ねこにゃんこ(ねこ時計)
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問題文
(ぼくはすまほいぞんしている。)
僕はスマホ依存している。
(いちばんさいしょのすまほがにほんではつばいされてみっかめでてにいれた。)
一番最初のスマホが日本で発売されて三日目で手に入れた。
(もう14ねんくらいまえ(2007ねんごろ?)のことだ。)
もう14年くらい前(2007年頃?)の事だ。
(これはかくめいだとおもいいやくきんをしはらってきゃりあをかえて、)
これは革命だと思い違約金を支払ってキャリアを変えて、
(それいらいおなじしりーずのすまほをかいかえながらつかっている。)
それ以来同じシリーズのスマホを買い替えながら使っている。
(このじゅうすうねんのあいだにもめざましいしんかがあった。)
この十数年の間にも目覚ましい進化があった。
(いまじゃでんわ、とけい、さいふ、ていきけん、なびげーしょん、げーむにでんたく、)
今じゃ電話、時計、財布、定期券、ナビゲーション、ゲームに電卓、
(いんたーねっとにかめら、びでおやみゅーじっくぷれいやーと)
インターネットにカメラ、ビデオやミュージックプレイヤーと
(そのきのうたるやあげればきりがない。)
その機能たるやあげればキリがない。
(てぶらのすきなぼくにとってはまさにかかせないつーるである。)
手ブラの好きな僕にとってはまさに欠かせないツールである。
(だが、それゆえにわすれたりこしょうしたり、こわしてしまったりすると)
だが、それゆえに忘れたり故障したり、壊してしまったりすると
(たいへんこまるつーるでもある。)
大変困るツールでもある。
(あるひ、かいしゃのるーるがかわりしゃないしようきんしになりしゅっしゃと)
ある日、会社のルールが変わり社内使用禁止になり出社と
(どうじにろっかーへしまうことになった。)
同時にロッカーへしまうことになった。
(まあいたしかたないところでもあることはりかいできるが)
まあ致し方ないところでもあることは理解できるが
(まったくふまんなきもちでいっぱいだった。)
まったく不満な気持ちでいっぱいだった。
(そしてひげきはおこった。)
そして悲劇はおこった。
(いままでははだみはなさずもっていてなれていなかったこともあり、)
今までは肌身離さず持っていて慣れていなかった事もあり、
(ろっかーにしまったままかいしゃをでてしまったのである。)
ロッカーにしまったまま会社を出てしまったのである。
(かといってそのひはかいものはかーどでかったし、)
かといってその日は買い物はカードで買ったし、
(ふだんのひだったのでべつにとくにこまることはなかった。)
普段の日だったので別に特に困ることはなかった。
(しかしねようとしたときにきがついた。めざましどけいがないのだ。)
しかし寝ようとした時に気が付いた。目覚まし時計がないのだ。
(なんどかひっこしするうちにひつようがなくなりすべてすててしまったのである。)
何度か引越しするうちに必要がなくなりすべて捨ててしまったのである。
(あわてて、なにかかわりになるものはないかとしあんをめぐらせた。)
慌てて、何か代わりになるものはないかと思案をめぐらせた。
(すいはんきのたいまーでごはんがたきあがったときになるおるごーる、)
炊飯器のタイマーでごはんが炊き上がった時になるオルゴール、
(ふろをじどうでわかしたときになるおるごーる。)
風呂を自動で沸かした時になるオルゴール。
(どちらもいっかいすうじゅうびょうしかならない。まずおきないだろうというじしんがあった。)
どちらも一回数十秒しかならない。まず起きないだろうという自信があった。
(てれびはどうかとおもいせつめいしょをよんだがおふたいまーはついていたのだが、)
テレビはどうかと思い説明書を読んだがオフタイマーはついていたのだが、
(おんたいまーはついていないようだった。)
オンタイマーはついていないようだった。
(しかたなしにくろーぜっとをあけてものいれやらだんぼーるを)
仕方なしにクローゼットを開けて物入れやら段ボールを
(ひっくりかえしてみたら、しょうがくせいのときにつかっていた)
ひっくり返してみたら、小学生の時に使っていた
(おもいでのめざましどけいがでてきた。)
思い出の目覚まし時計が出てきた。
(「よし!」とおもいでんちのところをみたが)
「よし!」と思い電池のところを見たが
(なんとれあなたんにのかんでんちしようだった。)
なんとレアな単二の乾電池使用だった。
(もちろんよびなどない。こんびにへかいにいくものおっくうだし)
もちろん予備などない。コンビニへ買いにいくもの億劫だし
(うごくかどうかもわからないのであきらめた。)
動くかどうかもわからないのであきらめた。
(ぼくはとほうにくれたいないどけいにかけてねようとおもった。)
僕は途方に暮れ体内時計にかけて寝ようと思った。
(いつもおきているじかんにしぜんとめがさめるげんしょうがあるというそれだ。)
いつも起きている時間に自然と目が覚める現象があるというそれだ。
(そんなとき、よくできすぎたいいにゃんこのきなこが「にゃー」とあらわれたのだ。)
そんな時、よくできすぎたいいにゃんこのきなこが「にゃー」と現れたのだ。
(すうびょう、めとめがあったちんもくののち、ぼくはきなこをだきあげて)
数秒、目と目が合った沈黙ののち、僕はきなこを抱き上げて
(「いいか!きなこ、よくきけ。あしたはぜったいにあさしちじにおこしてくれ。)
「いいか!きなこ、よく聞け。明日は絶対に朝七時に起こしてくれ。
(たのんだぞ。もうおまえだけがさいごのたのみのつなだ。いいかわかったな。」)
頼んだぞ。もうおまえだけが最後の頼みの綱だ。いいかわかったな。」
(「いいかしちじだぞしちじ。」)
「いいか七時だぞ七時。」
(するときなこは「にぁー」とないてへんじをしてくれた。)
するときなこは「にぁー」と鳴いて返事をしてくれた。
(「よし。もうこれでだめならだめでいいや。はらをくくろう。」)
「よし。もうこれでダメならダメでいいや。腹をくくろう。」
(もうよなかのにじをとうにすぎていた。)
もう夜中の二時をとうに過ぎていた。
(ぼくはかくごをきめてべっどにたおれるようにしてもぐりこんだ。)
僕は覚悟を決めてベッドに倒れるようにしてもぐりこんだ。
(よくあさ、ぼくはきなこがかおをぺろぺろとなめておこしてくれているのにきがついた。)
翌朝、僕はきなこが顔をペロペロとなめて起こしてくれているのに気が付いた。
(「やっぱりおまえはいいにゃんこだな。えらいね~。かわいいね~。)
「やっぱりお前はいいにゃんこだな。偉いね~。かわいいね~。
(さいこうだよ。おりこうさんだ。」)
最高だよ。お利口さんだ。」
(ぼくはきなこのおでこをなでなでしてあげてはなちゅー)
僕はきなこのおでこをナデナデしてあげて鼻チュー
((はなとはなをあわせるねこのあいさつ)をした。)
(鼻と鼻を合わせる猫の挨拶)をした。
(「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、なんかおいしいもんあげるからね~。」)
「チュッ、チュッ、チュッ、なんか美味しいもんあげるからね~。」
(ぼくはじょうきげんでいっかいにおりた。)
僕は上機嫌で一階に降りた。
(ふととけいをみてぼくはつぶやいた。)
ふと時計を見て僕はつぶやいた。
(「なんだきなこ・・・まだごじじゃあねえか・・・」)
「なんだきなこ・・・まだ五時じゃあねえか・・・」
(しょうがないのでとくいげなかおしておさかなをおいしそうにたべるきなこをみながら)
しょうがないので得意げな顔してお魚を美味しそうに食べるきなこを見ながら
(ねむいめをこすりまくりしちじになるのをまっていた。)
眠い目をこすりまくり七時になるのを待っていた。