①毒物劇物

(げきぶつとは、べっぴょうだい２にかかげるものであって、いやくひんおよびいやくぶがいひんいがいのもの)

劇物とは、別表第２に掲げる物であって、医薬品及び医薬部外品以外のもの

(とくていどくぶつとは、どくぶつであって、べっぴょうだい３にかかげるものです)

特定毒物とは、毒物であって、別表第３に掲げるものです

(べっぴょうだい１にかかげるどくぶつは、おうりん、しあんかすいそなど２８ひんもく)

別表第１に掲げる毒物は、黄リン、シアン化水素など２８品目

(べっぴょうだい２にかかげるげきぶつは、あんもにあ、えんかだいいちすいぎんなど９４ひんもく)

別表第２に掲げる劇物は、アンモニア、塩化第一水銀など９４品目

(べっぴょうだい３のとくていどくぶつは、しあるきるなまり、ものふるおーるさくさんなど１０ひんもく)

別表第３の特定毒物は、四アルキル鉛、モノフルオール酢酸など１０品目

(とうろくをうけたものでなければ、どくぶつげきぶつのせいぞう、ゆにゅう、はんばいはできません)

登録を受けた者でなければ、毒物・劇物の製造、輸入、販売はできません

(とくていどくぶつけんきゅうしゃは、がくじゅつけんきゅうのもくてきでしようすることができます)

特定毒物研究者は、学術研究の目的で使用することができます

(とくていどくぶつしようしゃは、とくていどくぶつをしようできます)

特定毒物使用者は、特定毒物を使用できます

(どくぶつまたはげきぶつのせいぞうぎょうしゃは、どくげきほうではどくぶつげきぶつえいぎょうしゃとよんでいます)

毒物または劇物の製造業者は、毒劇法では毒物劇物営業者と呼んでいます

(どくぶつげきぶつのせいぞうゆにゅうぎょうしゃがみずからせいぞうはんばいぎょうするばあい、とうろくはふようです)

毒物劇物の製造輸入業者が自ら製造販売業する場合、登録は不要です

(とくていどくぶつけんきゅうしゃとは、とどうふけんちじのきょかをうけたもの)

特定毒物研究者とは、都道府県知事の許可を受けたもの

(とくていどくぶつしようしゃとは、せいれいでしていするものをいいます)

特定毒物使用者とは、政令で指定する者をいいます

(とるえんは、こうふん、げんかく、ますいのさようをゆうする、げんたいです)

トルエンは、興奮、幻覚、麻酔の作用を有する、原体です

(だいだいあかけいのけっしょうは、じゅうくろむさんえんです)

橙赤系の結晶は、重クロム酸塩です

(くろむさんなまり７０％いかをがんゆうするせいざいは、げきぶつからじょがいされます)

クロム酸鉛70%以下を含有する製剤は、劇物から除外されます

(きさんとはんのうするとほすふぃんがはっせいするあんせきしょくのこたいはげきぶつのりんかあえんです)

希酸と反応するとホスフィンが発生する暗赤色の固体は劇物の燐化亜鉛です

(ぴくりんさんはべつめいとりにとろふぇのーるで、たんおうしょくのけっしょうです。)

ピクリン酸は別名トリニトロフェノールで、淡黄色の結晶です。

(じにとろふぇのーるはにとろもとが２つついたこうぞうをしています。)

ジニトロフェノールはニトロ基が2つついた構造をしています。

(じにとろふぇのーるはきいろのけっしょうです。)

ジニトロフェノールは黄色の結晶です。

(げきぶつのいっさんかなまりは、きいろからあかいろまでのあいだのしゅじゅのいろのものがあります。)

劇物の一酸化鉛は、黄色から赤色までの間の種々の色のものがあります。

(さんかだい２すいぎんはどくぶつですが、さんかこう、さんかすいぎん２ともよばれます)

酸化第二水銀は毒物ですが、酸化汞、酸化水銀(II)ともよばれます

(さんかすいぎん５％いかをがんゆうするせいざいはげきぶつで、とくていひんもくにさだめられています。)

酸化水銀5%以下を含有する製剤は劇物で、特定品目に定められています。

(さんかだい２すいぎんは、せいほうやりゅうしのおおきさにより、あか～きのあいだでしょくがことなります。)

酸化第二水銀は、製法や粒子の大きさにより、赤~黄の間で色が異なります。

(さんかだい２すいぎんは５００どでぶんかいして、すいぎんとさんそになります。)

酸化第二水銀は500°Cで分解して、水銀と酸素になります。

(はいいろのきんどくこうたくをゆうするぺれっとまたはこくしょくのふんまつは、どくぶつのせれんです。)

灰色の金属光沢を有するペレットまたは黒色の粉末は、毒物のセレンです。

(じょうおんでおうりょくしょくのきたいは、げきぶつのえんそです。)

常温で黄緑色の気体は、劇物の塩素です。

(はろげんてはふねんせいで、しげきしゅうがあり、ふしょくせいもあります。)

ハロゲンては不燃性で、刺激臭があり、腐食性もあります。

(はろげんは、すこしみずにとけます。)

ハロゲンは、少し水に溶けます。

(たんおうしょくふんまつで、ひかりによりこくへんするのは、げきぶつのしゅうかぎん（ａｇｂｒ）です。)

淡黄色粉末で、光により黒変するのは、劇物の臭化銀(AgBr)です。

(むしょくむしゅうでしげきせいのあじのあぶらじょうえきたいで、くうきあでかっぺんするのは、にこちんです。)

無色無臭で刺激性の味の油状液体で、空気中で褐変するのは、ニコチンです。

(にこちんをりゅうさんえんとしてあんていかさせ、ふきはつせいにしたものがりゅうさんにこちんです。)

ニコチンを硫酸塩として安定化させ、不揮発性にしたものが硫酸ニコチンです。

(りゅうさんにこちんはこたいです。)

硫酸ニコチンは固体です。

(にこちん、りゅうさんにこちんともにのうぎょうようひんめにさだめられたどくぶつです。)

ニコチン、硫酸ニコチンともに農業用品目に定められた毒物です。

(さんとはんのうしてあじかすいそ（ｈｎ３）がはっせいするのは、あじばけものです。)

酸と反応してアジ化水素(HN3)が発生するのは、アジ化物です。

(にんにくにおいのえきたいは、とくていどくぶつでゆうきりんせいざいのぱらちおんです。)

ニンニク臭の液体は、特定毒物で有機燐製剤のパラチオンです。

(じえちるぱらにとろふぇにるちおほすふぇいとは、ぱらちおんといいます)

ジエチルパラニトロフェニルチオホスフェイトは、パラチオンといいます

(ぱらちおんはちこうせいのさっちゅうざいとしてしようされていた。)

パラチオンは遅効性の殺虫剤として使用されていた。

(にんにくにおいのきたいは、どくぶつのすいそかひそです。)

ニンニク臭の気体は、毒物の水素化砒素です。

(てんかするとむすいあひさんがなずるぶっしつは、ひそをふくんでいます。)

点火すると無水亜砒酸が生ずる物質は、砒素を含んでいます。

(くさったきゃべつさまのしゅうきのするきたいは、どくぶつのめちるめるかぷたんです。)

腐ったキャベツ様の臭気のする気体は、毒物のメチルメルカプタンです。

(いおうやりんをもつやくぶつのなかには、とくちょうてきなくさいがするものもおおいです。)

硫黄や燐をもつ薬物の中には、特徴的な臭いがするものも多いです。

(さんとはんのうしてしあんかすいそがはっせいするものは、しあんかごうぶつです。)

酸と反応してシアン化水素が発生するものは、シアン化合物です。

(びたみんにおいのきたいは、どくぶつのじぼらん（ぼろえたん）です。)

ビタミン臭の気体は、毒物のジボラン(ボロエタン)です。

(くれぞーる５％いかをがんゆうするせいざいは、げきぶつからじょがいされます。)

クレゾール5%以下を含有する製剤は、劇物から除外されます。

(からいあじとさくさんのにおいをゆうするこたいは、ものふるおーるさくさんなとりうむです。)

からい味と酢酸の臭いを有する固体は、モノフルオール酢酸ナトリウムです。

(ものふるおーるさくさんなとりうむはほうれいでしんくいろにちゃくしょくしなければなりません。)

モノフルオール酢酸ナトリウムは法令で深紅色に着色しなければなりません。

(げきぶつのあくりるさん（ｃｈ２＝ｃｈｃｏｏｈ）は、えきたいです。)

劇物のアクリル酸(CH2=CHCOOH)は、液体です。

(あくりるさん１０％いかをがんゆうするせいざいは、げきぶつからじょがいされます。)

アクリル酸10%以下を含有する製剤は、劇物から除外されます。

(むしょくでえーてるにおいのきたいは、くろるめちるやくろるえちるです。)

無色でエーテル臭の気体は、クロルメチルやクロルエチルです。

(くろるめちるやくろるえちるはかねんせいです。)

クロルメチルやクロルエチルは可燃性です。

(ひかりによりぶんかいして、ようそがゆうりされるものは、やくぶつはようそをふくむかごうぶつです。)

光により分解して、沃素が遊離されるものは、薬物は沃素を含む化合物です。

(くれぞーるには、おると（こたい）、めた（えきたい）、ぱら（こたい）の３いせいたい)

クレゾールには、オルト(固体)、メタ(液体)、パラ(固体)の三異性体