仄暗い水の底から②(終)

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2002年公開の日本映画。鈴木光司の短編集の一編「浮遊する水」をモチーフに、『リング』を手掛けた中田英夫・監督が映画化した。「水」をモチーフに身近な恐怖から娘を守ろうと奮闘する母を描いた恐怖の作品。

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問題文

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(みつこがゆくえふめいになるちょくぜんに、みつこのはははいえを)

美津子が行方不明になる直前に、美津子の母は家を

(でたそうです。それいこう、みつこはしごとでいそがしいちちと)

出たそうです。それ以降、美津子は仕事で忙しい父と

(くらしていました。よしみはじぶんのおさないころとかさねあわせて、)

暮らしていました。淑美は自分の幼い頃と重ね合わせて、

(みつこのこどくをしります。いくこがようちえんでとつぜんたおれ、)

美津子の孤独を知ります。郁子が幼稚園で突然倒れ、

(ねつをだします。よしみはみつこがいくこをつれさろうと)

熱を出します。淑美は美津子が郁子を連れ去ろうと

(しているとかんがえました。405ごうしつをおとずれたよしみは、)

していると考えました。405号室を訪れた淑美は、

(せじょうされていないへやにはいります。そこはいちめんみずびたし)

施錠されていない部屋に入ります。そこは一面水浸し

(のへやでした。ひっこしをかんがえたよしみは、べんごし・)

の部屋でした。引っ越しを考えた淑美は、弁護士・

(きしだにそうだんします。なんどもいてんするのはさいばんでふりに)

岸田に相談します。何度も移転するのは裁判で不利に

(はたらくとはんだんしたきしだは、りづめでれいせいにたいおうしました。)

働くと判断した岸田は、理詰めで冷静に対応しました。

(かんりにんとふどうさんやにれんらくをとって405ごうしつにたちいり、)

管理人と不動産屋に連絡を取って405号室に立ち入り、

(もんだいはいったんかいけつします。しかしそのあともきみょうなげんしょうは)

問題は一旦解決します。しかしその後も奇妙な現象は

(つづきました。みつこがゆくえふめいになったひがおくじょうの)

続きました。美津子が行方不明になった日が屋上の

(ちょすいそうてんけんのひといっちするとつきとめたよしみは、)

貯水槽点検の日と一致すると突き止めた淑美は、

(みつこがちょすいそうでできししたとさとります。そのころ)

美津子が貯水槽で溺死したと悟ります。その頃

(ふろばにじゃぐちからおすいがながれこみ、いくこがみずに)

風呂場に蛇口から汚水が流れ込み、郁子が水に

(ひきずりこまれました。ふろばでたおれているいくこに)

ひきずりこまれました。風呂場で倒れている郁子に

(いきがあるのをかくにんしたよしみは、いくこをだいて)

息があるのを確認した淑美は、郁子を抱いて

(えれべーたーへにげます。ところがたおれていたしょうじょは)

エレベーターへ逃げます。ところが倒れていた少女は

(みつこでした。いくこはよしみをおって、えれべーたー)

美津子でした。郁子は淑美を追って、エレベーター

など

(まえまできます。よしみはじぶんがぎせいになろうとけつだんし、)

前まで来ます。淑美は自分が犠牲になろうと決断し、

(よしみはいくこのもくぜんでつれさられました。10ねんご、)

淑美は郁子の目前で連れ去られました。10年後、

(こうこうせいのいくこはようしょうのきおくがおぼろげです。むかしすんだ)

高校生の郁子は幼少の記憶がおぼろげです。昔住んだ

(まんしょんにはいったいくこは、とうじそのままのよしみと)

マンションに入った郁子は、当時そのままの淑美と

(さいかいして、よしみがいくこをまもるためぎせいになった)

再会して、淑美が郁子を守るため犠牲になった

(ことをしりました。)

ことを知りました。

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