死霊館エンフィールド事件④（終）

(そこでしめだされました。いえのなかにはじゃねっとだけがとりのこされます。)

そこで閉めだされました。家の中にはジャネットだけが取り残されます。

(かけつけたえどとろれいんは、くるまのなかにほじそんけのひとたちを)

駆け付けたエドとロレインは、車の中にホジソン家の人たちを

(いれてひなんさせました。そしていえにはいろうとしますが、)

入れて避難させました。そして家に入ろうとしますが、

(そふぁがとんできてとびらがしまります。うらぐちもどうようで、)

ソファが飛んできて扉が閉まります。裏口も同様で、

(はいるのがむりでした。えどはしゅうりしたちかしつのいりぐちから)

入るのが無理でした。エドは修理した地下室の入り口から

(はいろうとこころみます。)

入ろうと試みます。

(ろれいんはよちむのとおりになるいやなよかんがしていました。)

ロレインは予知夢のとおりになる嫌な予感がしていました。

(おむかいののってぃんがむけのおっとびっくがおのをもってかけつけ、)

お向かいのノッティンガム家の夫・ビックが斧を持って駆け付け、

(えどとろれいんをてつだいます。えどがさきにはいり、ちかしつから)

エドとロレインを手伝います。エドが先に入り、地下室から

(１かいのゆかのきばんをはかいして１かいへでました。そのさい、はいすいかんが)

1階の床の木板を破壊して1階へ出ました。その際、排水管が

(はれつしてじょうきがえどのめにかかり、えどはいちじてきにしりょくを)

破裂して蒸気がエドの目にかかり、エドは一時的に視力を

(うばわれます。かおもけいどのやけどをおいました。)

奪われます。顔も軽度の火傷を負いました。

(びっくはちかしつのいりぐちをおのでこわしますが、びっくは)

ビックは地下室の入り口を斧で壊しますが、ビックは

(ひまんたいなので、さらにいりぐちをはかいしないといれず、じかんをくいます。)

肥満体なので、さらに入り口を破壊しないと入れず、時間を食います。

(ろれいんはそのあいだ、あくまのなまえをおもいだそうとしていました。)

ロレインはその間、悪魔の名前を思い出そうとしていました。

(くるまにもどってとらんくをひらき、よちむをみたときにないふで)

車に戻ってトランクを開き、予知夢を見た時にナイフで

(かきなぐったあくまのなまえをよみとります。)

書きなぐった悪魔の名前を読み取ります。

(そこには「ｖａｌａｋ」とかかれていました。)

そこには「VALAK」と書かれていました。

(「ヴぁらく」とろれいんがつぶやいたしゅんかん、ほじそんけのにわのきに)

「ヴァラク」とロレインが呟いた瞬間、ホジソン家の庭の木に

(らくらいがあってえだがたおれ、みきのせんたんがとがります。)

落雷があって枝が倒れ、幹の先端が尖ります。

(よちむでえどがむねをつらぬかれたのをみたろれいんは、さらにいやな)

予知夢でエドが胸を貫かれたのを見たロレインは、さらに嫌な

(よかんがしました。いそいでびっくのところへもどり、さきにはいります)

予感がしました。急いでビックのところへ戻り、先に入ります

(えどがかけつけると、じゃねっとは２かいのまどからじゅもくのとがった)

エドが駆け付けると、ジャネットは2階の窓から樹木の尖った

(ところへとびおりようとしていました。すんでのところでえどが)

ところへ飛び降りようとしていました。すんでのところでエドが

(みぎてでだきとめますが、たよるひだりてはかーてんでこころもとなく、)

右手で抱きとめますが、頼る左手はカーテンで心元なく、

(かーてんれーるがはずれそうになります。)

カーテンレールが外れそうになります。

(ろれいんがへやのいりぐちにたち「わたしはおまえのなまえをしっている。)

ロレインが部屋の入り口に立ち「私はお前の名前を知っている。

(へびのしゅりょうヴぁらくだ。あくまよじごくへもどれ！」といいました。)

蛇の首領・ヴァラクだ。悪魔よ地獄へ戻れ！」と言いました。

(あくまはしすたーのかっこうをしていました。これもろれいんの)

悪魔はシスターの格好をしていました。これもロレインの

(よちむにみていたとおりです。なまえをよんだしゅんかん、じゃねっとに)

予知夢に見ていたとおりです。名前を呼んだ瞬間、ジャネットに

(ついていたあくまがくろずみはじめ、はじけてきえました。)

憑いていた悪魔が黒ずみ始め、はじけて消えました。

(（「なまえをしる」＝「そのあいてをしはいする」といういいつたえから、)

（「名前を知る」＝「その相手を支配する」という言い伝えから、

(ろれいんがなをよぶことであくまヴぁらくをしはいした）)

ロレインが名を呼ぶことで悪魔・ヴァラクを支配した）

(ろれいんがかけより、えどとじゃねっとをたすけだします。)

ロレインが駆けより、エドとジャネットを助け出します。

(じゃねっとはきょうかいにあずけられることになりました。)

ジャネットは教会に預けられることになりました。

(えどはじゃねっとがすくってくれたといい、じぶんのじゅうじかをわたして)

エドはジャネットが救ってくれたと言い、自分の十字架を渡して

(「もっていてくれ」といいます。そして「おとなになったら、)

「持っていてくれ」と言います。そして「大人になったら、

(これをひつようとしているひとにわたしてくれ」といいそえました。)

これを必要としている人に渡してくれ」と言い添えました。

(じゃねっとは「わたしはうんがいい。きせきをおこすひとがわたしには２りもいる」)

ジャネットは「私は運がいい。奇跡を起こす人が私には2人もいる」

(とこたえます。それはうぉーれんふさいのことでした。)

と答えます。それはウォーレン夫妻のことでした。

(のちにえんふぃーるどじけんは、もっともしんぴょうせいがたかい)

〝のちにエンフィールド事件は、最も信憑性が高い

(しんれいげんしょうとみとめられた。ぺぎーほじそんはばんねんまでこのいえに)

心霊現象と認められた。ペギー・ホジソンは晩年までこの家に

(すみつづけ、２００３ねんにいまのいすでしずかにいきをひきとった。)

住み続け、2003年に居間の椅子で静かに息を引き取った。

(４０ねんまえにうぃるきんすがなくなったいすで・・・。)

40年前にウィルキンスが亡くなった椅子で…。〟

(あめりかにきこくしたえどは、「ぜったいにあけるな」しりーずに)

アメリカに帰国したエドは、『絶対に開けるな』シリーズに

(これくしょんをくわえました。いまにもどるとろれいんが)

コレクションを加えました。居間に戻るとロレインが

(えるびすぷれすりーの「すきにならずにいられない」の)

エルビス･プレスリーの『好きにならずにいられない』の

(れこーどをながし、えどとろれいんはいっしょにおどります・・・。)

レコードを流し、エドとロレインは一緒に踊ります…。

(じっさいにえどがおこなった、いんたびゅーのおんせい。)

（エンドロール）実際にエドが行なった、インタビューの音声。

(さらにほんもののほじそんけのしゃしんや、うぉーれんふさい、)

さらに本物のホジソン家の写真や、ウォーレン夫妻、

(もりすぐろすのしゃしんなど。)

モリス・グロスの写真など。