ゆきしろとばらべに 3
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問題文
(それからしばらくたったあるひ、ゆきしろとばらべには、)
それからしばらくたったある日、ゆきしろとばらべには、
(かわへさかなつりにいきました。)
川へ魚釣りに行きました。
(するとおがわのそばで、おおきなばったみたいなものが、ぴょんぴょんはねています)
すると小川のそばで、大きなバッタみたいなものが、ぴょんぴょんはねています
(まるで、みずのなかにとびこもうとしているようにみえます。)
まるで、水の中に飛び込もうとしているように見えます。
(「あら、あれ、いつかのこびとよ」)
「あら、あれ、いつかのこびとよ」
(「あら、ほんと」)
「あら、ほんと」
(ばらべにがちかよってききました。)
ばらべにが近寄って聞きました。
(「なにしてるのよ。まさかみずのなかにとびこむんじゃないわね?」)
「なにしてるのよ。まさか水の中に飛び込むんじゃないわね?」
(「ばかめ、おれはそんなばかじゃないよ。このさかなのやつが、おれをみずのなかに)
「ばかめ、おれはそんなばかじゃないよ。この魚のやつが、おれを水の中に
(ひっぱりこもうとしてるんだ。よくみてみろ」)
引っぱりこもうとしてるんだ。よく見てみろ」
(なるほど、おおきなさかなが、こびとのたれたつりいとにくいついて)
なるほど、大きな魚が、こびとのたれた釣り糸に食いついて
(ぐいぐいひっぱっています。)
ぐいぐい引っぱっています。
(こびとがつりをしていると、かぜがふいてきて、こびとのひげとつりいとが)
こびとが釣りをしていると、風が吹いてきて、こびとのひげと釣り糸が
(もつれてしまいました。)
もつれてしまいました。
(ちょうどそのとき、おおきなさかながかかったのです。)
ちょうどその時、大きな魚がかかったのです。
(さあ、たいへん。さかなのほうがちからがつよくて、いまにもみずのなかへ)
さあ、たいへん。魚のほうが力が強くて、今にも水の中へ
(ひっぱりこまれそうです。)
引っぱりこまれそうです。
(みずくさにつかまったのですが、どうにもなりません。)
水草につかまったのですが、どうにもなりません。
(そこへ、ふたりがやってきたわけです。)
そこへ、二人がやってきたわけです。
(ふたりは、こびとをしっかりつかまえました。)
二人は、こびとをしっかりつかまえました。
(ひげをいとからほぐそうとしましたが、だめでした。)
ひげを糸からほぐそうとしましたが、だめでした。
(「ひげをきるしかないわ」)
「ひげを切るしかないわ」
(ゆきしろが、いつかのちいさいはさみをだして、ちょっきんと、ひげをきりました)
ゆきしろが、いつかの小さいはさみを出して、ちょっきんと、ひげを切りました
(ひげがすこしなくなりました。こびとは、さんざんわめきだしました。)
ひげが少しなくなりました。こびとは、さんざんわめきだしました。
(「ばかむすめが、こんどはひげのいちばんだいじなところを、ちょんぎりやがった。)
「ばかむすめが、今度はひげの一番大事なところを、ちょんぎりやがった。
(しつれいじゃないか」)
失礼じゃないか」
(それから、あしのくきのあいだから、ふくろをひっぱりだしました。)
それから、あしの茎の間から、袋をひっぱりだしました。
(そのなかには、しんじゅがいっぱいつまっていたのです。)
その中には、真珠がいっぱいつまっていたのです。
(こびとは、それをひきずりながらどこかへいってしまいました。)
こびとは、それを引きずりながらどこかへ行ってしまいました。
(ふたりはあきれていいあいました。)
二人はあきれて言い合いました。
(「たすけてあげたのに、わるくちばかりいうのね」)
「助けてあげたのに、悪口ばかりいうのね」
(「こびとって、へそまがりなんだってよ」)
「こびとって、へそまがりなんだってよ」
(あるひふたりは、まちへおつかいにいきました。)
ある日二人は、町へおつかいに行きました。
(とちゅう、おおきないわがあちこちにあって、そらにはわしがまっています)
とちゅう、大きな岩があちこちにあって、空にはわしがまっています
(やがて、わしがいわのうえにおりてきました。)
やがて、わしが岩の上におりてきました。
(すると、ほそいちいさななきごえがします。)
すると、ほそい小さな泣き声がします。
(「たすけてくれい、たすけてくれい」)
「たすけてくれい、たすけてくれい」
(ふたりがかけよると、あのこびとが、わしにさらわれそうになっています。)
二人がかけよると、あのこびとが、わしにさらわれそうになっています。
(「たいへんだわ、たすけなくちゃ」)
「大変だわ、助けなくちゃ」
(ふたりは、しっかりこびとをおさえました。)
二人は、しっかりこびとを押さえました。
(「こびとをはなしなさいよ」「いきなさい、わし」)
「こびとを放しなさいよ」「行きなさい、わし」
(ふたりはいっしょうけんめい、わしとひっぱりっこしました。)
二人は一生懸命、わしと引っぱりっこしました。
(わしは、とうとう、こびとをはなしました。)
わしは、とうとう、こびとを放しました。
(ふるえあがっていたこびとは、たすけてもらうと、)
震えあがっていたこびとは、助けてもらうと、
(さんざんにくまれぐちをいいだしました。)
さんざん憎まれ口を言いだしました。
(「なぜ、もっとていねいにやってくれなかったんだ。)
「なぜ、もっと丁寧にやってくれなかったんだ。
(おれのうわぎがやぶけてしまったじゃないか。へたくそめが」)
俺の上着がやぶけてしまったじゃないか。へたくそめが」
(いうだけいうと、こびとはふくろをひきよせました。)
言うだけいうと、こびとは袋を引き寄せました。
(そして、いわのしたのほらあなのなかに、すべりこみました。)
そして、岩の下のほら穴のなかに、すべり込みました。
(ふくろには、ほうせきがいっぱいはいっていたのです。)
袋には、宝石がいっぱい入っていたのです。
(「ふふふ、いつもいばってるわね」「もう、なれちゃったわ」)
「ふふふ、いつもいばってるわね」「もう、慣れちゃったわ」
(ふたりはわらいながら、さっさとまちへいきました。)
二人は笑いながら、さっさと町へ行きました。
(まちで、おかあさんにいいつかったようじをすませて、かえりかけました。)
町で、お母さんにいいつかった用事をすませて、帰りかけました。