ピノッキオの冒険 34

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問題文
(しばらくおよいでいくうち、ぴのっきおはかいがんのがけのとちゅうのところに)
しばらく泳いでいくうち、ピノッキオは海岸の崖の途中のところに
(ひとつのほらあなが、ぽっかりとくちをあけていることにきがつきました。)
ひとつのほら穴が、ぽっかりと口を開けていることに気がつきました。
(みると、ほらあなからはけむりがひとすじ、うっすらとたちのぼっているようです。)
見ると、ほら穴からは煙が一筋、うっすらと立ちのぼっているようです。
(「ははあ、あそこでだれかがひをたいているらしいな。)
「ははあ、あそこで誰かが火を焚いているらしいな。
(ぼくもちょっとひにあたらせてもらって、からだをかわかすとしよう。)
僕もちょっと火に当たらせてもらって、体を乾かすとしよう。
(あとのことは、またゆっくりかんがえればいいや」)
後のことは、またゆっくり考えればいいや」
(ところが、がけのそばへたどりついて、ほらあなのところまでよじのぼろうとしたとき)
ところが、崖のそばへたどり着いて、ほら穴のところまでよじ登ろうとした時
(いきなりぴのっきおは、からだをひゅーんとそらへもちあげられてしまいました。)
いきなりピノッキオは、体をひゅーんと空へ持ち上げられてしまいました。
(おどろいてあたりをみまわすと、かぞえきれないほどのさかなが)
驚いて辺りを見回すと、数えきれないほどの魚が
(ぴくぴくともがいたり、ぴょんぴょんとはねまわったりしています。)
ぴくぴくともがいたり、ぴょんぴょんと跳ね回ったりしています。
(「たいへんだ。ぼくはうっかりあみにひっかかってしまったらしいぞ」)
「大変だ。僕はうっかり網に引っかかってしまったらしいぞ」
(ぴのっきおはあわててばたばたとあばれたり、)
ピノッキオは慌ててバタバタと暴れたり、
(ぴょんぴょんととびはねたりしはじめました。)
ぴょんぴょんと飛び跳ねたりし始めました。
(でも、もがけばもがくほど、あみはからだにからみつくばかり。)
でも、もがけばもがくほど、網は体に絡みつくばかり。
(そのままぴのっきおは、さかなたちといっしょにうえへうえへとひきあげられていきました。)
そのままピノッキオは、魚たちと一緒に上へ上へと引き上げられていきました。
(あみをひきあげていたのは、もうながいことこのほらあなにすみついている)
網を引き揚げていたのは、もう長いことこのほら穴に住み着いている
(としよりのりょうしでした。)
年寄りの漁師でした。
(これがまた、ずいぶんとかわったりょうしで、ほらあなのくらしをつづけていたせいか、)
これがまた、ずいぶんと変わった漁師で、ほら穴の暮らしを続けていたせいか、
(かおやてだけではなく、かみのけやひげまで、みどりがかったふしぎないろをしています。)
顔や手だけではなく、髪の毛やひげまで、緑がかった不思議な色をしています。
(「やあ、かかってる、かかってる。やまのようにかかっとるわい」)
「やあ、かかってる、かかってる。山のようにかかっとるわい」
(あみをのぞきこんだりょうしは、うれしそうにいいました。)
網を覗き込んだ漁師は、嬉しそうに言いました。
(「さてさて、それではどんなさかながかかったか)
「さてさて、それではどんな魚がかかったか
(ひとつ、はいけんするとしようかね」)
ひとつ、拝見するとしようかね」
(りょうしはあみのなかからさかなをいっぴきつまみあげると、)
漁師は網の中から魚を一匹つまみ上げると、
(めをよせて、じろじろとながめまわしました。)
目を寄せて、じろじろと眺めまわしました。
(「ふむ、たらだ、たらちゃんだ。こいつはわしのだいこうぶつ」)
「ふむ、たらだ、たらちゃんだ。こいつはわしの大好物」
(そばのいれもののなかへたらをなげこんで、りょうしはべつのさかなをつまみあげました。)
そばの入れ物の中へたらを投げ込んで、漁師は別の魚をつまみ上げました。
(「ふむ、これはひらめだな。いいいろをしているねえ」)
「ふむ、これはひらめだな。いい色をしているねえ」
(こんなぐあいに、ぜんぶのさかながいれもののなかへうつされて、)
こんな具合に、全部の魚が入れ物の中へ移されて、
(さいごにぴのっきおがつまみあげられました。)
最後にピノッキオがつまみ上げられました。
(「はーん?」りょうしはきみわるそうなかおで、めをぱちくりとさせました。)
「はーん?」漁師は気味悪そうな顔で、目をぱちくりとさせました。
(「なんじゃろ、このさかなは?こんなさかな、みたことがないね」)
「なんじゃろ、この魚は?こんな魚、見たことがないね」
(「ぼく、さかななんかじゃありませんよ」)
「僕、魚なんかじゃありませんよ」
(ぴのっきおははらをたててさけびました。)
ピノッキオは腹を立てて叫びました。
(「さかなじゃない?ははーん、するとえびのいっしゅだな」)
「魚じゃない?ははーん、するとエビの一種だな」
(「いいえ、えびでもありません。ぼくはあやつりにんぎょうですよ」)
「いいえ、エビでもありません。僕は操り人形ですよ」
(「あやつりにんぎょうねえ。ふーむ、そんななまえのさかなにおめにかかるのははじめてだ。)
「操り人形ねえ。ふーむ、そんな名前の魚にお目にかかるのは初めてだ。
(まあ、よかろう。どんなあじがするものか、ほかのさかなといっしょにくってみるとするべい)
まあ、よかろう。どんな味がするものか、他の魚と一緒に食ってみるとするべい
(りょうしは、ひのうえにあぶらのはいったおなべをかけました。)
漁師は、火の上に油の入ったお鍋をかけました。
(りょうしははなうたをうたいながら、さかなにこなをまぶして)
漁師は鼻歌を歌いながら、魚に粉をまぶして
(つぎつぎに、おなべのなかへなげこみはじめました。)
次々に、お鍋の中へ投げ込み始めました。
(さかなたちはじりじりとおとをたてながら、みるみるこげちゃいろの)
魚たちはじりじりと音をたてながら、みるみる焦げ茶色の
(からあげにかわっていきます。)
から揚げにかわっていきます。
(こうしていよいよ、ぴのっきおのばんになりました。)
こうしていよいよ、ピノッキオの番になりました。
(「わあ、たすけてえ。からあげなんかいやだよう」)
「わあ、助けてえ。から揚げなんかいやだよう」
(ぴのっきおはこえのかぎりにさけびました。)
ピノッキオは声の限りに叫びました。
(でもりょうしは、そんなことはきにもとめません。)
でも漁師は、そんなことは気にも留めません。
(ぴのっきおをつまみあげて、からだじゅうにこなをまぶすとにえくりかえっているあぶらのなかへ)
ピノッキオをつまみ上げて、体中に粉をまぶすと煮えくり返っている油の中へ
(するっとすべりこませようとしました。)
するっと滑り込ませようとしました。