こうのとり 3
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問題文
(ひなたちは、あのいちばんいじわるなおとこのこに、しかえしをしようときめました。)
ひな達は、あの一番意地悪な男の子に、仕返しをしようと決めました。
(はらがたって、はらがたってもうがまんできなくなったのです。)
腹が立って、腹が立ってもう我慢できなくなったのです。
(おかあさんもとうとう、しかえしをしてもいいとやくそくしました。)
お母さんもとうとう、仕返しをしてもいいと約束しました。
(でもそれは、このくにをとびたつさいごのひにといいきかせました。)
でもそれは、この国を飛び立つ最後の日にと言い聞かせました。
(「まず、おまえたちがうんどうかいにうまくとべないとだめよ。)
「まず、お前たちが運動会にうまく飛べないとだめよ。
(へたでたいちょうさんにつきさされたら、うたのとおりだもの。さあ、とんでごらん」)
下手で隊長さんにつきさされたら、歌のとおりだもの。さあ、飛んでごらん」
(そこでひなたちはまいにち、もうれつにけいこをして)
そこでひな達は毎日、猛烈に稽古をして
(じょうずにかるがると、とべるようになりました。)
上手に軽々と、飛べるようになりました。
(あきがきました。)
秋が来ました。
(こうのとりたちは、あついくにへひっこすため)
こうのとりたちは、暑い国へ引っ越すため
(ぞくぞくとあつまってきました。)
ぞくぞくと集まってきました。
(うんどうかいは、えじぷとへのだいりょこうのためのきびしいくんれんでした。)
運動会は、エジプトへの大旅行のための厳しい訓練でした。
(ながいながいだいりょこうですから、どんなところでもとべるように)
長い長い大旅行ですから、どんな所でも飛べるように
(まちやむらのうえをとび、のはらやもりをこえ)
町や村の上を飛び、野原や森を越え
(たかくひくく、いろんなとびかたをするのです。)
高く低く、いろんな飛び方をするのです。
(よんわのひなたちは、もうれつなけいこをしていたおかげで)
四羽のひな達は、猛烈な稽古をしていたおかげで
(たいちょうさんから、ゆうとうしょうをもらいました。)
隊長さんから、優等賞をもらいました。
(しょうひんは、かえるとへび。これはさいこうのごほうびです。)
賞品は、蛙とへび。これは最高のご褒美です。
(「さあ、いよいよしかえしができるぞ」)
「さあ、いよいよ仕返しができるぞ」
(もうひなというより、ちいさくてもりっぱなこうのとりたちは)
もうひなというより、小さくても立派なこうのとりたちは
(むねをはっていいました。)
胸を張って言いました。
(「いいわ!でも、しかえしをするのに、とてもいいことをおもいついたの」)
「いいわ!でも、仕返しをするのに、とてもいいことを思いついたの」
(と、おかあさんがいいました。)
と、お母さんが言いました。
(「わたしはね、にんげんのあかちゃんたちがねむっている)
「私はね、人間の赤ちゃんたちが眠っている
(きれいなおいけをしっているの。)
きれいなお池を知っているの。
(そのあかちゃんたちを、にんげんのいえまではこんであげるのが)
その赤ちゃんたちを、人間の家まで運んであげるのが
(わたしたち、こうのとりのやくめなのよ。)
私たち、こうのとりの役目なのよ。
(あかちゃんたちは、それまでたのしいゆめをみながら、おいけでねむっているの。)
赤ちゃんたちは、それまで楽しい夢を見ながら、お池で眠っているの。
(おやたちはみんな、あかちゃんをほしがっているし)
親たちはみんな、赤ちゃんを欲しがっているし
(こどもたちも、おとうとやいもうとをほしがっているわ。)
子供たちも、弟や妹を欲しがっているわ。
(さあ、これからそのおいけへとんでいって)
さあ、これからそのお池へ飛んで行って
(かわいいあかちゃんをはこんであげましょう。)
可愛い赤ちゃんを運んであげましょう。
(いじわるなうたをうたわなかったこや)
意地悪な歌をうたわなかった子や
(こうのとりをからかわなかったこのうちへね」)
こうのとりをからかわなかった子のうちへね」
(「じゃあ、あのいじわるなこには、どうするの」)
「じゃあ、あの意地悪な子には、どうするの」
(「おいけにはね、もうしんでしまったあかちゃんもいるのよ。)
「お池にはね、もう死んでしまった赤ちゃんもいるのよ。
(あの、わんぱくぼうやのいえへは、しんだあかちゃんをはこんでやりましょう。)
あの、わんぱく坊やの家へは、死んだ赤ちゃんを運んでやりましょう。
(そうすれば、あのわんぱくぼうやは、きっとなくでしょう」)
そうすれば、あのわんぱく坊やは、きっと泣くでしょう」
(それからおかあさんは、ちいさなこうのとりたちにききました。)
それからお母さんは、小さなこうのとり達に聞きました。
(「とてもいいこもいたわね。おぼえている?」)
「とてもいい子もいたわね。覚えている?」
(「うん、どうぶつをからかっちゃだめってうたもうたわなかったこでしょ。)
「うん、動物をからかっちゃだめって歌もうたわなかった子でしょ。
(ぺーてるっていうんだよ」)
ペーテルっていうんだよ」
(「そうね、ぺーてるのところへは、)
「そうね、ペーテルの所へは、
(おとうとといもうとを、ふたりいっぺんにつれていってあげましょう」)
弟と妹を、二人いっぺんに連れて行ってあげましょう」
(あかちゃんたちは、きめたとおりにはこばれました。)
赤ちゃんたちは、決めた通りに運ばれました。
(「おまえたちのなまえも、これから、ぺーてるにしましょうね。)
「お前たちの名前も、これから、ペーテルにしましょうね。
(あのこのように、よわいものいじめをしない)
あの子のように、弱い者いじめをしない
(りっぱなこうのとりになるようにね」)
立派なこうのとりになるようにね」
(そして、こうのとりは、それからみんなぺーてるとよばれているのですよ。)
そして、こうのとりは、それからみんなペーテルと呼ばれているのですよ。