私を全てその腕へ

(うばいあげてほしかったから)

奪いあげて欲しかったら

(けどせいじゃくにつつまれる)

けど静寂に包まれる

(きそくてきないやしいこどう)

規則的な卑しい鼓動

(ふざけたへやで)

ふざけた部屋で

(てんばつをかぞえているみみをふさいで)

天罰を数えている　耳を塞いで

(あなたでなくちゃみたせない)

貴方でなくちゃ満たせない

(わたしじゃなきゃゆるせなかった)

私じゃなきゃ許せなかった

(だからわたしはこのあしで)

だから私はこの脚で

(たちあがれてぞっとしたんだ)

立ち上がれてぞっとしたんだ

(かいごろしならすくわれる)

飼い殺しなら救われる

(でもみごとにかぎははずれて)

でも見事に鍵は外れて

(わたしはまるで)

私はまるで

(とりかごをほっしているくるったことり)

鳥籠を欲している狂った小鳥

(うそをだいたはな)

嘘を抱いた華