春ノ夜ノ夢

(きみとであいこいにおちた)

君と出会い恋に落ちた

(さんどめのはるがこようとしてる)

三度目の春が来ようとしてる

(しあわせだけゆめみてたから)

幸せだけ夢見てたから

(ふたりはむすばれないまま)

二人は結ばれないまま･･･

(あたまをよぎるかのじょのえがおをけして)

頭をよぎる彼女の笑顔を消して

(へやのあかりをけしたひきょうなぼく)

部屋の灯りを消した卑怯な僕

(きみのなみだをぬぐってだきしめたこごえそうなよる)

君の涙を拭って抱きしめた凍えそうな夜

(こいびとにはなれなかったふたりのちいさなひめごと)

恋人にはなれなかった二人の小さな秘めごと

(ぼくのことばはきみのむねにとどいていたのかな？)

僕の言葉は君の胸に届いていたのかな？

(ちいさなて、にぎりしめてやさしく)

小さな手、握りしめて優しく

(くちづけをした)

口づけをした

(かぜにふかれゆめにおちてよるにないて)

風に吹かれ　夢に落ちて　夜に泣いて

(はるにくちづけ)

春に口づけ

(あおいそらはきみのようで)

碧い空は君の様で

(あかいいとをたぐりよせた)

赤い糸をたぐりよせた

(くらやみ、こうえんでよごれたかこはきすてたら)

暗闇、公園で汚れた過去吐き捨てたら

(みらいはすこしあかるくなるかな)

未来は少し明るくなるかな

(きみとからだをかわしてちかいあったこごえそうなよる)

君と体を交わして誓い合った凍えそうな夜

(こいびとにはなれなかったふたりのちいさなひめごと)

恋人にはなれなかった二人の小さな秘めごと

(もういちどだけ、もういちどだけでいい)

もう一度だけ、もう一度だけでいい

(おもいでのばしょで)

思い出の場所で

(あいしてるときかせてくれないか？)

愛してると聞かせてくれないか？

(あのひのえがおのまま)

あの日の笑顔のまま

(かれをしんじてあるきだしたきみのうしろすがた)

彼を信じて　歩き出した君の後ろ姿

(こいびとにはなれなかったふたりを)

恋人にはなれなかった二人を

(ぬらしたとおりあめ)

濡らした通り雨

(あいしきずつきあいされきずついたきえないおもいは)

愛し傷つき　愛され傷ついた　消えない想いは

(またくるはるのかぜにふかれながら)

また来る春の風に吹かれながら

(いえていくのだろう)

癒えていくのだろう

(ゆめはゆめのままで)

夢は夢のままで･･･