世界史1

(こうが・ちょうこうりゅういきでは，しゅんじゅうじだいいこう，)

黄河・長江流域では，春秋時代以降，

(てつせいのうぐやぎゅうこうのふきゅうでのうぎょうせいさんりょくがたかまり)

鉄製農具や牛耕の普及で農業生産力が高まり

(しょうかぞくののうぎょうけいえいがかのうとなり，しゅうほうをきはんとしたしぞくせいどがゆるんだ．)

小家族の農業経営が可能となり，宗法を規範とした氏族制度が緩んだ．

(しょこうはけんりょくをしゅうちゅうさせ，じょうかくとしのゆうはじゃくたいかし，)

諸侯は権力を集中させ，城郭都市の邑は弱体化し，

(とういつていこくのきそがつくられた．)

統一帝国の基礎がつくられた．

(しょこうのふこくさくはしょうこうぎょうやかへいけいざいをはったつさせ，)

諸侯の富国策は商工業や貨幣経済を発達させ，

(せいどうかへいがちゅうぞうされ，)

青銅貨幣が鋳造され，

(じつりょくほんいのけいこうがつよまりしょしひゃっかがかつやくするなど，)

実力本位の傾向が強まり諸子百家が活躍するなど，

(しゅうだいのせしゅうてきなみぶんせいどはくずれた．)

周代の世襲的な身分制度は崩れた．

(せんごくのしちゆうのひとつであったしんはほうかをさいようしてきょうこくとなり，)

戦国の七雄の一つであった秦は法家を採用して強国となり，

(ほかのろっこくをせいふくしてきげんぜん２２１ねんにちゅうごくをとういつした．)

他の六国を征服して紀元前221年に中国を統一した．

(しんおうのせいは「ひかりかがやくかみ」のいみをもつこうていのしょうごうをさいようし，)

秦王の政は「光り輝く神」の意味をもつ皇帝の称号を採用し，

(ぐんけんせいとかんりょうせいをもちいてちゅうおうしゅうけんかをすすめた．)

郡県制と官僚制を用いて中央集権化をすすめた．

(しんはもじのとういつをはかり，)

秦は文字の統一をはかり，

(のちにかんじぶんかけんがけいせいされるはいけいとなった．)

のちに漢字文化圏が形成される背景となった．