ピノッキオの冒険 35

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問題文
(ぴのっきおのからだがにえくりかえるあぶらのなかへおちこみそうになった、ちょうどそのとき)
ピノッキオの体が煮えくり返る油の中へ落ち込みそうになった、ちょうどその時
(いっぴきのいぬが、ふらふらとほらあなのなかへはいりこんできました。)
一匹の犬が、ふらふらとほら穴の中へ入り込んできました。
(いぬはりょうしのそばへおずおずとちかよると、あわれっぽいようすで)
犬は漁師のそばへおずおずと近寄ると、哀れっぽい様子で
(くんくんとはなをならしました。)
くんくんと鼻を鳴らしました。
(「りょうしさん、りょうしさん。おねがいですからぼくにもさかなをひとくち)
「漁師さん、漁師さん。お願いですから僕にも魚をひとくち
(いただかせてくださいな」)
いただかせてくださいな」
(「なんだと、このでぶいぬめ、おまえにやるようなものなどなんにもないわ。)
「なんだと、このでぶ犬め、お前にやるようなものなど何にもないわ。
(さあ、でてゆけ、でてゆけ」「おねがいです。おなかがぺこぺこなんですよ」)
さあ、出て行け、出て行け」「お願いです。お腹がぺこぺこなんですよ」
(「やかましい。でていけといったのがわからんのか」)
「やかましい。出て行けと言ったのがわからんのか」
(りょうしはいぬのよこばらを、ちからいっぱいけとばしました。)
漁師は犬の横腹を、力いっぱい蹴とばしました。
(いぬははらをたててきばをむきだすと、りょうしをめがけてとびかかろうとしました。)
犬は腹を立てて牙をむきだすと、漁師を目がけて飛びかかろうとしました。
(そのとき、りょうしがてにしていたこなのかたまりが)
その時、漁師が手にしていた粉のかたまりが
(ばたばたとあばれだしてさけびごえをあげました。)
バタバタと暴れだして叫び声を上げました。
(「ありどーろ、ありどーろ、たすけてくれ。ぼくだ、ぼくだ、ぴのっきおのだよ」)
「アリドーロ、アリドーロ、助けてくれ。僕だ、僕だ、ピノッキオのだよ」
(「やっ、ぴのっきおのこえだ。ぴのっきお、ぴのっきお。)
「やっ、ピノッキオの声だ。ピノッキオ、ピノッキオ。
(そこにいるのはほんとうにぴのっきおですか?」)
そこにいるのは本当にピノッキオですか?」
(「そうだ、そうだ。はやくたすけてくれ。)
「そうだ、そうだ。早く助けてくれ。
(ぼく、からあげにされようとしているところなんだ」)
僕、から揚げにされようとしているところなんだ」
(「わかりました、わかりました。いま、たすけてあげますよ」)
「わかりました、わかりました。今、助けてあげますよ」
(ありどーろはりょうしのてから、こなまみれのぴのっきおをくわえとると)
アリドーロは漁師の手から、粉まみれのピノッキオをくわえ取ると
(ほらあなのそとへまっしぐらににげだしました。)
ほら穴の外へまっしぐらに逃げ出しました。
(そのまましばらくはしりつづけたありどーろは、)
そのまましばらく走り続けたアリドーロは、
(まちへとつづいているとおりのところまでくると、くわえていたぴのっきおを)
町へと続いている通りのところまで来ると、くわえていたピノッキオを
(そっとしたにおろしました。)
そっと下に降ろしました。
(ぴのっきおは、ほっとためいきをつきました。)
ピノッキオは、ほっとため息をつきました。
(「ありがとうよ、ありどーろ。ほんとに、なんておれいをいったらいいのか)
「ありがとうよ、アリドーロ。ほんとに、なんてお礼を言ったらいいのか
(わからないや」「いえいえ、ぼくだってたすけてもらったんですから)
わからないや」「いえいえ、僕だって助けてもらったんですから
(これでおあいこですよ」)
これでおあいこですよ」
(「でも、どうしてほらあななんかへやってきたんだい?」)
「でも、どうしてほら穴なんかへやってきたんだい?」
(「それが、さかなのにおいにつられて、ついふらふらとね。)
「それが、魚のにおいにつられて、ついふらふらとね。
(なにしろ、おぼれかかったりしたおかげで、おなかがぺこぺこだったものですから。)
なにしろ、溺れかかったりしたおかげで、お腹がぺこぺこだったものですから。
(でも、もうすこしいくのがおくれていたらあぶないところでしたね」)
でも、もう少し行くのが遅れていたら危ないところでしたね」
(「まったく、きみがきてくれなかったら、どうなっていたかわからないや。)
「まったく、君が来てくれなかったら、どうなっていたかわからないや。
(ねえ、ありどーろ、これからはいつまでもなかのいいともだちになろうじゃないか」)
ねえ、アリドーロ、これからはいつまでも仲のいい友達になろうじゃないか」
(「ええ、ぼくもけっして、あなたのことはわすれませんよ」)
「ええ、僕も決して、あなたのことは忘れませんよ」
(ぴのっきおとありどーろは、てをかたくにぎりあうと)
ピノッキオとアリドーロは、手を固く握りあうと
(またあうことをやくそくしてみぎとひだりにわかれました。)
また会うことを約束して右と左に別れました。
(やがてぴのっきおは、いっけんのいえのまえをとおりかかりました。)
やがてピノッキオは、一軒の家の前を通りかかりました。
(みると、いえのとぐちのそばで、おじいさんがひとり)
見ると、家の戸口のそばで、おじいさんがひとり
(のんびりとたばこをふかしています。)
のんびりと煙草をふかしています。
(「おじいさん、えうじぇにおというこのことをしりませんか?)
「おじいさん、エウジェニオという子のことをしりませんか?
(けがをして、どこかへはこばれていったんだけど」)
怪我をして、どこかへ運ばれていったんだけど」
(おじいさんはうなずきました。「ああ、あのこのことならしんぱいはいらん。)
おじいさんはうなずきました。「ああ、あの子のことなら心配はいらん。
(けがのてあてをしてもらってから、げんきにいえへもどっていたそうじゃ」)
怪我の手当てをしてもらってから、元気に家へもどっていたそうじゃ」
(「そうだったのか、それはよかったなあ」)
「そうだったのか、それはよかったなあ」
(「なんでも、あのこにけがをさせたのは、ぴのっきおとかいうけんかずきで)
「なんでも、あの子に怪我をさせたのは、ピノッキオとかいう喧嘩好きで
(がっこうぎらいで、ばかでとんまのてにおえない、わんぱくこぞうだそうじゃのう」)
学校嫌いで、馬鹿でとんまの手に負えない、わんぱく小僧だそうじゃのう」
(「なにをいうんです、おじいさん。ぴのっきおはとてもいいこで)
「何を言うんです、おじいさん。ピノッキオはとてもいい子で
(がっこうをなまけたことなんかいちどもないんですよ」)
学校をなまけたことなんか一度もないんですよ」