ピノッキオの冒険 11

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問題文
(やがてよるになりました。)
やがて夜になりました。
(にんぎょうつかいは、ゆうごはんのしたくができあがるのをまちかねて)
人形遣いは、夕ご飯の支度が出来上がるのを待ちかねて
(いらいらと、へやのなかをあるきまわっています。)
いらいらと、部屋の中を歩き回っています。
(そこへこっくのにんぎょうが、びくびくしながらやってきました。)
そこへコックの人形が、びくびくしながらやってきました。
(「ごしゅじんさま、ごしゅじんさま、まことにもうしわけないことがおこりました」)
「ご主人様、ご主人様、誠に申し訳ないことが起こりました」
(「なんだ、おじぎばかりしていないではやくいってみろ」)
「なんだ、お辞儀ばかりしていないで早く言ってみろ」
(「は、はい。じつはりょうりをつくっているとちゅうで、たきぎがたりなくなってしまいまして」)
「は、はい。実は料理を作っている途中で、薪が足りなくなってしまいまして」
(「ばかめ。すぐにさがしにいかんか。いやまて。いいことがある。)
「ばかめ。すぐに探しに行かんか。いや待て。いいことがある。
(おい、そこのふたり、ちょっとこっちへこい」)
おい、そこの二人、ちょっとこっちへ来い」
(にんぎょうつかいは、あるれっきーのというなまえのにんぎょうと)
人形遣いは、アルレッキーノという名前の人形と
(ぶるっちねらというなまえのにんぎょうを、そばへよびよせました。)
ブルッチネラという名前の人形を、そばへ呼び寄せました。
(「むこうのへやのかべに、ぴのっきおのやつがつるしてある。)
「向こうの部屋の壁に、ピノッキオのやつが吊るしてある。
(そいつをふたりではこんでこい。)
そいつを二人で運んで来い。
(たきぎのかわりに、あいつをひのなかへほうりこんでやる。)
薪の代わりに、あいつを火の中へ放り込んでやる。
(さあさあ、はやくつれてこんか」)
さあさあ、早く連れてこんか」
(「は、はい」)
「は、はい」
(ぴのっきおは、おそろしさのあまりゆかのうえへぺったりとすわりこんで)
ピノッキオは、恐ろしさのあまり床の上へぺったりと座り込んで
(「おじいさん、おじいさん」とじぇぺっとじいさんをよびながら)
「お爺さん、お爺さん」とジェペット爺さんを呼びながら
(しくしくとなきはじめました。)
しくしくと泣き始めました。
(そのとき、ぴのっきおのなきじゃくるようすをながめていたにんぎょうつかいが)
その時、ピノッキオの泣きじゃくる様子を眺めていた人形遣いが
(「はっくしょん」と、くしゃみをしました。)
「ハックション」と、くしゃみをしました。
(それをみたあるれっきーのが、ぱっとかおいろをよくして)
それを見たアルレッキーノが、ぱっと顔色をよくして
(ぴのっきおのみみのそばで、こっそりとささやきました。)
ピノッキオの耳のそばで、こっそりとささやきました。
(「ぴのっきお、おまえはたすかるにちがいないからあんしんしろ。)
「ピノッキオ、おまえは助かるに違いないから安心しろ。
(あのにんぎょうつかいは、なにかにこころをうたれると、くしゃみをするくせがあるんだ」)
あの人形遣いは、何かに心を打たれると、くしゃみをする癖があるんだ」
(「おい、なにをこそこそはなしている」)
「おい、なにをこそこそ話している」
(にんぎょうつかいが、むずかしいかおでどなりました。)
人形遣いが、難しい顔で怒鳴りました。
(「どうも、こどもがなくのをみると、つらくていかん。)
「どうも、子供が泣くのを見ると、つらくていかん。
(しかたがない。ぴのっきおはゆるしてやるとしよう。)
仕方がない。ピノッキオは許してやるとしよう。
(おーい、ばんぺい。ばんぺいはおらんか」)
おーい、番兵。番兵はおらんか」
(すぐに、ふたりのへいたいのにんぎょうがはしってきました。)
すぐに、二人の兵隊の人形が走ってきました。
(「ごしゅじんさま、ばんぺい、まいりました」)
「ご主人様、番兵、参りました」
(「よし、そこにいるあるれっきーのをつかまえろ。)
「よし、そこにいるアルレッキーノを捕まえろ。
(だいどころへはこんでいって、ぴのっきおのかわりに、ひのなかへほうりこめ」)
台所へ運んで行って、ピノッキオの代わりに、火の中へ放り込め」
(あるれっきーのはきをうしなって、ゆかにたおれました。)
アルレッキーノは気を失って、床に倒れました。
(ぴのっきおは、あわててにんぎょうつかいのひげをかおにおしあてながら)
ピノッキオは、あわてて人形遣いのひげを顔に押し当てながら
(あるれっきーののためにおねがいしました。)
アルレッキーノのためにお願いしました。
(「にんぎょうつかいさま、にんぎょうつかいさま。どうか、あるれっきーのもたすけてやってください。)
「人形遣い様、人形遣い様。どうか、アルレッキーノも助けてやってください。
(ひにくべるのだけは、かんべんしてやってください」)
火にくべるのだけは、勘弁してやってください」
(「ならん、ならん」)
「ならん、ならん」
(「おねがいです。おねがいです」)
「お願いです。お願いです」
(「だめだ、だめだ。かんべんばかりしていてたまるものか。)
「だめだ、だめだ。勘弁ばかりしていてたまるものか。
(あやまってすむとおもったら、おおまちがいだぞ」)
謝って済むと思ったら、大間違いだぞ」
(「なあるほど。そういうことなら、しかたがありません」)
「なあるほど。そういうことなら、仕方がありません」
(ぴのっきおはふいに、かおをおしあてていたにんぎょうつかいのひげを)
ピノッキオは不意に、顔を押し当てていた人形遣いのひげを
(はらいのけると、すっくとたちあがりました。)
払いのけると、すっくと立ちあがりました。
(「にんぎょうつかいさん、いますぐぼくをしばって、ひのなかへほうりこんでください」)
「人形遣いさん、今すぐ僕を縛って、火の中へ放り込んでください」
(「なんだって?」)
「なんだって?」
(「あるれっきーのもぼくも、おなじあやつりにんぎょうです。)
「アルレッキーノも僕も、同じ操り人形です。
(そのなかまのにんぎょうがみがわりにされるのを、だまってみているわけにはいきません。)
その仲間の人形が身代わりにされるのを、黙って見ているわけにはいきません。
(さあ、ばんぺいさん、はやくぼくをしばって、ひのなかへなげこんでください」)
さあ、番兵さん、早く僕を縛って、火の中へ投げ込んでください」
(ぴのっきおのことばをきいて、まっさきになきだしたのは)
ピノッキオの言葉を聞いて、真っ先に泣き出したのは
(きぜつからさめたあるれっきーのでした。)
気絶から覚めたアルレッキーノでした。
(つづいて、ふたりのへいたいが、おいおいとなきだしました。)
続いて、二人の兵隊が、おいおいと泣き出しました。
(ほかのにんぎょうたちも、そろってぽろぽろとなみだをながしています。)
他の人形たちも、揃ってぽろぽろと涙を流しています。
(「はっくしょん、はっくしょん、はっくしょん」)
「ハックション、ハックション、ハックション」
(にんぎょうつかいは、つづけてとおばかりも、くしゃみをしました。)
人形遣いは、続けて十ばかりも、くしゃみをしました。
(「ぴのっきお、おまえは、なかまがたすかるのなら、)
「ピノッキオ、おまえは、仲間が助かるのなら、
(じぶんがもやされてもかまわないというのだな」)
自分が燃やされてもかまわないというのだな」
(「かまいません。ひゃっぺんもやされたってへいきです」)
「かまいません。百ぺん燃やされたって平気です」
(「はっくしょん、はっくしょん、はっくしょん」)
「ハックション、ハックション、ハックション」
(にんぎょうつかいは、またくしゃみをして、ごしごしとめをこすりました。)
人形遣いは、またくしゃみをして、ごしごしと目をこすりました。
(「うーむ、なんというかんしんなこどもだ。わしはおまえをだきしめたくなったよ。)
「うーむ、なんという感心な子供だ。わしはおまえを抱きしめたくなったよ。
(はっくしょん、はっくしょん」)
ハックション、ハックション」
(「ごしゅじんさま、わたしはおゆるしいただけたのでございましょうか」)
「ご主人様、私はお許しいただけたのでございましょうか」
(あるれっきーのが、まだたちあがるゆうきもでないまま、)
アルレッキーノが、まだ立ち上がる勇気も出ないまま、
(おそるおそる、たずねました。)
おそるおそる、尋ねました。
(「ゆるしてやる、ゆるしてやる。だが、これにあじをしめて)
「許してやる、許してやる。だが、これに味をしめて
(つけあがるようなことがあったら、こんどこそはかんべんせんぞ。)
つけあがるようなことがあったら、今度こそは勘弁せんぞ。
(やれやれ、おかげですっかりはらぺこだ。)
やれやれ、おかげですっかり腹ペコだ。
(なまやけでもかまわん。はやくりょうりをもってこい」)
生焼けでも構わん。早く料理を持ってこい」
(にんぎょうつかいのきげんがなおったのをみると)
人形遣いの機嫌がなおったのを見ると
(にんぎょうたちはおおよろこびで、そろってぶたいへかけあがりました。)
人形たちは大喜びで、揃って舞台へ駆けあがりました。
(「えらいぞ、えらいぞ、ぴのっきお」)
「えらいぞ、えらいぞ、ピノッキオ」
(「さあ、おいわいだ。うたっておどって、おおさわぎをしよう」)
「さあ、お祝いだ。歌って踊って、大騒ぎをしよう」
(「ぴのっきおさん、わたしといっしょにおどってね」)
「ピノッキオさん、私と一緒に踊ってね」
(にんぎょうたちは、ぶたいのうえをはねまわりながら、おおはしゃぎをはじめました。)
人形たちは、舞台の上を跳ね回りながら、大はしゃぎを始めました。
(ぴのっきおも、しあわせなしあわせなきもちで、)
ピノッキオも、幸せな幸せな気持ちで、
(じかんがたつのもわすれて、にんぎょうたちとおどりつづけました。)
時間がたつのも忘れて、人形たちと踊り続けました。