ドリィムメルティックハロウィン

(くらいよぞらこうもりふるえてる)

暗い夜空、蝙蝠こうもり震えてる

(ほしがぐるりかいてんあくむだよ)

星がぐるり、メリーゴーランド（回転悪夢）だよ

(こんやだけはぼくらがこのくにのしはいしゃ きえたかぼちゃのおまつりだ)

今夜だけは僕らがこの国の支配者 消えたカボチャのお祭りだ

(これほどからふるなめるへんおかしなせかいね ぞんびのはしるおとがする)

これほど極彩色な砂糖細工　お菓子な世界ね ゾンビの走る音がする

(かぼちゃのそうれつあるいたあとには ほらーなおんがくとしんだひと)

カボチャの葬列　歩いた後には 愉快(ホラー）な音楽と　死んだ人

(るりるりららじゅもんをつぶやいてきみといっしょにいこう)

「ルリル　リララ」　呪文を呟いて、君と一緒に行こう

(こんなせかいこわしてあまくすればすぐにぼくらとおなじだよ)

こんな世界、壊して甘くすれば　すぐに僕らと同じだよ

(じゅうさんばんがいごーすとひろばはいつくばるおんなのかげ)

13番街ゴースト広場　這い蹲る女の影

(ろじうらではきかいなかげえのしょーたいむしるくはっとのかたりべだ)

路地裏では奇怪な影絵のショータイム　シルクハットの語り部だ

(ところでいまなんじですかときかれましてもうさぎすらおかしになった)

「ところで今何時ですか？」と聞かれましても、ウサギすらお菓子になった

(ただあまいかおりにゆだねてむさぼろうきゃんでぃもどーなつも)

ただ甘い香りに委ねて貪ろう　キャンディもドーナツも

(すぐにとけてきえてなくなるほどはかないひとよかぎりだよ)

すぐに溶けて消えて無くなるほど　儚い「一夜限り」だよ

(ほらねぼくらがみみもとでささやくほどにきもちよくなる)

ほらね、僕らが耳元で囁く程に気持ち良くなる

(でもねきみのおいもとめたものはとわにつづくものじゃない)

でもね、君の追い求めた物は　永久に続くものじゃない

(いちじてきなめるへんすとーりーそのうちなくなってしまう)

一時的な「砂糖細工物語(メルヘンストーリー)」、そのうち無くなってしまう

(るりるりららじゅもんをつぶやいてきみのそのくちびるから)

「ルリル　リララ」　呪文を呟いて、君のその唇から

(きづけばほらきみもぼくらとおなじかたち)

気づけばほら君も僕らと同じ形

(そのなもはろうぃん)

その名も「1031(ハロウィン)」

(すてきなおはなしだったろうはかなくもあまいかおりすべてのひとはゆめのそこああ)

「素敵なお話だったろう？儚くも甘い香り　総ての人は夢の底、ああ。」