ネガポジ

(いつものごごのおちゃかいが)

いつもの午後のお茶会が

(つつがなくひらかれるへいおんなひびが)

つつがなく開かれる平穏な日々が

(ずっとつづけばいいのに)

ずっと続けばいいのに

(じかんがとまればいいのに)

「時間が止まればいいのに」

(だれかがいったとたんせかいがぴたりととまってしまったようだ)

誰かが言った途端世界がピタリと止まってしまった様だ

(めがさめるとあかいせかいむきしつなひとのかたまり)

目が覚めると赤い世界 無機質な人の塊

(あれもこれもみんなばらばら)

あれもこれも皆バラバラ

(ねぇやめてようそでしょうしらないわからない)

ねぇやめてよ嘘でしょう？ 知らない分からない

(むちなことはあくなのかみさまおしえてくれ)

無知な事は悪なの？ 神様教えてくれ

(あかさびついたないふきおくもおぼえもない)

赤 錆びついたナイフ記憶も覚えもない

(しくまれたわなはわたしへのかんぜんはんざい)

仕組まれた罠は私への完全犯罪

(うたがいのまなこきょうはくかんねんだ)

疑いの眼強迫観念だ

(みにおぼえがないねぇわたしなのかみさまおしえてよ)

身に覚えがない ねぇ私なの？ 神様教えてよ

(せまいまどからみえるそらこうしじょうにとぎれたくも)

身狭い窓から見える空 格子状に途切れた雲

(いまはそれがわたしのせかいのすべて)

今はそれが私の世界の全て

(たすけてくれなんていえないしだれもしんじてくれないけど)

助けてくれなんて言えないし 誰も信じてくれないけど

(やってないことやったなんていえないわ)

やって無い事やったなんて言えないわ

(ａｈあきらめはできないじゆうをしょうめいしよう)

ah 諦めは出来ない 自由を証明しよう

(しらじらしいまなこをきりさいてみせるわ)

白々しい眼を切り裂いてみせるわ！

(ｓｃａｒｌｅｔ)

【scarlet】

(せんけつにさいたいしきはねじれまがる)

鮮血に咲いた意識はねじれ曲がる

(どれだけねがってもじかんはまきもどらない)

どれだけ願っても時間は巻き戻らない

(もしもかみさまがここにいたとしたら)

もしも神様がここにいたとしたら

(ないふのやいばらんはんしゃしだれもいなくなった)

ナイフの刃乱反射し だれもいなくなった

(もうしんじるのはやめにしよう)

もう信じるのは止めにしよう

(たよれるのはみぎてのないふだけ)

頼れるのは右手のナイフだけ

(あかをあらいながしたならいつものわたしにもどれるね)

赤を洗い流したなら いつもの私に戻れるね

(たどりついたふかんぜんしょうめい)

たどり着いた不完全証明

(たださびついたないふきおくもおぼえもない)

【ただ】 錆びついたナイフ記憶も覚えも無い

(しくまれたわなはわたしへのかんぜんはんざい)

仕組まれた罠は私への完全犯罪

(あいまいなきおくわたしはだれなのか)

曖昧な記憶 私は誰なのか？

(てんしかあくまかかみさまどうかおしえて)

天使か悪魔か 神様どうか教えて

(だれがだれがみかたでだれがてきなんだろう)

【誰が】誰が味方で誰が敵なんだろう

(だれもしんじられなくてすておいたゆうざいはんけつ)

【誰も】信じられなくて捨て置いた有罪判決

(ａｈだれがかがいしゃでやめてだれがひがいしゃやめて)

【ah】誰が加害者で【やめて】誰が被害者？【やめて】

(めいたんていといてみせてかくもむざんな)

名探偵 解いて見せて かくも無残な

(よくにおごっただいじけん)

欲に驕った 大事件