ターミナル

(まるであめあがりにうかぶなないろのはし)

まるで雨上がりに浮かぶ　七色の橋

(みえかくれしたごーすとのようなあわいみらい)

見え隠れしたゴーストのような淡い未来

(あのひおなじものをみあげいつまでも)

あの日同じものを見上げ　いつまでも

(こんなふうにすごせたらいいねとわらう)

こんな風に過ごせたらいいね、と笑う

(しらぬまにすりへらしたかかとだけひとつひとつをえらびながらぼくらあるいてきたんだ)

知らぬ間に擦り減らした踵だけ　一つ一つを選びながら僕ら歩いてきたんだ

(はいどあんどしーくゆきかうひとなみ)

Hide and Seek 行き交う人波

(ぼくらはおなじはこにとびのって)

僕らは同じ箱に飛び乗って

(どこまでいくのかわからないまま)

どこまで行くのかわからないまま

(それぞれのあすへとむかう)

それぞれの明日へと向かう

(まるでどこまでもつづくせんろのうえを)

まるでどこまでも続く　線路の上を

(ひきかえすこともなくぼくらはゆく)

引き返すこともなく　僕らは行く

(きみもじきにきづくだろう)

君もじきに気付くだろう

(えらぶことなくぼくらはかぎられたときのなかにある)

選ぶことなく　僕らは限られた時間の中に在る

(ためらいにのみこまれそうなよるたちどまったあのせなかにいつかのぼくをかさねた)

ためらいに飲み込まれそうな夜　立ち止まったあの背中にいつかの僕を重ねた

(はいどあんどしーくこだまするひかり)

Hide and Seek こだまする光

(ぼくらはいつかのようによびあった)

僕らはいつかのように呼び合った

(あのひすりむいたきずあとは)

あの日擦りむいた傷跡は

(かわききらないままあるいている)

乾ききらないまま　歩いている

(はいどあんどしーくゆきかうひとなみ)

Hide and Seek 行き交う人波

(ぼくらはおなじはこにとびのって)

僕らは同じ箱に飛び乗って

(はいどあんどしーくおわりとはじまり)

Hide and Seek 終わりとはじまり

(ぼくらはたしかにここにあって)

僕らは確かに現在に在って

(ふたつにわかれていくあしおと)

二つに分かれていく足音

(それぞれのあすへとむかう)

それぞれの明日へと向かう