世界史3

(とうのぶんかはきぞくがにないてとなり，)

唐の文化は貴族が担い手となり，

(また，こくさいしょくゆたかなとくちょうをもっていた．)

また，国際色豊かな特徴を持っていた．

(ちょうあんには，しゅうへんしょこくからのちょうこうしせつ・りゅうがくせいやしょうにんたちがあつまり，)

長安には，周辺諸国からの朝貢使節・留学生や商人たちが集まり，

(けいきょうやけんきょう，まにきょうのじいんもつくられ，)

景教や祆教，マニ教の寺院もつくられ，

(ささんちょうめつぼうのえいきょうでいらんじんがいじゅうし，)

ササン朝滅亡の影響でイラン人が移住し，

(いらんけいふうぞくがりゅうにゅうした．)

イラン系風︎俗が流入した．

(じゅがくはかきょせいどのせいびにともない，くんこがくがじゅうしされ，)

儒学は科挙制度の整備にともない，訓詁学が重視され，

(たいそうのめいによりくえいだつらが「ごきょうしゅぎ」をへんさんした．)

太宗の命により孔頴達らが『五教主義』を編纂した．

(また，しさくもかきょでおもんじられ，)

また，詩作も科挙で重んじられ，

(とほ・りはくなどのしじんがかつやくした．)

杜甫・李白などの詩人が活躍した．

(そうだいぶんかはものごとのほんしつにちょくせつせまろうとするとくちょうをもっており，)

宋代文化はものごとの本質に直接迫ろうとする特徴をもっており，

(きぞくにかわりちからをのばしたあらたなちしきじんそうである)

貴族にかわり力を伸ばした新たな知識人層である

(したいふがぶんかのにないてとなった．)

士大夫が文化の担い手となった．

(れきしがくではしばこうがくんしゅのとうちにやくだつことをもくてきとして)

歴史学では司馬光が君主の統治に役立つことを目的として

(つうしである「しじつがん」をあらわした．)

通史である『資治通鑑』を著した．

(じゅがくではくんこがくにかわり)

儒学では訓詁学にかわり

(うちゅうばんぶつのただしいほんしつにいたろうとするそうがくがおこり，)

宇宙万物の正しい本質にいたろうとする宋学がおこり，

(なんそうのしゅきによってしゅしがくとしてたいせいされ，)

南宋の朱熹によって朱子学として大成され，

(そうがほっぽうみんぞくのあっぱくをうけたこともあり，)

宋が北方民族の圧迫を受けたこともあり，

(かいのべつをじゅうしするたいぎめいぶんろんがはってんした．)

華夷の別を重視する大義名分論が発展した．