呪怨④(終)
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問題文
(とおやまはげんかんにやってきたなかはらけいじといがらしけいじに)
遠山は玄関にやってきた中原刑事と五十嵐刑事に
(だきつき、2りのけいじもかいだんをはっておりてくるかやこ)
抱きつき、2人の刑事も階段を這って降りてくる伽椰子
(をもくげきしました。とおやまはにげだしたあとはっきょうし、なんねんか)
を目撃しました。遠山は逃げ出した後発狂し、何年か
(ごにじたくでじさつします。2りのけいじのまつろはふめいです。)
後に自宅で自殺します。2人の刑事の末路は不明です。
(4ねんご、こうこうせいになったもとけいじ・とおやまのむすめ・いづみ)
4年後、高校生になった元刑事・遠山の娘・いづみ
(は、しゅうがくりょこうのかえりにゆうじんのたかみやさおり、なかのちあき、むとう)
は、修学旅行の帰りに友人の高宮沙織、中野千晶、武藤
(あやのとともにあきやのゆうれいやしきとよばれるいえにいきました。)
綾乃と共に空き家の幽霊屋敷と呼ばれる家に行きました。
(いづみはすぐににげかえりますが、のこったどうきゅうせい3にんは)
いづみはすぐに逃げ帰りますが、残った同級生3人は
(そのあと、ゆくえふめいになります。しゅうがくりょこうのしゃしんに1まいも)
その後、行方不明になります。修学旅行の写真に1枚も
(いづみがうつっていないことをきにしたゆうじん・ちはるとみゆき)
いづみが写っていないことを気にした友人・千春と美雪
(が、たんにんきょうしにかけあって、しゃしんをさいどげんぞうして)
が、担任教師に掛け合って、写真を再度現像して
(もらうようたのみました。いづみはそのあと、ふとうこう)
もらうよう頼みました。いづみはその後、不登校
(になります。げんぞうされたしゃしんをもってちはるとみゆきが)
になります。現像された写真を持って千春と美雪が
(たずねると、いづみはへやにひきこもり、まどにしんぶんがみで)
訪ねると、いづみは部屋にひきこもり、窓に新聞紙で
(めばりをしていました。ゆくえふめいになった3にんとゆうれい)
目張りをしていました。行方不明になった3人と幽霊
(やしきにいったことをちはるとみゆきにはなしたいづみは、)
屋敷に行ったことを千春と美雪に話したいづみは、
(はんきょうらんになります。ちはるとみゆきはかえりますが、しゅうがく)
半狂乱になります。千春と美雪は帰りますが、修学
(りょこうのしゃしんをみると、うつったいづみのめのぶぶんが)
旅行の写真を見ると、写ったいづみの目の部分が
(くろくぬりつぶされたようになっていました。)
黒く塗りつぶされたようになっていました。
(よる、いづみはへやをでてちちのぶつだんにてをあわせ)
夜、いづみは部屋を出て父の仏壇に手を合わせ
(「わたし、あのときおとうさんみたんだよ」とはなしかけます。)
「私、あの時お父さん見たんだよ」と話しかけます。
(へやにゆくえふめいの3にん・さおり、ちあき、あやのがあらわれ、)
部屋に行方不明の3人・沙織、千晶、綾乃が現れ、
(ぶつだんからかやこがでてきて、いづみはぶつだんにひきずり)
仏壇から伽椰子が出てきて、いづみは仏壇にひきずり
(こまれました・・・。かんけいしゃのなかで、ゆいいついきのこっている)
こまれました…。関係者の中で、唯一生き残っている
(りかは、しょうがくせいのきょうしとなったどうきゅうせい・まりことあいます。)
理佳は、小学生の教師となった同級生・真理子と会います。
(まりこはたんとうとなったこのひとりとれんらくがとれないと)
真理子は担当となった子のひとりと連絡が取れないと
(はなしました。まりことあったかふぇでねこのしっぽが)
話しました。真理子と会ったカフェで猫のしっぽが
(あしにふれ、おもわずてーぶるくろすのなかをのぞいたりか)
足に触れ、思わずテーブルクロスの中を覗いた理佳
(は、てーぶるのしたにしろいしょうねん・としおをみてひめいをあげます。)
は、テーブルの下に白い少年・俊雄を見て悲鳴をあげます。
(そのよる、まりこはたんとうするこのいえをかていほうもんしたの)
その夜、真理子は担当する子の家を家庭訪問したの
(だが、おやがかえってこないというでんわをりかにしました。)
だが、親が帰ってこないという電話を理佳にしました。
(でんわのむこうでねこのなきごえがして、ふきつなよかんが)
電話の向こうで猫の鳴き声がして、不吉な予感が
(したりかは、そのせいとのながとしおというのをしり、)
した理佳は、その生徒の名が俊雄というのを知り、
(あわててあのいえにいきます。とびらをあけたりかは、)
慌ててあの家に行きます。扉を開けた理佳は、
(まりこのくつがげんかんにあるのをみつけ、へやにあがりました。)
真理子の靴が玄関にあるのを見つけ、部屋にあがりました。
(2かいのおしいれからおとがしてりかがいくと、まりこは)
2階の押し入れから音がして理佳が行くと、真理子は
(てんじょううらへきえていくところでした。かわりにてんじょううら)
天井裏へ消えていくところでした。代わりに天井裏
(から、しろいすがたのかやこがはっておりてきます。)
から、白い姿の伽椰子が這って降りてきます。
(1かいまでおりたりかがかがみにむかってふと「いないいないばあ」)
1階までおりた理佳が鏡に向かってふと「いないいないばあ」
(をしてみると、じぶんのかおがかやこになりました。)
をしてみると、自分の顔が伽椰子になりました。
(おどろくりかのふくのすきまから、かやこがでてくるげんかくをみます。)
驚く理佳の服の隙間から、伽椰子が出てくる幻覚を見ます。
(2かいからたけおがおりてきて、りかはざんさつされました。)
2階から剛雄が降りてきて、理佳は惨殺されました。
(ごじつ、てんじょううらからりかのしたいがはっけんされました。)
後日、天井裏から理佳の死体が発見されました。