おやゆびひめ 1
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Shion | 3451 | D | 3.5 | 96.8% | 722.0 | 2575 | 83 | 58 | 2024/10/06 |
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問題文
(むかし、ひとりぐらしのおんなのひとがいました。)
むかし、一人暮らしの女の人がいました。
(そのおんなのひとは、はながすきで、いろいろなはなをそだててはさかせていました。)
その女の人は、花が好きで、いろいろな花を育てては咲かせていました。
(でも、ひとりぐらしではさみしいので、)
でも、一人暮らしではさみしいので、
(ちいさなかわいいおんなのことくらせたら、どんなにいいだろうとおもいました。)
小さな可愛い女の子と暮らせたら、どんなにいいだろうと思いました。
(まほうつかいのおばあさんに、それをはなすと)
魔法使いのおばあさんに、それを話すと
(「それなら、このたねをまくがいい。)
「それなら、この種をまくがいい。
(おまえさんのねがいは、たぶんかなえられるとおもうよ」)
お前さんの願いは、たぶんかなえられると思うよ」
(といって、まほうつかいのおばあさんは、)
と言って、魔法使いのおばあさんは、
(おおむぎによくにたたねをひとつぶくれました。)
大麦によく似た種を一粒くれました。
(おんなのひとが、そのたねをうえきばちにまいて、みずをやると)
女の人が、その種を植木鉢にまいて、水をやると
(たちまちめをだして、ちいさなつぼみをもちました。)
たちまち芽を出して、小さなつぼみをもちました。
(それは、ちゅーりっぷのはなのつぼみでした。)
それは、チューリップの花のつぼみでした。
(おんなのひとが、そのつぼみにそっときすをすると)
女の人が、そのつぼみにそっとキスをすると
(みるみるうちにはながひらいて、なかにちいさなおんなのこがすわっていました。)
見る見るうちに花が開いて、中に小さな女の子が座っていました。
(おんなのひとは、たいへんよろこんで、そのこにおやゆびひめとなまえをつけました。)
女の人は、大変喜んで、その子におやゆびひめと名前を付けました。
(さっそく、くるみをふたつにわってよくみがくと)
さっそく、くるみを二つに割ってよく磨くと
(ゆりかごをつくり、ばらのはなびらでふとんをつくってねかせました。)
ゆりかごを作り、ばらの花びらで布団を作って寝かせました。
(おやゆびひめは、うつくしくかしこいうえに、たいへんきれいなこえをしていました。)
おやゆびひめは、美しく賢いうえに、大変きれいな声をしていました。
(おんなのひとは、てーぶるのうえにおおきなおさらをだして)
女の人は、テーブルの上に大きなお皿を出して
(それにみずをはりました。)
それに水をはりました。
(みずのうえには、おおきなちゅーりっぷのはなびらをいちまいうかべて)
水の上には、大きなチューリップの花びらを一枚浮かべて
(しろいうまのけをにほんそえました。)
白い馬の毛を二本添えました。
(おやゆびひめは、ちゅーりっぷのはなびらのふねにのって)
おやゆびひめは、チューリップの花びらの船に乗って
(うつくしいこえでうたいながら、しろいうまのけをかいにして)
美しい声で歌いながら、白い馬の毛をかいにして
(むこうぎしまでこいでいくのでした。)
向こう岸まで漕いでいくのでした。
(ふなあそびにあきると、おんなのひとのかたにのって、うたをうたったりしました。)
舟遊びに飽きると、女の人の肩に乗って、歌をうたったりしました。
(いつも、おやゆびひめのいるところには)
いつも、おやゆびひめのいるところには
(おんなのひとのやさしいまなざしがありました。)
女の人の優しいまなざしがありました。
(あるてんきのいいひに、おんなのひとは、おやゆびひめを)
ある天気のいい日に、女の人は、おやゆびひめを
(かみかざりのように、かみのけのまげにのせて、かわぎしのさんぽにでかけました。)
髪飾りのように、髪の毛のまげに乗せて、川岸の散歩に出かけました。
(うつくしいこえでうたいながら、さんぽをたのしむおやゆびひめを)
美しい声でうたいながら、散歩を楽しむおやゆびひめを
(いっぴきのかえるがみつけました。)
一匹の蛙が見つけました。
(そのひのよふけ、ひきがえるは、おんなのひとのいえの)
その日の夜更け、ひきがえるは、女の人の家の
(がらすがこわれているまどから、そっとはいってきました。)
ガラスが壊れている窓から、そっと入ってきました。
(ぶざまなむすこもいっしょにやってきました。)
ぶざまな息子も一緒にやってきました。
(ひきがえるは、むすこにいいました。)
ひきがえるは、息子に言いました。
(「おまえのかわいいおよめさんを、おこすんじゃないよ」)
「お前の可愛いお嫁さんを、起こすんじゃないよ」
(「げ、げい。が、ぐい。ぐぎぐい」)
「ゲ、ゲイ。ガ、グイ。グギグイ」
(このあたまのわるいむすこは、ははおやのひきがえるになにをいわれても)
この頭の悪い息子は、母親のひきがえるに何を言われても
(これしかへんじができないのでした。)
これしか返事ができないのでした。
(ひきがえるのおやこは、ぎんいろのつきのひかりがながれるへやのなかを)
ひきがえるの親子は、銀色の月の光が流れる部屋の中を
(ぴちゃぴちゃときみのわるいあしおとをさせながら、)
ピチャピチャと気味の悪い足音をさせながら、
(おやゆびひめにちかづきました。)
おやゆびひめに近づきました。
(へやのなかは、いろいろなはなのやさしいにおいでいっぱいでした。)
部屋の中は、いろいろな花の優しいにおいでいっぱいでした。
(おやゆびひめは、ばらのはなびらのかけぶとんにくるまって)
おやゆびひめは、ばらの花びらの掛布団にくるまって
(くるみのゆりかごのなかで、ぐっすりとねむっていました。)
くるみのゆりかごの中で、ぐっすりと眠っていました。
(おやゆびひめは、うたをうたいながら)
おやゆびひめは、歌をうたいながら
(おさらのみずうみをわたっていくゆめをみていたのです。)
お皿の湖を渡っていく夢を見ていたのです。
(てーぶるのそばでは、おんなのひとがゆりいすにこしかけて)
テーブルのそばでは、女の人が揺り椅子に腰かけて
(けいとのたまをまいていました。)
毛糸の玉を巻いていました。
(そんな、しあわせなゆめをみているおやゆびひめは)
そんな、幸せな夢を見ているおやゆびひめは
(きみのわるいひきがえるのおやこに、)
気味の悪いひきがえるの親子に、
(いま、ゆりかごごとつれていかれようとしているのでした。)
いま、ゆりかごごと連れていかれようとしているのでした。
(「あしもとにきをつけるんだよ」)
「足元に気をつけるんだよ」
(「ぐ、ぐい。が、ぐい。ぐぎぐい」)
「グ、グイ。ガ、グイ。グギグイ」
(ゆりかごは、とうとう、こわれたまどから)
ゆりかごは、とうとう、壊れた窓から
(そとへはこびだされてしまいました。)
外へ運び出されてしまいました。
(すると、へやのなかのはなたちは、いっせいにうなだれました。)
すると、部屋の中の花たちは、いっせいにうなだれました。