自由が丘

(まんめんのえみであいさつをかわしたそのすぐあとで)

満面の笑みで挨拶を交わしたそのすぐあとで

(まがおでひとりかんがえごとにふけっていたり)

真顔で一人考えごとにふけっていたり

(さっきまでといまのまになにあったのよべつじんみたいに)

さっきまでと今の間に何あったのよ　別人みたいに

(きゅうにかんきわまってなみだながしていたり)

急に感極まって涙流していたり

(およそふつうのかちかんやいっぱんてきなじんせいかんじゃ)

およそ普通の価値観や　一般的な人生観じゃ

(ともだちもこいびともできやしない)

友達も恋人も出来やしない

(なのにきみはであってくれたろう)

なのに君は　出会ってくれたろう？

(あたりまえみたいにわらってくれるだろう)

当たり前みたいに笑ってくれるだろう？

(まちがいだらけのぼくでもいきていたくなるよ)

間違いだらけのぼくでも生きていたくなるよ

(きみのてにふれるそのたびに)

君の手に触れるそのたびに

(こまらせてばかりのふがいないぼくだけど)

困らせてばかりの　不甲斐ないぼくだけど

(ひとつだけきみのことがすきだよ)

ひとつだけ　君のことが好きだよ

(ほんしんをいえばきらいだなっておもうひとばっかさ)

本心を言えば嫌いだなって思う人ばっかさ

(いいところをさがせっていわれてもむりだな)

いいところを探せって言われても無理だな

(おんなじふうにぼくをきらうひとをこまらせないように)

同じ風にぼくを嫌う人を困らせないように

(しかるべきでぃすたんすをたもちながらいきる)

然るべきディスタンスを保ちながら生きる

(だれにでもおなじようにばりあはってぐっばい)

誰にでも同じように　バリア張ってグッバイ

(ふかいりしてきずつくのがこわい)

深入りして傷つくのが怖い

(なのにきみをかえさなかったろう)

なのに君を　帰さなかったろう？

(ほかのひとになんかみせられやしないよ)

他の人になんか見せられやしないよ

(がくえんどおりのさかみちのかーぶをてらす)

学園通りの坂道のカーブを照らす

(てんめつするだけのしんごうき)

点滅するだけの信号機

(ごまかしてわらうならそれでいいからだきしめさせて)

誤魔化して笑うならそれでいいから抱きしめさせて

(ぼくのむねでねむって)

ぼくの胸で眠って

(もうないとおもっていたよこのじんせいのなかで)

もう無いと思っていたよ　この人生の中で

(へきれきなりやまぬようなこい)

霹靂鳴りやまぬような恋

(またねとてをふりわかれたそのすぐあとなのに)

またねと手を振り別れたそのすぐあとなのに

(もうあいたくてくるしくなる)

もう会いたくて苦しくなる

(ごまかしてわらうならそれでいいからだきしめさせて)

誤魔化して笑うならそれでいいから抱きしめさせて

(きみのことがすきだよ)

君のことが好きだよ