各駅停車

(あいまいたかんのげんざいち)

曖昧 多感の現在地

(きのうとあすのあいだのきょうかいせん)

昨日と明日の間の境界線

(しょうめいみすいでつうかして)

証明未遂で通過して

(おもいだせたのはいったいどれくらいだ)

思い出せたのは一体どれくらいだ

(かんじょうざんぞうげんじつのしょうかふりょうに)

感情 残像 現実の消化不良に

(こきゅうこんなんりそうはじゅうたいちゅうさ)

呼吸 困難 理想は渋滞中さ

(きたいをうらぎったせかいをころがして)

期待を裏切った世界を転がして

(こどうをつないでる)

鼓動を繋いでる

(いまというなのえきにとまっている)

今という名の駅に停まっている

(ぼくのせいだろつまり)

僕の所為だろ、つまり

(もうもどれやしないから)

もう戻れやしないから

(しゅうてんでまたあいましょう)

終点でまた会いましょう

(たんじゅんめいかいなしんぞうに)

単純明快な心臓に

(さからえないまいごのきゅうこうびん)

逆らえない迷子の急行便

(いきさきふめいでつうかして)

行先不明で通過して

(はぐれたきみをずっとさがしている)

逸れた君をずっと探している

(はたんしたきぼうてきらっかんろんと)

破綻した希望的楽観論と

(じもんじとうからっぽのえんしんりょくに)

自問自答 空っぽの遠心力に

(めまいをくりかえしてせいかいにさからって)

眩暈を繰り返して 正解に逆らって

(こどうをねがってる)

鼓動を願ってる

(かんたんにながれるけしきに)

簡単に流れる景色に

(きみをうつしてるこころは)

君を映してる　心は

(もうほどけやしないから)

もう解けやしないから

(いたみだけのこしてく)

痛みだけ残してく

(なみだをこらえてきおくをのろっても)

涙を堪えて記憶を呪っても

(ざんねんなろうほうというべきか)

残念な朗報と言うべきか

(いちまいだけあたえられてしまった)

一枚だけ与えられてしまった

(いのちというきっぷはまだすてられない)

命という切符はまだ捨てられない

(いまというなのえきにとまっている)

今という名の駅に停まっている

(ぼくのせいだろつまりもう)

僕の所為だろ、つまり もう

(つまりもうもどれやしないから)

つまり もう戻れやしないから

(みらいがあるんだろ)

未来があるんだろ

(ぼくらのないせかいになるまで)

僕らの無い世界になるまで

(ひとつずつすすんでいく)

ひとつずつ進んでいく