灰汁まで愛して

(あふれるあふれるあくまであいしてよ)

溢れる　溢れる　灰汁まで愛してよ

(ぼくのすべてをすてちゃわないで)

僕の全てを　捨てちゃわないで

(ぜんしんけいしゅうちゅうひとばんじゅうのんすとっぷきみにむちゅう)

全神経集中　一晩中　ノンストップ君に夢中

(とけいのはりをとめたいあさまでもとめたりない)

時計の針を止めたい　朝まで求め足りない

(きしむおとにかきけされそうなささやかなあいのことば)

軋む音にかき消されそうな細やかな愛の言葉

(やきつけていたいからもういちどちゃんときかせて)

焼き付けていたいからもう一度ちゃんと聞かせて

(まけおしみじゃなく)

負け惜しみじゃなく

(かんぺきはすぐにあきるでしょ)

完璧はすぐに飽きるでしょ

(あふれるあふれるあくまであいしてよ)

溢れる　溢れる　灰汁まで愛してよ

(ぼくのすべてをすてちゃわないで)

僕の全てを捨てちゃわないで

(ぶきようなほんしょうもまるごとあいしてよ)

不器用な本性も丸ごと愛してよ

(きれいなだけのこころはもとめられたらつかれちゃうな)

綺麗なだけの心は求められたら疲れちゃうな

(せんてんせいきみしょうこうぐんてきしっかんうたがっちゃうな)

先天性君症候群的疾患　疑っちゃうな

(あせにおいぜんぶとうとい)

汗　匂い　全部尊い

(あれきもい？でもうそはない)

あれ　キモい？　でも嘘はない

(くちにだすのさえはばかられるえいがみたいなせりふが)

口に出すのさえ憚られる映画みたいな台詞が

(きづけばちんもくぬってこれみよがしおどりだす)

気づけば沈黙縫ってこれみよがし踊り出す

(だからすきじゃなく)

「だから」好きじゃなく

(なのにすきのほうがかちでしょ)

「なのに」好きの方が勝ちでしょ

(もとめておぼれてあくまであいしてよ)

求めて　溺れて　飽くまで愛してよ

(こんぷれっくすもすこしほめてね)

コンプレックスもすこし褒めてね

(けってんもじゃくてんもさわってあいしてよ)

欠点も弱点も触って愛してよ

(たまにはけんかしたってたいくつしないからいいね)

たまには喧嘩したって退屈しないからいいね

(どこまでもつづいてくみちが)

どこまでも続いてく道が

(たとえつらくけわしくとも)

例え辛く険しくとも

(すりむいてけがするたびにちゃんとてあてしあえば)

擦りむいて怪我する度にちゃんと手当しあえば

(どらまてぃっくだね)

ドラマティックだね

(あふれるあふれるあくまであいしてよ)

溢れる　溢れる　灰汁まで愛してよ

(ふたりのすべてあじわいたくて)

ふたりの全て味わいたくて

(ぼくがもしてんしならあくまであいしてよ)

ぼくがもし天使なら悪魔で愛してよ

(はんたいどうしのほうがきっとしげきてきでいいね)

反対同士の方がきっと刺激的でいいね