広い世界の欠片

(まどのそとだれかがよぶこえにねむいめこすり)

窓の外　誰かが呼ぶ声に眠い目こすり

(さしこんだひかりのかくどにあわてとびおきる)

差し込んだ太陽の角度に慌て飛び起きる

(はきなれたくつにあしをとおしとびらをあけて)

履きなれた靴に足を通し　扉を開けて

(きょうもまたあたらしいなにかふたりさがしにでかけよう)

今日もまた新しい何か　二人探しに出かけよう

(かたにはまることだけがただしいことじゃない)

型にはまることだけが正しい事じゃない

(じぶんのあるくみちならえらびとるんだ)

自分の歩く道なら選び取るんだ

(だけどぼくのあしあとはまだすくなくてもっととおくまでゆきたい)

だけど僕の足跡はまだ少なくて　もっと遠くまで行きたい

(すんだあおいそらのはてそのさきになにがある)

澄んだ青い空の果て　その先に何がある？

(そうぞうにこころあずけむねがたかなる)

想像に心あずけ胸が高鳴る

(めにうつせるものはほんのいちぶだとしても)

目に映せるものは　ほんの一部だとしても

(せのびしてしりたいんだぼくをつつむこのひろいせかい)

背伸びして知りたいんだ　僕を包むこの広い世界

(もちだしたほんにしるされてたひみつのうたは)

持ち出した本に記されてた秘密の詩は

(まだだれもよみとけないとおいむかしのきおく)

まだ誰も読み解けない遠い昔の記憶

(せんりつもことばのいみすらもわからないけど)

旋律も　言葉の意味すらも分からないけど

(まだぼくのしらないみちのかけらがうれしかったんだ)

まだ僕の知らない未知の欠片が嬉しかったんだ

(ときにじぶんのむりょくをつきつけられても)

時に自分の無力を突きつけられても

(いまにとらわれていたらすすめなくなる)

今に囚われていたら進めなくなる

(ずっとぼくのあしあとはつづいてゆくよだからまえをむいていたい)

ずっと僕の足跡は続いてゆくよ　だから前を向いていたい

(つきのしずむもりのむこうなにがまっているだろう)

月の沈む森の向こう　何が待っているだろう？

(ちしきだけじゃものたりないたしかめてみよう)

知識だけじゃ物足りない　確かめてみよう

(ひとりのうでだけじゃつかめないしんじつも)

一人の腕だけじゃ掴めない真実も

(ふたりならつかめるかなはぐれないでおもいかさねゆこう)

二人なら掴めるかな　はぐれないで　思い重ね行こう

(ぼくらのたつこのだいちどこまでつづいている)

僕らの立つ　この大地　どこまで続いている？

(ほしぞらをしるべにしてあるいてゆくよ)

星空を標にして歩いてゆくよ

(めにうつせるものはほんのいちぶだとしても)

目に映せるものは　ほんの一部だとしても

(せのびしてしりたいんだぼくをつつむこのひろいせかい)

背伸びして知りたいんだ　僕を包むこの広い世界