第61回 スピード検定試験2
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | undine | 6744 | S+ | 7.1 | 94.5% | 451.8 | 3232 | 185 | 59 | 2024/11/05 |
2 | maro | 6434 | S | 6.7 | 95.2% | 493.9 | 3346 | 168 | 59 | 2024/10/13 |
3 | ニックネーム | 5779 | A+ | 5.9 | 97.0% | 548.8 | 3273 | 101 | 59 | 2024/10/01 |
4 | newton | 5441 | B++ | 5.6 | 96.6% | 583.3 | 3287 | 113 | 59 | 2024/10/24 |
5 | なり | 4654 | C++ | 5.0 | 93.1% | 652.5 | 3277 | 240 | 59 | 2024/10/18 |
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問題文
(わたしは「さらさ」とよばれるそめものがすきで、きものやおびはもちろんのこと、)
私は「さらさ」と呼ばれる染め物が好きで、着物や帯はもちろんのこと、
(ふくろやふろしき、かばーるいなどにもこれをとりいれてくらしています。)
袋や風呂敷、カバー類などにもこれを取り入れて暮らしています。
(このていぎとしては、いんどをきげんとしたもようぞめのもめんきじと、)
この定義としては、インドを起源とした模様染めの木綿生地と、
(それらのえいきょうをうけてあじあやよーろっぱしょこくでつくられた)
それらの影響を受けてアジアやヨーロッパ諸国で作られた
(るいじのせいひんをさすといわれています。)
類似の製品を指すといわれています。
(じゃわやぺるしゃ、しゃむといったしゅるいがありますが、)
ジャワやペルシャ、シャムといった種類がありますが、
(きょうつうしているのはじんぶつやかちょう、じゅもくをはじめ、)
共通しているのは人物や花鳥、樹木をはじめ、
(からくさやきかがくもようなどががらのちゅうしんになっているてんです。)
唐草や幾何学模様などが柄の中心になっている点です。
(また、それらはざんしんかつだいたんなでざいんで、あざやかなしきさいでひょうげんされています。)
また、それらは斬新かつ大胆なデザインで、鮮やかな色彩で表現されています。
(つまり、めんにどくとくのえきぞちっくなもようがはいされた)
つまり、綿に独特のエキゾチックな模様が配された
(ぬのということになるでしょうか。)
布ということになるでしょうか。
(なかでもあかいろのひょうげんはとてもいんしょうぶかく、)
中でも赤色の表現はとても印象深く、
(うすくじょうひんなものからふかくちからづよいものまで、さまざまなしゅるいがあります。)
薄く上品なものから深く力強いものまで、様々な種類があります。
(いんどでは、あかはせいめいりょくをあらわすいろだとされ、)
インドでは、赤は生命力を表す色だとされ、
(けっこんしきではなよめがみにつけるいしょうにももちいられます。)
結婚式で花嫁が身に着ける衣装にも用いられます。
(これには、ちょうじゅやかぞくのはんえいなどのいのりがこめられているのです。)
これには、長寿や家族の繁栄などの祈りが込められているのです。
(さて、いっぱんてきには、このようなしなじながにほんにもたらされたのは)
さて、一般的には、このような品々が日本にもたらされたのは
(むろまちじだいまっきのことで、)
室町時代末期のことで、
(なんばんぼうえきのしょうせんにつまれてとらいしたのがさいしょだとされていますが、)
南蛮貿易の商船に積まれて渡来したのが最初だとされていますが、
(これにはしょせつあるようです。)
これには諸説あるようです。
(けんきゅうしゃのなかには、すでにあすかやならじだいにでんらいしていたとのべるひともいますが、)
研究者の中には、既に飛鳥や奈良時代に伝来していたと述べる人もいますが、
(いずれにしてもきゅうそくにひろまるのは、)
いずれにしても急速に広まるのは、
(ももやまからえどじだいしょきにかけてのことです。)
桃山から江戸時代初期にかけてのことです。
(みりょくてきながらやじゆうほんぽうなしきちょうもさることながら、とうじのにほんでは、)
魅力的な柄や自由奔放な色調もさることながら、当時の日本では、
(もめんというきじじたいがめずらしくきしょうであったことも)
木綿という生地自体が珍しく希少であったことも
(にんきがたかまったりゆうのひとつだといいます。)
人気が高まった理由の一つだといいます。
(でんらいしたころは、こうしたいこくじょうちょあふれるもようぞめのきじは、)
伝来した頃は、こうした異国情緒あふれる模様染めの生地は、
(さいせんたんのりゅうこうをつくりだしたとされるちゃじんたちのあいだでひょうばんとなり、)
最先端の流行を作り出したとされる茶人たちの間で評判となり、
(どうぐをつつむこぶくろなどにしたてるなど、たいせつにされていたようです。)
道具を包む小袋などに仕立てるなど、大切にされていたようです。
(やがてこのもめんのそざいじたいがじょうぶでほしつやきゅうすいせいにすぐれていて、)
やがてこの木綿の素材自体が丈夫で保湿や吸水性に優れていて、
(いるいにはとてもてきしているとにんしきされるようになり、)
衣類にはとても適していると認識されるようになり、
(えどじだいちゅうきいこうは、にほんかくちでさかんにせいさんされるようになります。)
江戸時代中期以降は、日本各地で盛んに生産されるようになります。
(このようにして、もめんがしだいにめずらしいものではなくなっても、)
このようにして、木綿が次第に珍しいものではなくなっても、
(なんばんせんにのってでんらいしたぬのじにそめつけられていた)
南蛮船に乗って伝来した布地に染め付けられていた
(しきさいゆたかでかれいないこくふうのもようは、)
色彩豊かで華麗な異国風の模様は、
(いぜんとしてひとびとのあこがれをあつめていたようです。)
依然として人々の憧れを集めていたようです。
(それはとうじのふぁっしょんにおおきなえいきょうをあたえ、)
それは当時のファッションに大きな影響を与え、
(おしゃれのだいめいしともされるほどにんきがあったといわれています。)
オシャレの代名詞ともされるほど人気があったといわれています。
(まずは、きものにしたてられ、あまったものはかけじくなどにもちいられ、)
まずは、着物に仕立てられ、余ったものは掛け軸などに用いられ、
(さらにはぎれになってもこどうぐいれやつぎあわせてあらたなぬのにさいせいさせるなど、)
さらに端切れになっても小道具入れや継ぎ合わせて新たな布に再生させるなど、
(ちいさなだんぺんでさえもたいせつにされてきました。)
小さな断片でさえも大切にされてきました。
(そして、かくちでこうしたぬのをもほうしたそめものがつくられるようになっていきます。)
そして、各地でこうした布を模倣した染め物が作られるようになっていきます。
(にほんじんはふるくから、びょうぶやふすまといったたてぐやせいかつようひん、)
日本人は古くから、屏風やふすまといった建具や生活用品、
(きものやおびなどのいしょうにでんとうてきなずあんをもちいてきました。)
着物や帯などの衣装に伝統的な図案を用いてきました。
(それらのだいざいは、かちょうふうげつであったりしきおりおりのけしきであったりとたさいですが、)
それらの題材は、花鳥風月であったり四季折々の景色であったりと多彩ですが、
(いずれもせいじゃくなふんいきがただよいます。)
いずれも静寂な雰囲気が漂います。
(なかでも、きんせいしょきごろからはったつしたゆうぜんぞめでは、)
中でも、近世初期ごろから発達した友禅染めでは、
(おもにきものなどにしたてることをもくてきとしたじょうしつなきぬに、)
主に着物などに仕立てることを目的とした上質な絹に、
(ひとのてによってどうしょくぶつやさんすいなどのゆうがなえがらがえがかれてきました。)
人の手によって動植物や山水などの優雅な絵柄が描かれてきました。
(しかし、あるしゅうしゅうかは、さらさがりゅうこうしていらい、)
しかし、ある収集家は、さらさが流行して以来、
(そのでざいんやいろづかいにびみょうなへんかがみられるようになったとのべています。)
そのデザインや色使いに微妙な変化が見られるようになったと述べています。
(ふるくからあるゆうぜんぞめのずあんのなかに、)
古くからある友禅染めの図案の中に、
(いこくじょうちょあふれる「さらさ」をゆうごうさせた)
異国情緒あふれる「さらさ」を融合させた
(あらたなでざいんがたすううみだされていったのです。)
新たなデザインが多数生み出されていったのです。
(さらに、もほうからはじまったわたのがらぞめも、)
さらに、模倣から始まった綿の柄染めも、
(きょうとにそれをせんもんであつかうしゅうだんがしゅつげんし、いつしかなんばんとらいをしのぐほど、)
京都にそれを専門で扱う集団が出現し、いつしか南蛮渡来をしのぐほど、
(あじわいぶかいせいひんがつくられるようになったといわれています。)
味わい深い製品が作られるようになったといわれています。
(それらは、のちに「わさらさ」とよばれるようになり、)
それらは、後に「和さらさ」と呼ばれるようになり、
(きょうまでおおくのひとにあいされてきました。)
今日まで多くの人に愛されてきました。