ねこにゃんこ(ハゲましの毛づくろい)
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問題文
(きせつのかわりめにへんずつうがすることがよくある。)
季節の変わり目に片頭痛がする事がよくある。
(こうとうぶにしんぞうがあるのかとおもうほどずきんずきんして)
後頭部に心臓があるのかと思うほどズキンズキンして
(すこしうごいただけでもげきつうがはしる。)
少し動いただけでも激痛が走る。
(ときにかおいろがまっさおになってはきけがする。)
時に顔色が真っ青になって吐き気がする。
(すずしいところにいってできるだけくらくしてひたすらじっとしている。)
涼しいところに行ってできるだけ暗くしてひたすらじっとしている。
(3~4じかんもすればおさまるのだがかなりのくつうである。)
3~4時間もすれば治まるのだがかなりの苦痛である。
(あるひのこと、へんずつうにおそわれはきけももよおしたのでといれにとじこもった。)
ある日のこと、片頭痛に襲われ吐き気ももよおしたのでトイレに閉じこもった。
(といれにはすわらずくらやみのなか、ゆかにすわっているようなじょうたいである。)
トイレには座らず暗闇の中、床に座っているような状態である。
(しばらくすると「にゅーん、にゅーん」と)
しばらくすると「にゅーん、にゅーん」と
(きなこのすこしさびしそうなこえがきこえた。)
きなこの少し寂しそうな声が聞こえた。
(しんぱいしてくれているのかな。とじぶんにつごうよくかいしゃくし、)
心配してくれているのかな。と自分に都合よく解釈し、
(「きなこねぇ、おじさんはきょうちょっとぐあいがわるいんだよ。)
「きなこねぇ、おじさんは今日ちょっと具合が悪いんだよ。
(すぐよくなるからまってて。」)
すぐよくなるから待ってて。」
(へんじはないがそれきりきなこのなきごえはきこえなくなった。)
返事はないがそれきりきなこの鳴き声は聞こえなくなった。
(どれくらいのじかんたったのだろうか。こいちじかんくらいだろうか・・・。)
どれくらいの時間経ったのだろうか。小一時間くらいだろうか・・・。
(ようやくたちあがれるくらいにいたみがおさまったのでといれからでた。)
ようやく立ち上がれる位に痛みが治まったのでトイレから出た。
(するとといれのまえできなこはすわってまっていてくれたらしく、)
するとトイレの前できなこは座って待っていてくれたらしく、
(どあをあけるとどうじにたちあがったのがわかった。)
ドアを開けると同時に立ち上がったのがわかった。
(「いいこだね。やさしいね。まっててくれたの。」)
「いい子だね。優しいね。待っててくれたの。」
(こういったとたんにぼくにすりよるのではなく、といれにはいっていっしゅう。)
こういったとたんに僕にすり寄るのではなく、トイレに入って一周。
(このへんのよくわからないこうどうがねこのおもしろいところである。)
このへんのよくわからない行動が猫の面白いところである。
(しんぱいしてくれていたのか?)
心配してくれていたのか?
(それともなかになにかいいものでもあるとおもっているのかさっぱりわからない。)
それとも中に何かいいものでもあると思っているのかさっぱりわからない。
(まだまだこうどうできるじょうたいではないのでりびんぐのふろーりんぐのうえに)
まだまだ行動できる状態ではないのでリビングのフローリングの上に
(うつぶせでよこたわった。)
うつ伏せで横たわった。
(つめたくてきもちよく、くっしょんをふたつかさねてもうしばらくあんせいにしていよう。)
冷たくて気持ち良く、クッションを二つ重ねてもうしばらく安静にしていよう。
((そのうちうごけるようになるさ)とおもった。)
(そのうち動けるようになるさ)と思った。
(しばらくするときなこがもどってきて、ぼくのこしのうえにちょんとのった。)
しばらくするときなこが戻ってきて、僕の腰の上にちょんと乗った。
(「まだちょうしわるいからまっててね。あとでおいしいものあげるからね。」)
「まだ調子悪いから待っててね。後でおいしいものあげるからね。」
(するときなこはぼくのせなかをとことことことあがってきて)
するときなこは僕の背中をトコトコトコと上ってきて
(なんとぼくのかみのけをけづくろいしはじめた。)
なんと僕の髪の毛を毛づくろいし始めた。
(しゃっしゃっしゃっとしたからうえになめてけづくろいをしてくれている。)
シャッシャッシャッと下から上になめて毛づくろいをしてくれている。
(なんだやっぱりきなこはしんぱいしてくれてはげましてくれているんだな。)
なんだやっぱりきなこは心配してくれて励ましてくれているんだな。
(「やさしいな。おまえ・・・」)
「優しいな。おまえ・・・」
(しかし、へんずつうとはまったくちがういたみがこうとうぶにかすかにはしる。)
しかし、片頭痛とはまったく違う痛みが後頭部にかすかに走る。
(よくきくとしゃっしゃっしゃっのあとにぶちぶちぶちというおとがきこえた。)
よく聞くとシャッシャッシャッの後にブチブチブチという音が聞こえた。
(きなこのきもちをかんがえるとぼくはことばをなくしどうしていいかもわからなかった。)
きなこの気持ちを考えると僕は言葉をなくしどうしていいかもわからなかった。
(ただただじっとしていた。)
ただただじっとしていた。
(しゃっしゃっしゃっ、ぶちぶちぶち。しゃっしゃっしゃっ、ぶちぶちぶち。)
シャッシャッシャッ、ブチブチブチ。シャッシャッシャッ、ブチブチブチ。
(りびんぐになりひびくぼくがけづくろいされるおとは)
リビングに鳴り響く僕が毛づくろいされる音は
(うつくしくもかなしい、いとしくもせつないひびきだった。)
美しくも悲しい、愛しくも切ない響きだった。
(たしかなことはまちがいなくすうねんごのぼくははげているだろう。)
確かな事は間違いなく数年後の僕はハゲているだろう。