タイムファクター

(なによりたいせつなものほど)

何より大切なものほど

(うしないたくないとねがうほど)

失いたくないと願うほど

(いたずらにてのひらをすりぬけてゆくさだめ)

悪戯に掌をすり抜けてゆく運命

(うばわれたじかんとこころを)

奪われた時間と心を

(とりもどすためのすべがまだ)

取り戻す為の術がまだ

(たりないなんていたいほどわかってる)

足りないなんて痛いほど分かってる

(かがみのなかくらくさびしくて)

鏡の中暗く寂しくて

(ならしたってとどかないさいれん)

鳴らしたって届かないサイレン

(さってゆくすがたをながめて)

去ってゆく姿を眺めて

(がらすよりももろいはずなのに)

硝子よりも脆いはずなのに

(なまりだまならつきやぶれるのに)

鉛玉なら突き破れるのに

(ひきがねをひいて)

引き金を引いて

(まもるべきものがあって)

守るべきものがあって

(せおういくせんのねがいがあって)

背負う幾千の願いがあって

(このままかぜになって)

このまま風になって

(いつかたどりついてみせるよ)

いつか辿り着いてみせるよ

(ぼくらのかこといまを)

僕らの過去と現在を

(つなぐおもいがてらすみらい)

繋ぐ想いが照らす未来

(かさなったひすとりーをいだきはなつひかり)

重なったヒストリーを抱き放つ光

(だれかをまもりぬくためなら)

誰かを守り抜く為なら

(ぎせいをもいとわないなんてふぇいく)

犠牲をも厭わないなんてフェイク

(ぜんよりあくよりのはざまでゆれうごいてる)

善より悪寄りの狭間で揺れ動いてる

(こどくになれだしたときから)

孤独に慣れ出した時から

(ゆめにまでついてまわるあくま)

夢にまで憑いて回る悪魔

(つきあかりだけがぼくをみちびいてくれる)

月明かりだけが僕を導いてくれる

(からになったこころにふたして)

空になった心に蓋して

(ひだりめまたいだきずいたんで)

左目跨いだ傷痛んで

(いっそこのままきえても)

いっそこのまま消えても

(このやみにひとすじのひかりが)

この闇に一筋の光が

(ぬくもりにかこまれ)

温もりに囲まれ

(いつかまたわらえるように)

いつかまた笑えるように

(かたりつがれてゆくのは)

語り継がれてゆくのは

(ただしさやあやまちだけじゃなく)

正しさや過ちだけじゃなく

(だれかのいきたいのちのあしあとえがおとなみだ)

誰かの生きた命の足跡、笑顔と涙

(かなえたいゆめがあって)

叶えたい夢があって

(ちかいあったやくそくのはてに)

誓い合った約束の果てに

(このままひかりとなって)

このまま光となって

(きっとたどりついてみせるよ)

きっと辿り着いてみせるよ

(ぼくらのかこといまを)

僕らの過去と現在を

(つなぐねがいがてらすみらい)

繋ぐ願いが照らす未来

(かさなったひすとりーをいだきはなつひかり)

重なったヒストリーを抱き放つ光

(いつかきっとわらいあえるひまで)

いつかきっと笑い合える日まで